瀬川明秀のレビュー一覧
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現時点のフードテックに関する日本語文献で最も纏まった一冊である。本分野の国内主導権を握ろうとするシグマクシスの本気度が窺える。
700兆円(世界総GDPの10%弱!)と言われるフードテックの国内外の最新トレンドを押さえて概括して理解しやすい。一口にフードテックと言ってもその範囲は広く、食材・レシピ・調理器具・健康管理・物流・飲食店・コンベンションなどなど、衣食住の最大領域でありその範囲は厖大だ。料理をするといつも思うが調味料「少々」や「適量」がまかり通っている業界ゆえに、数量化・可視化するだけでもビジネスオポチュニティは相当ありそうに思う。そこにスタートアップのイノベーションが加わる、そりゃ -
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昨年、一昨年ごろから一般的な商品にもなりつつある昆虫スナックや植物肉について興味があったため読み始めました。
世界のフードシステムの市場価値はなんと他の分野をはるかに凌駕する10兆ドル規模であり、その最新情報と国内業界のトップランナーへのインタビューが網羅されており、本書から得られる知識量はとても多く新鮮でした。
トップランナーといえる会社はやはり海外特にアメリカに多く、例えばキッチンOSではnnitやSidechefや韓国SAMSUNGに 大きく水をあけれているように感じました。
このコロナ禍でレストランが団体戦から個人戦に代わり、オーナーの発信力によって生き残れるかが変わってくるという -
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ネタバレ2020/07出版。コロナ込みの世界観。とにかくすんごい情報量で圧倒されるし、先進的で格好良いけど、システム屋さん目線、いいとこ売る側目線。とても「日々ご飯作っているヒト」の肌感覚は感じられない。それとも実は「日常的に家族のご飯を作るヒト」って、もはや少数派なのかなあ。少なくても執筆陣に主婦はいないと見た。ま、想定されている読者層が違うのか。あと、「食の安全」問題(極度に工業化された製品を食べることへの懸念、長期的摂取の後に顕在化する可能性のある副作用とか)は全く蚊帳の外。
食にコンサバな私には、「代替肉」が衝撃的。
「植物性プロテイン」はともかく、糸状菌由来の「マイコプロテイン」「昆虫食」 -
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1人の個人が5つの組織に所属してプロジェクト毎にコミットするようになる。―近い将来主流になるであろう、アグリゲーターという働き方について述べた本です。
かくいうオイラ自身も、ある企業にフルコミットしているわけではなくて、様々な組織やプロジェクトに自らの得意分野をコミットさせる形で、最大限のインパクトを出していく働き方を志向しています。
当然、すべての人がアグリゲーターになるわけでもありませんが、従来の工業型社会におけるニュートン型組織(上位下達で決められた指示に対して決められた動きをする組織)の比率は低下していき、ダーウィン型組織(市場や環境の変化に順応し、新しいものを生み出して生き残る組 -
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飲食業界の未来にワクワクした。
時短よりも、その場で過ごす時間や料理をつくる時間が、人生を豊かにする大切なものとして価値を増していくのは、なんとなく体感としてわかる。
印象に残ったところ
いい商品を見つけたり、いい体験をできたりするだけで、顧客は毎日来店してくれるだろうか。おそらく、一時的には来てくれるだろう。
フードテックの活用も2、3年もするとどの事業者も導入する。そのときに選ばれ続ける理由は、人とのつながりをどれだけプロデュースできるかにかかっている。店員と顧客、顧客同士のつながり、地域のつながり。
そのときに従業員にどういう役割を担ってもらうか、あるいは顧客自身にどういう役割を担っ