藤井直敬のレビュー一覧

  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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    現実の捉え方について考えを深められた

    自分の身体を通して感じたことをどのように解釈するか、そのプロセス含めて現実となる
    身体状況や知覚能力などの能力面、物事の捉え方といった文化的側面は個々人それぞれであるため各人の現実派異なったものとなる
    その現実を表現する際の言語も知覚したものの内、解釈し分類した結果の言語化が行えたもののみ表現可能なため、言語で共有できるものは全体のごくわずかとなる
    脳内の言語化前のイメージが共有できるようになると世界は広がる可能性もあるがハレーションが起こる可能性もあるのではないか

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    2023年12月17日
  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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    現実の本質を問う対談集。私たちは独自の現実を感じ、その一部を共有するのみ。特にAR技術の発展で「現実」の定義に疑問が。この著作は多角的な視点で考察を深める手引き。続編に期待し、10年後の「現実」の意味が変わるのではと予感。

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    2023年10月01日
  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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    若い頃に「唯脳論」を読んでいたせいか、自分の現実感も養老先生の影響を受けていることを再認識しました。
    また、本書から発想が飛躍して、SF小説の「都市と都市」を思い出しもしました。あれは異なる都市がモザイク状に重なっているという設定だったと記憶していますが、そのような設定を可能にする「現実感の操作」も、いつかテクノロジィによって実現するのかもしれません。
    そして、「すべてがFになる」からの引用を見て、そういえば森博嗣さんも「現実とは何か」について一家言ある人であったことも思い出しました。

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    2023年07月23日
  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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    現実について著者に多様な専門家との対談をまとめた一冊。日常生活であまりにも当たり前に受け入れらているが故に改めて考えると全く掴めない「現実」という概念。私たちはそれぞれに自分の認知の上に自分だけの現実を立ち上げ、そのわずかな重なりの部分を言語などを通して通じ合う。このような人間の変わらない本質的な性質は古代の神話から、最新の情報技術まで語り継がれている。

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    2023年07月29日
  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

    購入済み

    現実と意識と夢うつつを行ったり

    特にARの技術で現実とは何だ?という問いが日常的に飛び交っている昨今、そもそも自分は何を意識していると言えるのか、夢を見ている時とどう違うのかなどなど、様々な観点、知見を通して考えさせてくれる愉快な著作です。まだまだ多方面に渡って対談が残っているそうなので是非続編を期待します。それにしてもあと10年も経てば「現実」という意味は違った理解・用語として認知されているような気もします。

    #タメになる #深い

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    2023年07月24日
  • 拡張する脳

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    藤井先生なんで脳科学者なのにSRやってるんだろうと思ってたけど、人の社会性を脳の働きとして明らかにするというのを読んでなるほどと思った。面白かった。

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    人の社会性を脳の働きとして明らかにする
    知っているということを知っている。メタ認知。

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    2015年01月23日
  • 拡張する脳

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    Substitutional Reality(SR:代替現実)の実験をベースに脳の機能を研究している過程を詳細に述べている.SRを体験してみたくなった.平面型の電極(ECoG電極)を活用して、脳を精密に調査できる手法を開発する過程は、既存の壁に阻まれるよくあるパターンを打ち破る事例であり、読んでいて著者の馬力に感心した.得られたデータを公開するという考え方も、非公開を常とする日本の社会の現実を打破する立派な試みだと感じた.

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    2014年05月22日
  • 拡張する脳

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    実際に現実を入れ換えるとどうなるか?って実験を科学未来館でやってて、すごく行きたかった。その実験をやってた人の本。その部分も最初に来て面白いんだけど一番かっこよいのは社会的弱者が我慢をするというのが社会の基本である。そこから隙を狙うという知能が発達するって言うことを実験で検証するところ。

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    2013年12月15日
  • 拡張する脳

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    話の導入としてSRシステムを持ってくところが上手く、興味を持って作者の意図する研究を理解することができた。この書き方は相当うまい!
    研究者としての、実験環境から作ってしまおうという姿勢には敬服する。

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    2013年12月10日
  • 拡張する脳

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    この本を読んで、女性が清潔、栄養、コミュニケーションにこだわるのは子供の発達のために必要な進化の結果である事がよく分かった。
    また、ヒトとは、社会脳、すなわちコミュニケーション能力の獲得に対して、進化においても、個の発達においてもかなりのコストを支払っていることも分かった。
    簡単に言えば、赤ちゃんに手がかかるのは当たり前だということである。
    エイリアンベッドを使ったSRを作った人が社会脳の研究をしているとは思っていなかった。そういう意味で驚いた。
    本を読むと、中二病全開のネーミングセンスや、SFなどからの着想など、大変共感が得られた。マッドサイエンティストはこうあるべきだ。(^.^)

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    2013年12月07日
  • 拡張する脳

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    理研の研究者が自身の研究内容をまとめたものです。前著「つながる脳」以降の研究の進み具合が分かります。脳関係の本は多くありますが、ほとんどが、他の方が行った研究をまとめたもので、自身の研究のみを書いたものは少ないと思います。そのためか、参考文献がありません。
    内容は独自性が強く、エキサイティングです。研究毎度をくすぐられるものでしょう。おおむね2つから構成され、1つがSRシステムで、バーチャルリアリティのようなものを感じられる装置で、もう1つが、多次元生体情報記録手法で、脳や社会情報をまるごと全て記録し、解析するもので、書くと、簡単そうだが、非常に苦労が多く、誰も手を出さない所だろう。
    研究データを全て公開しようというのも現代的な気がします。アクセスすると、何か面白いことがあるのでしょうか?
    非常に多くの可能性、広がりについて、書かれており、今後の進捗が期待されます。子どもの頃に、こういう内容を見れば、こういう所で研究できればと思うのかもしれません。

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    2013年09月28日
  • 現実とは? 脳と意識とテクノロジーの未来

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    様々な識者と著者との対談をベースに識者の意見をまとめ、それに対談後の著者の感想を追記して1冊にしたもの。
    本書を読んで感じるのは、テクノロジーを突き詰めていくと、哲学的な問いに行き着くということだ。
    果たして「現実」とは、何なのだろうか。
    その存在をどうやって証明すればよいのか。
    現実とは、そもそもそこにあるから現実なのであって、存在そのものを説明するのであれば、「現実ではない」ことも説明し、その明確な区分を証明する必要がある。
    本当にそんなことができるのか?
    識者によっては、哲学的に考えたり、人の精神性で考えたり、むしろ科学的に考えたり、ビジネスで実現しようとしたり。
    副題にもある通り、現実を認識するのは、それぞれの「脳」である。
    そして、人それぞれの「意識」である。
    結局「現実」とは、脳が意識して「これは現実だ。非現実だ」と判断しているものである。
    それって、「人によって、現実・非現実の認識は違うのではないか?」という結論になってしまう。
    つまり、ある事象を見ていたとしても「私の意識と、あなたの意識が同じだと、どう証明すればよいのか?」ということだ。
    そんな屁理屈にも感じてしまう問いに対し、識者たちはどう向き合っているのか。
    真剣に考えている点が、非常に興味深い。
    「現実」なのだから「確実に存在する」と思えてしまうが、そんなことはない。
    現実こそ「不確実」である。
    世の中には、普段当たり前だと思って疑いもしない概念がいくつもある。
    その最たるものが「現実」という言葉なのである。
    私たちは今、目の前にあるパソコンや書籍、あるいは友人や家族や、自宅の窓の外の風景を「現実」として何の疑いもなく受け入れている。
    しかしながら、本書を読み進める中で、日頃から何気なく信じ込んでいる世界観が、少しずつ揺らいでいくような感覚を覚える。
    本書を通じて一貫して語られるのは、「現実とは、個々の脳が作り出した解釈の産物に過ぎない」という冷徹な事実である。
    私たちが体験している現実は、脳という器官が外部からの感覚情報を処理し、意識として立ち上げた「認識」そのものに他ならない。
    つまり、私たちが「これは現実だ」と感じている世界は、脳が過去の経験や記憶、そして身体から送られてくる刺激を統合して作り上げた独自のストーリーなのである。
    そう考えると、「存在そのものを証明する」という行為がどれほど困難なことであるかに気づかされる。
    人間が他の動物と圧倒的に違う点は「概念が理解できる」という点でもある。
    リンゴが2個と、ミカンが2個も、数字の上では同じ「2」と認識できるのは、人間ならではとのことだ。
    「概念」を理解できる一方で、「現実」を証明することが困難だというのは、本当に不思議だ。
    すべては脳が創り出したイメージと思えば、概念と現実(と認識しているもの)の違いは、一体何なのだろうか。
    そんな中で、「人間は現実を脳だけで認識している訳ではない」という主張もある。
    コンピュータと人間の大きな違いは「身体性」である。
    人間は、知覚・触覚によって、手触りで「リンゴがある」ことを感じられる。
    これも脳に信号が伝わって、そこで認識しているのだから、結局は脳の処理だとも言えるが、人類の「手」は、それだけで独自の器官のようにも感じられる。
    手の感覚、指の感覚は、他の動物には無い、特別なもののように思えるのは、人間のエゴだろうか。
    例えそう感じても、脳が作り出す知覚の仕組みそのものが主観的である以上、全員に共通する「唯一絶対の現実」を証明することは、結局不可能なのかもしれない。
    同じ景色を見ていても、同じ出来事を体験していても、同じものに触れていても、それを捉える脳のフィルターが異なれば、そこに出現する「現実」が千差万別となってしまう。
    この構造は、私たちが日常で感じるコミュニケーション不全や、価値観のズレを説明する上でも非常に腑に落ちるものだ。
    そんな中でこれからの時代は、テクノロジーが脳の能力そのものを拡張していく状態に突入していく。
    結局は「脳」が、現実を作り出しているのだとすれば、自己の脳に入力される情報や知覚をテクノロジーによって変化させたとき、一体どうなるのか。
    VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)といった最先端の技術が人の「現実感」をどのように塗り替えてしまうのか。
    本書では、最先端の技術を研究している識者と対談する中で、結局「人間の意識」が現実をどう捉えさせるかに行き着く点が非常に面白い。
    テクノロジーによって脳に与える刺激を巧みに制御すれば、人間は人工的に作られた空間や映像であっても、何の疑いもなく「本物の現実」として体験できてしまう。(「本物の現実」というのも変な表現だ)
    かつてSFの世界の話だと思われていた「リアルとバーチャルの融合」は、すでに実現している。
    リアル世界(人間が現実と認識している世界)と、バーチャル世界(人間が敢えて人工的に作成した世界)との境界がなくなり、相互が溶けて混ざり合っていく未来において、私たちの「意識」はどこに存在するのだろうか。
    物理的な身体があったとしても、知覚や触覚があったとしても、そのことに何の意味も無くなる世界が訪れるかもしれない。
    そういう点では、身体に障がいを抱えた人は、健常者との差が無くなっていくのかもしれない。
    様々な人間の能力を拡張することは、人々の生き方や働き方、さらには人間関係のあり方をも根本から変えていくはずだ。
    物理的な制約から解放された世界で、私たちが何を「価値のある現実」として選び取っていくのか。
    テクノロジーの進化は、私たちに「現実とは何か」という問いを突きつけると同時に、「どのように生きたいのか」という主観的な意思をより強く求めているように思えてならない。
    誰もが自分だけの脳で、自分だけの「現実」を構成して生きている。
    だからこそ、自分が何に心を動かされ、何を美しいと感じ、何を大切にしたいのかという「主観」を確かな軸として持つことが重要になってくる。
    「なぜあの人は自分と同じように考えないのか」と憤るのではなく、「あの人の脳には、自分とは違う鮮やかな現実が見えているのだ」と捉え直してみる。
    異なる現実同士が交差する瞬間を楽しむような姿勢になってみる。
    このような感情的な余裕こそ、これからの時代をしなやかに生き抜くために必要なのかもしれない。
    (2026/1/17土)

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    2026年08月15日
  • 拡張する脳

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    著者の研究分野は、人と人との関係の中で脳がどのようにふるまうかという「社会脳」を明らかにすることである。。この「社会脳」というテーマを探索するためには、再現性を担保することが困難であるという「一回性の問題」があるために、従来の脳科学の研究手法では解明が困難であった。そこで、著者藤井博士は全く新しいツールを生み出すことで、その問題を突破しようとしている。それが、現実では起こっていない状況(代替現実)をつくり出す「SRシステム」と呼ばれるツールだ。このユニークかつオリジナルなツールを使って、辿り着いた境地はSFの世界そのものである。

    著者は本書終盤で「ツールに何を使うかによって、ぼくたちがどこまでいけるのかが決まる」という印象的な言葉を残している。過去にもインターネットやスマホといった画期的なツールにより、我々の生活は一新されたといっても過言ではない。本書では何とも不思議な「SRシステム」というツールが頻繁に登場するが、「このツールで何かが起こせることを既に知っている」という「メタ認知」があなたの脳にも起こるかもしれない。

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    2019年02月28日
  • 拡張する脳

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    筆者が研究している脳科学の先進的な分野を紹介。とても興味深い本です。

    筆者の主な主張は2つで、
    ・脳の活動の分析はこれまで点的な分析が主流だったが全体の面的な分析をしないと見えてこない分野があるのでその視座での研究が必要。
    ・「社会脳」と呼ぶべき、他人との双方向的な関係によって生じる文脈について反応する脳活動がある。

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    2014年03月30日
  • 拡張する脳

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    これまで読んできた脳科学の本とは異なり、読後の爽快感が少ない。しかし、これは批判的な意味あいではなく、著者が述べるように一般向けの脳科学本はあまりにも平易に書かれていたり、人々に誤解を与えるような構成になっているのかもしれない。

    物理学よりも400年遅れていると揶揄される脳科学とのことだが、今後指数関数的に明らかになることが増えていくことを強く望みたい。

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    2014年01月27日
  • 拡張する脳

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    脳研究のための技術開発、高精度で多種類のデータを収集した中から答えを探していく。SRシステムは、エンタメや経験アーカイブにも活用できる。

    いろいろな分野から脳科学に参入することで、更に研究が進む、そういう分野になっているのですね。

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    2014年03月17日