小田亮のレビュー一覧

  • レヴィ=ストロース入門

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    レヴィ=ストロースは、「悲しき熱帯」や「野生の思考」、インタビュー集などを読んだ事がある。私は、これらの本からにじみ出てくる人柄と知性のありようみたいなものが、とても好きなんだけど、結局のところ、何をいっているのかはよく分からない。というか、「分かる」ということに何がインプリケートされているかというと、哲学的な意味とか現代社会へのインプリケーションとかなんだけど、彼の本は、当然、人類学の本なので、神話だとか、親族だとかの構造がどうなっているという話がメインで、そこから性急にそういうことを直ちに読み取れないのは当然なんだけどね。

    さて、「なぜ今、レヴィ=ストロースなのか」というと、個人的に、

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    2017年04月30日
  • レヴィ=ストロース入門

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    最強の哲学入門、寝ながらわかる構造主義を読んで、なんとなくレヴィ=ストロースの考え方が好きだなと思い、悲しき熱帯、100分で名著を経てこの本を読んだ。

    体系と構造の違いはよくわかった。
    主体を解体するとか、その辺はなんとなく理解できた。
    顔の見える関係性もわかりそうでわかってない。
    完全には理解できていない。整理したい。

    なんでレヴィ=ストロースが好きなのかがわかってきた。

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    2021年01月17日
  • レヴィ=ストロース入門

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    人類学への興味から、レヴィ=ストロースの興味へ。
    まだレヴィ=ストロースの本を読めていないので、1つの読み方であることを心にきちんと留めておく。著者自身も、他の人の一般的な読み方とは異なり、またレヴィ=ストロースへと偏っていると書いている。
    構造主義の理解が少しは深まった。
    人類学の意義は真正な社会を焦点に置くところとのこと そう考えると、人類学を自分の国でやるということへの違和感もなくなるかも

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    2018年05月06日
  • 利他学

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    ネタバレ

    人間はおせっかいなサル。頼まれもしないのに相手のために尽くす。
    この人間特有の利他的な行動について実験結果もまじえ面白くまとめてあります。
    ギブ&テイクの気持ちから行う互恵的利他行為は、自分にとって徳になるからという視点から見てもわかりやすいが、人は直接自分にとって利益につながらないような利他行為も行います。これは逆行的利他行為といいます。
    逆行的利他行為は、感謝の気持が根底にあり親切の連鎖を惹き起します。
    利他的であるかないかは、親しみやすそう、親切そう、外交的で笑顔があるなどの点で人は見た目で判断できると実験結果でわかるそうです。
    また自己の信念を明確に持った者にとっては利他的な行為自体が

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    2013年02月05日
  • レヴィ=ストロース入門

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    レヴィ=ストロースの思想についての入門解説書。レヴィ=ストロースのキーとなる概念を幾つか紹介し、それに対する批判を紹介し、さらに筆者によって反批判が繰り広げられる。
    レヴィ=ストロースの思想に絞って述べられており、筆者の解釈で書くというスタンスが明確になっていて、それに沿って明瞭な構成をとっているので、非常にわかりやすい。
    私個人の考えでは、レヴィ=ストロースは近代の通奏低音であるドイツ観念論を初めてまともに乗り越えた思想家である。彼はまだ死後間もなく、これから研究も進んでいくものと思われるが、その思想史的意義はこれからますます認められていくだろう。
    その入門に最適な一書としてこの本をお勧めし

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    2012年03月17日
  • レヴィ=ストロース入門

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    構造主義の祖であり、一昨年100歳という長寿の末亡くなった文化人類学者レヴィ=ストロースの入門書。筆者はレヴィ=ストロースへの共感をもって書いているため、そちら側からの一方的な主張のように感じたが、読後感としてはその方向性はよかったように思う。
    これを読んで、レヴィ=ストロースとは確かに構造主義の原点であり、本質的なものを取り出している、だから現在でも全くその価値は色褪せていない、そのように思えた。

    入門書であるので『親族の基本構造』や『野生の思考』『神話論理』などレヴィ=ストロースの主著を取り上げて解説をしているが、本書のほんとうの主題となるのは「真正な社会」というテーマだ。
    「真正な社会

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    2011年09月05日
  • 利他学

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     人はなぜ赤の他人を助けるのか、ということについて、心理実験の結果や、猿等の動物との比較から、利他行為の仕組みなどについて、進化との関係も含めて一つの考えを示している。
     読む人によっては、当たり前のことが書かれていると思うかもしれないが、本書の232頁から233頁に紹介されている、フェアらによる雇用に関する実験などは、制度設計をする人や経営者には、ぜひチェックしてほしいと思う。
     

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    2011年08月22日
  • 利他学

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    メモ:
    「第六章 利他性はどこへ行くのか」より
    p.216
    実は私たちには、他者に対して親切にふるまうという、そのこと自体を報酬と感じるしくみがあることが、脳研究から明らかになっている。

    p.233
    制度をうまく機能させたければ、単純に合理的なものにするのではなく、互恵性のような、私たちが進化によって身につけた性質をうまく引き出すようなかたちの設計にするということが考えられる。

    参考文献の一つ、『災害ユートピア』との併読がオススメ。

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    2011年08月02日
  • レヴィ=ストロース入門

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    「入門」とタイトルについているがおそらく初心者でなくても楽しめる一冊。レヴィストロースに関する誤読、誤解を正すために書かれた本であり主に構造主義を扱っている。島で育った日本の人には西洋思想よりこちらの世界観の方が馴染みやすいと思う。

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    2012年04月30日
  • レヴィ=ストロース入門

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    [ 内容 ]
    若きレヴィ=ストロースに哲学の道を放棄させ、ブラジルの奥地へと駆り立てたものは何だったのか?
    彼の構造主義を中心とする思考は、現代思想にも深い影響を与え、西洋の自文化中心主義への反省と主体の解体をうながす大きな役割を果たした。
    本書は、レヴィ=ストロースの代表作『親族の基本構造』『野生の思考』『神話論理』をとりあげ、彼が未開社会の親族構造や神話研究から汲みあげた豊かな思考の可能性の核心を読み解く。
    しばしば誤解されがちな「構造主義」をホントに理解し、ポストコロニアル論にも活かすための新しいレヴィ=ストロース入門。

    [ 目次 ]
    第1章 人類学者になるということ―哲学の放棄
    第2

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    2014年10月28日
  • レヴィ=ストロース入門

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    メモ)
    (西洋の共同体観 固い統一性をもち、固定的で閉じられた社会←→遊動する集団=ノマド)23
    「閉じられた共同体」からの開放という物語は、 1.≪近代社会が自らを開かれた進歩した社会とみなすことを可能にする≫ とともに、 2.≪共同体に縛られている非西洋社会や西洋内部の周縁を文明化するという観念≫をつくり、≪植民地支配を正当化する働きをしてきた≫25
    「閉じられた共同体」(閉鎖的/均質/抑圧的)の観念は、近代以前にあった共同体間の交通や、雑種性を見えないものにする 25

    社会の真正さの水準 26
    1.非真正な社会 間接的コミュニケーション(書物、新聞、テレビ)によって結ばれる大規模な共同

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    2010年03月28日
  • レヴィ=ストロース入門

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    レヴィ=ストロースが亡くなったので、拾い読みで再読。橋詰大三郎さんの「はじめての構造主義」でも構造は数学的な概念だと説明してあったけれど、具体性に欠けた。(新書の入門書だしね。でも、これも名著だと思う)

    本書に知的興奮を味わった。読みやすく、数学の知識がなくても具体的な神話バリエーションの変換例で、構造が数学的概念だと納得させられる。橋詰さんの本の後に読むことをお勧めする。
    巨人レヴィ=ストロースに合掌。

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    2012年03月17日
  • レヴィ=ストロース入門

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    腑に落ちるには、この本だけでは難しそう。でも、ぼんやりとした輪郭は見えてきた気がする。構造の意味を真に理解するにはまだ勉強不足。ただ手札は増えた感じはする。

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    2024年04月08日
  • レヴィ=ストロース入門

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    構造主義、ブリコラージュについて理解ができた、、気がする。幻想を超えて真正な社会を生きることが大事。コンビビアリティや中間技術とも通ずる。

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    2022年12月23日
  • 利他学

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    人間の利他的行動の性質、またそれが備わっている背景を進化心理学を切り口に説明する。
    進化心理学はやはり面白い。
    目があるだけで人はより利他的になること、作り笑いの特徴、介護を人間がするようになった理由、人間にとっての群れの適正な規模、災害ユートピアなど、興味深い話が多い。
    なお、コミュニケーションの具体的ノウハウ、利他の戦術などを学ぶことを目的とする本ではなかったです。

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    2022年06月14日
  • 利他学

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    自然淘汰という観点で、人の利他性を分析した本。こういう形で、心理学的な行動を捉えることが出来るとは目からウロコだった。

    [private]以下注目点
    ・自然淘汰理論の反証は、自分の適応度を下げてしまうような行動。たとえば、自分の子供を食べてしまう行動。病的な場合をのぞく。
    ・心も進化の産物と考えられる。
    ・進化と進歩は違う。
    ・進化心理学 心の仕組みについて一貫した説明を与えてくれる。
    ・利他主義に報酬を与えるとコストがかかり過ぎるので、適応度が上がらない。
    ・直接互恵性が進化し、その後、親切の連鎖が進化した。
    ・作り笑いは、左側の口角が上がらない。意識的な笑いは、左半球で作りだされる。

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    2018年11月12日
  • レヴィ=ストロース入門

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    入門書なのですが難しい。
    表層の下に構造があり、
    それには時間や距離を越えて
    普遍性と意味があるということ
    なのかなあ?

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    2018年03月21日
  • 利他学

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    言語とともに、高度な利他行動はヒトの大きな特徴である。言語の起源を知るには、その前提として、協力の起源や進化を知る必要がある。

    あの人は親切だのいじわるだの。言う前に、種としての人間が如何に利他=親切であるかということがわかりました。

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    2015年06月14日
  • レヴィ=ストロース入門

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    「はじめての構造主義」の後に本書を読んで正解だった。いきなり読んでも全然理解出来なかったと思う。内容は「はじめての~」とほぼ一緒。レヴィストロースについての再確認になってしまった。でも、神話の構造分析について実際の分析例を通して詳しく紹介してあったのはありがたかった。これが一番知りたかったから。

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    2015年02月12日
  • レヴィ=ストロース入門

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    2014.05.10 いまさらながらといわれるかもしれないが、構造主義をもう少し詳しく知りたくて、その代表的な研究者であるレヴィストロースを探求。少し深く理解することができたかな・・・構造主義はなかなか手ごわい。

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    2014年05月30日