佐藤克文のレビュー一覧

  • 巨大翼竜は飛べたのか

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    巨大翼竜は飛べたのか。
    飛び続けられなかったというのが結論。
    それを色んな動物のデータを元に導く。

    僕の好きな学者偏愛物。大学の教授らしい研究ジャンルへの愛に満ちている。愛は暴走もするのだが、それも傍からみれば微笑ましい。

    本著も学者の研究論文よろしく様々なデータが羅列されている。僕のような文系人間は、気持ちよく飛ばせばよい。データなど、結論を導くための接続詞に過ぎない。

    最終章だけ読んでもわかるし、データを取るためのルポの部分だけ読んでも充分楽しい。

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    2012年02月13日
  • 巨大翼竜は飛べたのか

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     今日の帰りの長~い乗車中(台風15号)に読んだけど,やきもきしてて細かいとこはちゃんと追えなかった…。「バイオロギングサイエンス」の成果で古生物の常識を覆す!みたいな。
     生物の生態を研究するのに,各種センサを搭載したデータロガーを個体に取り付けていろんなデータをとることが行なわれるらしい。最初は観察の難しい水生動物を調べる目的で,それが空飛ぶ動物にも有効になってきた。最新のは加速度センサもついてる。
     しかし前フリが長く,なかなか翼竜の話にならないのはじれったい。まえがきでも断ってはいるが。二乗三乗の法則やそれが水生動物には成り立たないこと,ウミガメ,マンボウ,ヨーロッパヒメウ,オオミズナ

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    2011年10月26日
  • ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ~ハイテク海洋動物学への招待~

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    アザラシやペンギンに、加速度計や地磁気計などのデータロガーを背負わせて、海の中での動きを観測しようという「バイオロギング・サイエンス」のパイオニアのエッセイのような本。まるで大学の講義を聞いているかのような親しみやすさ、わかりやすさがある。語り口がちょっとジジくさい(失礼!)ので年配の方かと思っていたら1967年生まれの方だった。
    それにしても、海洋動物が海の中でどのような動きをし、どのような食餌をしているのか、つい最近までわかっていなかったということに驚いた。

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    2011年10月10日
  • ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ~ハイテク海洋動物学への招待~

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    *この分野においては教科書を書き換えるような新発見があいついでおり、バイオロキングサイエンスという分野が登場している。そして今、生物研究のフロンティアは海の中にある。
    *生物の本質を学ぶことで、経営の流れに生かすことができる情報が多くあるという事実を知るべきである。
    *どの分野に進むのであっても、良い本をたくさん読み、国語力を磨く必要がある。文章を読んで情報を収集し、人と話をして内容を理解するだけではなく、書く文章や話す言葉で自分の考えを伝えるという基本能力は、必要不可欠な素養である。

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    2011年06月18日
  • ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ~ハイテク海洋動物学への招待~

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    ネタバレ

    バイオロギングの創成期のお話。世界トップクラスになるまでの著者の試行錯誤の有り様を面白く魅せてくれる本。科学者とは何かの役に立てようといった下心を持たず、面白いから続けるという姿勢は見習うべき物があるとおもった。また、過酷な自然環境での調査の知恵として、「万全の準備をしたときに限り、その準備が不必要であったかのごとく物事がうまく進む。」っていうことを実感のこもった言い方で伝えてくれた。

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    2011年06月05日
  • 巨大翼竜は飛べたのか

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    動物は日本人よりもエコノミックだ。
    いかに少ないコストで高いパフォーマンスを得るか、
    それは楽に生き延びるための必須能力なのだから。

    知ってるようで知らない、
    海を泳ぐ動物と空を飛ぶ動物の様々なアロメトリー。
    そこから最後の翼竜の話題への流れは、
    物語を読んでいるような気分でとてもワクワクした。
    (ほんと最後にちょっとだけだったのが残念)

    ちなみに、
    数字の部分をほぼ飛ばして読んでいたので、
    そこんとこ理解できればもっと面白いと思う。

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    2011年05月09日
  • ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ~ハイテク海洋動物学への招待~

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    変温動物と言われているウミガメの体温が恒常性を持っていたり、逆に恒温動物と言われるペンギンの体温が水中では下がっているという発見がデータロガーを使って発見された。生物関係の教科書の書き換えが起こるのもそう遠くはないのかな。

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    2011年03月21日