小林三郎のレビュー一覧
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本田技術研究所にて16年間におよぶ研究開発の末、エアバックの量産、市販に成功した小林三郎氏の日経ものづくりのホンダイノベーション魂のまとめ。いわゆるイノベーション本とは異なる実地に即した内容、大和言葉で書かれた内容で分かり易い。理念・哲学なき行動(技術)は凶器であり、行動(技術)なき理念は無価値である(本田宗一郎)の言葉が刺さる。以下メモ。(1)企業の業務は執行(オペレーション)と創造(イノベーション)。業務のうち、執行は95%。データ分析と論理思考で積み上げて改良改善を積み重ねる。創造は5%。全く新しい技術や商品をゼロからポンと飛び越える絶対価値をつくる。イノベーションにかける経営資源は絶対
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Posted by ブクログ
面白かった。
最初はおっちゃんが悪態ついてるだけのように思えたけど笑
まぁ若者の気持ちを代弁してくれてると思えば良い気持ちいいかも。
オペレーションとイノベーションは全く異なるもの。今の会社のトップの方々はオペレーションでのし上がってきた人たち。故に失敗することがほぼ当たり前のイノベーションには消極的。
口ではイノベーションって謳うけど、、、
やりたいことができる会社っていうのはそもそもそういう社風なんだろう。
自分がやりたいことをやるには自分で企業するのが今の時代近道なのかもしれない。ハードルも低いのではないだろうか。
以下、印象的なシーン
1. 何度も感謝の言葉を受けた。〜技術者冥利 -
Posted by ブクログ
ホンダは創業者が熱い天才だったので、いかにそのDNAを引き継ぐかを工夫されている。イノベーションを大切にしておるそんな会社でも筆者の取り組んだエアーバックは苦労の連続だったようです。そんな事例の取り組みが満載されている。
著者の切り口は、オペレーションとイノベーションに分けた際のイノベーションを貫きオペレーションに新しい価値を届ける困難の大きさ、しかしやりようによっては実現できる勇気を与えてくれる。ものづくりを経験した人なら大抵想像できる。
ホンダは、
開発がブレないように基本構想をA00と呼ばれる文章に集約された本質的な目標を定義する。いつ何時もA00に立ち帰れる様になっている。別の会社で -
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ホンダでエアバッグの開発を主導し、16年に渡る苦闘の末、実用化を成功させた著者によるイノベーションの実践論。実は数年前、この著者の講演を拝聴した後に宴席をご一緒し、無謀にも議論を交わそうと挑んだところ、ホンダの流儀でコテンパンにやられて玉砕したことがある(苦笑)。
本書を読むと、ホンダでは「ワイガヤ」などの草の根的な活動が全く形骸化することなく脈々と受け継がれ、それらが相互に連動しながら数々のイノベーションを生み出してきたことがわかる。つまり戦略論よりは運動論が中心で、マッキンゼーの「7S」の中の「ソフトの4S」で説明できそうだが、とはいえそのような一般論的な解説は、MBA嫌いの著者からすれ -
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ネタバレ著者はホンダのエアバッグ・プロジェクトの実質的リーダー。
「交通事故で亡くなっている人をエアバッグで助けたい。」との強い想いを実現した。
車は「愛」がつくハードウエア。
オペレーション(執行)とイノベーション(創造)
企業の創成期
1.ユニークなリーダー
2.ろくでもない社員
3.年寄りがいない
今の日本の大企業
1.普通のリーダー
2.有名大学卒の優秀な社員
3.年寄りだらけ
40歳を過ぎた分別のある、でも頭が固くなりつつある人は
自分でイノベーションをやろうとしてはならない。
イノベーション力のある若い人に考えさせる。
その仕事に必要な能力の4 -
Posted by ブクログ
「”愛”とは何か」 … ハードウェアには、前に”愛”がつくものと、つかないものがある。車は愛車といい、ギターやカメラは愛機という。しかし、冷蔵庫は愛冷蔵庫とは言わない。愛犬、愛娘、愛唱歌というが、これは思いの深さと関係している。
冷蔵庫の開発で重視すべきは、機能/性能/品質という、定量化できるものであるが、車はそれだけではない。お客の心をゆさぶる何か、情緒的な価値が必要だ。 だから、クルマは冷蔵庫のように開発しては駄目だ。
これが、中国や韓国企業は冷蔵庫やテレビでキャッチアップできても、なかなかクルマではホンダや日産にキャッチアップできない理由かもしれない。iPhone やiPADにも、心