文房具のロングセラー38商品についてメーカーそれぞれへのインタビューを1冊にまとめたもの。
以前に読んだ『文具上手』が使う人の本ならば、こちらは作る人の本といえる。
メーカーファンブック以外での作り手目線の文房具本は少し珍しいか。
トンボ鉛筆「8900」ステッドラー「マルス ルモグラフ」シヤチハ
...続きを読むタ「Xスタンパーネーム」寺西化学工業「マジックインキ大型」住友「ポスト・イット」デザインフィル「ダイヤメモ」ゼブラ「マッキー」ロディア「ブロックロディア」マルマン「図案スケッチブック」ツバメノート「ツバメノート」三菱鉛筆「ユニ」コクヨS&T「キャンパスノート」ファーバーカステル「カステル9000」
38商品というのは結構な数で自分が使った事のある文房具だけでもこのくらいあった。誰でも一つ二つは使った事のある商品があるはずだ。
ひとつ残念だったのはロングセラーな商品になるほど当時開発に携わっていた人物に会う事ができず「○○だったそうだ」「○○らしい」「○○かもしれない」といった不確実な言い回しが多くなってしまう事。当時の具体的な出来事や人間的な感情の部分を知る事ができればもっと楽しい本になった違いない。
ワクワクする文房具と出会いたい人よりはものづくりをする人に読んでほしい本である。