小川光生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
多くのユダヤ人が虐殺された第二次世界大戦下のヨーロッパ。
犠牲者の一人であるアールパード・ヴァイスの足跡を辿った一冊。
最終章でアールパードがサッカーの名監督(スクデット3回獲得)であったことから、彼の人生を試合に例えているのですが、あまりにも前半と後半の明暗がくっきりしていて辛い。イタリアで監督としてのキャリアをスタートさせ、スクデット獲得という栄光も手にした彼が、政治に翻弄され逃亡するしかなくなってゆく後半。
タイトルにある「アウシュビッツ行き」から連想したように、死から逃れることはできなかった。それを予想、確信しながら最後に向かって読み進めてゆくのはとても辛い。
辛いという感情を抱くの -
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書を読む前に、イタリアに3度行きました。
もし、本書を読んでいれば、サッカー観戦に行ったのにと残念で仕方ありません。
普通のガイドブックでは、サッカーに関する情報がほとんどありません。
本書で、サッカーチームのある主要都市と、
代表的な対戦について知ることができます。
旅行だけで訪れる際も、ああ、この地方はどういうチームがあるんだとわかっていれば、町中の広告もサッカーに関するものかどうかが分かります。
イタリアへでかける前にはぜひ一読を。
サッカーに関する情報があれば、イタリア人との意見交換の際にも話題にことかかないかもしれません。
ps.
出てくる地名では、ミラン、ジ -
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Posted by ブクログ
人口2000人の1地区のチームなのにセリエAにも上がったキエーヴォと、歴史あるが人種差別言動の激しいファンを抱えるヘラスというヴェローナの2チームに興味を持って読んだのだが、各町ごとに各チームの歴史から現状まで書くので、個々のチームについて掘り下げるには紙幅が足りない(のは仕方ないところ)。
あとヘンな日本語が多いのが気になった。
「金品ではなく、物、恫喝などで」←いやいや物は金品に含まれてまっせ。古代ローマ時代の剣闘士が「撃ち殺した」←って、銃使ったみたい。「国家発揚」←発揚するのは国威では。「ローマ・ダービーをやんごとなく裁けたら」←やんごとなくの意味全然知らないみたいね・・・ などなど。 -