利他学

利他学

ビジネス・実用
1,815円 (税込)

9pt

「自分の遺伝子を後世に残すこと」が生物の最大の目的ならば、なぜ人は赤の他人を助けるのか? なぜ自分が損をしてまで、震災の被災者に物資や義援金を贈るのか? 「情けは人の為ならず」という言葉と「進化」との関わりは? 生物学、心理学、経済学、哲学などの研究成果もまじえ、人間行動進化学がヒトの不可思議な特性を解明する!

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利他学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     人はなぜ赤の他人を助けるのか、ということについて、心理実験の結果や、猿等の動物との比較から、利他行為の仕組みなどについて、進化との関係も含めて一つの考えを示している。
     読む人によっては、当たり前のことが書かれていると思うかもしれないが、本書の232頁から233頁に紹介されている、フェアらによる雇用に関する実験などは、制度設計をする人や経営者には、ぜひチェックしてほしいと思う。
     

    0
    2011年08月22日

    Posted by ブクログ

    メモ:
    「第六章 利他性はどこへ行くのか」より
    p.216
    実は私たちには、他者に対して親切にふるまうという、そのこと自体を報酬と感じるしくみがあることが、脳研究から明らかになっている。

    p.233
    制度をうまく機能させたければ、単純に合理的なものにするのではなく、互恵性のような、私たちが進化によって身につけた性質をうまく引き出すようなかたちの設計にするということが考えられる。

    参考文献の一つ、『災害ユートピア』との併読がオススメ。

    0
    2011年08月02日

    Posted by ブクログ

    「情けは人のためならず」は自分の遺伝子を世に残すため?
    私には難しくて、斜め読みになってしまったけれど、ボンヤリと利他的に人が動くことがわかったような気がする。

    0
    2026年10月05日

    Posted by ブクログ

    利他主義者は、外見から判断することができる。

    幼馴染が、右の口角だけを上げて笑うようになったのに気づき、その笑い方はやめたほうがいいと言ったことがある。
    その時は明確に理由を言えなかったが、本書を読み終わった今、利他性が高いほど左右対称な微笑みをしているということを知り、さもありなんと思った。
    感情的な裏打ちのない微笑みには、左側の口角が上がらない、作り笑いは右の口角だけをあげるのだそうだ。

    人間に限らず、動物一般の構造について、なぜそのそんなことをするのだろうということを考える時は4つの疑問を考える。(動物行動学の創始者の1人、ニコ・ティンバーゲンが提唱)
    ①その行動が起こる仕組みは何なのだろうか
    ②その行動にはどんな機能があるのだろうか
    ③その行動は個体の一生のうちにどのように発達してくるのだろうか
    ④その行動は進化の歴史において、どのような過程を経て今に至ってるのだろうか
    思考のフレームワークとして興味深い。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    人間の利他的行動の性質、またそれが備わっている背景を進化心理学を切り口に説明する。
    進化心理学はやはり面白い。
    目があるだけで人はより利他的になること、作り笑いの特徴、介護を人間がするようになった理由、人間にとっての群れの適正な規模、災害ユートピアなど、興味深い話が多い。
    なお、コミュニケーションの具体的ノウハウ、利他の戦術などを学ぶことを目的とする本ではなかったです。

    0
    2022年06月14日

    Posted by ブクログ

    自然淘汰という観点で、人の利他性を分析した本。こういう形で、心理学的な行動を捉えることが出来るとは目からウロコだった。

    [private]以下注目点
    ・自然淘汰理論の反証は、自分の適応度を下げてしまうような行動。たとえば、自分の子供を食べてしまう行動。病的な場合をのぞく。
    ・心も進化の産物と考えられる。
    ・進化と進歩は違う。
    ・進化心理学 心の仕組みについて一貫した説明を与えてくれる。
    ・利他主義に報酬を与えるとコストがかかり過ぎるので、適応度が上がらない。
    ・直接互恵性が進化し、その後、親切の連鎖が進化した。
    ・作り笑いは、左側の口角が上がらない。意識的な笑いは、左半球で作りだされる。
    ・日本人は、目。アメリカ人は、口に注目。
    ・生物学的には、老人介護は、まったく無意味。
    ・150人が、限界。
    ・教員は、目標と仕事の内容は自分自身で決める。何をやるべきか、そしてそれにどの程度の時間を割けばいいのかということを自分で判断する必要がある。それができない人には勤まらない職種なのである。
    ・罰金を導入する前よりも努力水準が下がってしまった。
    ・災害時のユートピア。公権力はそういう時には、事態を悪化させるだけ。カトリーナの際は、ありもしない略奪、暴力が報道される一方で、公権力がユートピアを破壊していた。日本人だから整然としていたわけではない。[/private]

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    2018年11月12日

    Posted by ブクログ

    言語とともに、高度な利他行動はヒトの大きな特徴である。言語の起源を知るには、その前提として、協力の起源や進化を知る必要がある。

    あの人は親切だのいじわるだの。言う前に、種としての人間が如何に利他=親切であるかということがわかりました。

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    2015年06月14日

    Posted by ブクログ

    行動経済学の近年の研究成果の紹介と、筆者が語る理論になっていない語り、思いのたけのつながりが良く見えず、結果的にエッセイのようなものに感じる。

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    2011年12月29日

    Posted by ブクログ

    人間は利他的にふるまうように進化してきた。しかし、利他的な個体が多ければ、突然変異の利己的な個体が得をするので、利他的な個体は種を増やすことは出来ない。そこで脳は裏切り者を検知、裏切りを予防する能力も進化させた。利他的な行動後に報酬系がはたらく仕組みもあるのだとか。
    道徳とか倫理とかは適応進化とともに発達してきた。宇宙普遍の真理があるなんて思ってる人は読むとよい本。
    一ヶ所、姨捨山の説明は違うような。殿様の命令で捨てに行くというより、口減らしで捨てる話の方がポピュラーだと思う。

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    2011年08月13日

    Posted by ブクログ

    行動学かと思ったら学術論文でした。
    文体も非常に理系的論文調で、論文を読み慣れていなければ非常に読みづらいものかと思われます。
    隙を埋めるためになんども同じ内容を「つまり」や「言い換えると」や「簡単に言うと」で書き直しているので、読書をしたい私としては、1/3ぐらいのスケールに削ったほうが読み手に伝わりやすい文章が出来上がるのでは?とも感じます。


    肝心の中身の方ですが、まだまだ分からないことは多いんだな、と感じる一方で、人間の利他的行動が非常に特殊性持っていることが分かり、興味をそそるものでした。
    この類の本を読んで特に面白いと私が感じるのは、様々な研究者を引用する著者の検索能力で、世の中にこんなユニークな人達がいるのか!と知る一方で、著者の引用から滲み出る尊敬の念のようなものを共感できることが最上です。

    0
    2011年07月16日

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