Posted by ブクログ 2014年05月22日
Substitutional Reality(SR:代替現実)の実験をベースに脳の機能を研究している過程を詳細に述べている.SRを体験してみたくなった.平面型の電極(ECoG電極)を活用して、脳を精密に調査できる手法を開発する過程は、既存の壁に阻まれるよくあるパターンを打ち破る事例であり、読んでいて...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月07日
この本を読んで、女性が清潔、栄養、コミュニケーションにこだわるのは子供の発達のために必要な進化の結果である事がよく分かった。
また、ヒトとは、社会脳、すなわちコミュニケーション能力の獲得に対して、進化においても、個の発達においてもかなりのコストを支払っていることも分かった。
簡単に言えば、赤ちゃんに...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月28日
理研の研究者が自身の研究内容をまとめたものです。前著「つながる脳」以降の研究の進み具合が分かります。脳関係の本は多くありますが、ほとんどが、他の方が行った研究をまとめたもので、自身の研究のみを書いたものは少ないと思います。そのためか、参考文献がありません。
内容は独自性が強く、エキサイティングです。...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月28日
著者の研究分野は、人と人との関係の中で脳がどのようにふるまうかという「社会脳」を明らかにすることである。。この「社会脳」というテーマを探索するためには、再現性を担保することが困難であるという「一回性の問題」があるために、従来の脳科学の研究手法では解明が困難であった。そこで、著者藤井博士は全く新しいツ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月30日
筆者が研究している脳科学の先進的な分野を紹介。とても興味深い本です。
筆者の主な主張は2つで、
・脳の活動の分析はこれまで点的な分析が主流だったが全体の面的な分析をしないと見えてこない分野があるのでその視座での研究が必要。
・「社会脳」と呼ぶべき、他人との双方向的な関係によって生じる文脈について反...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月27日
これまで読んできた脳科学の本とは異なり、読後の爽快感が少ない。しかし、これは批判的な意味あいではなく、著者が述べるように一般向けの脳科学本はあまりにも平易に書かれていたり、人々に誤解を与えるような構成になっているのかもしれない。
物理学よりも400年遅れていると揶揄される脳科学とのことだが、今後指...続きを読む