田中仙堂のレビュー一覧

  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    あくまでも一つの説ではあるけれども、ここまで筋道立てて政治とお茶の関係性をクリアにした本は私が知る限りはなかった。一気に読んだ。ビジネス本としてもおすすめ。

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    2025年02月24日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    「お茶と権力」という非常にカジュアルというかポップなタイトルですが、非常に奥行きがあり、面白い書籍でした!

    お茶 = 茶道というと、 お茶の点て方、頂き方というお作法いう側面だけが、クローズアップされやすいように思います。

    が、この書籍の切り口は、全く違う視点からであり、
    「茶道」という【価値】をどのように「形成」して、どのように「活用」してきた(されてきたか)ということが、非常に分かりやすくまとめられています。

    朝廷・公家と武士の立ち位置の違いと、違いを超えていくために、「茶道」という新しい文化(市場)を作り、その市場を価値あるものに見せて行き、活性化させて、(他も含めての)市場制覇に

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    2022年03月21日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    当時の茶会に政治の色があることは理解していたが、権力を誇示するメディアの意味があったことは初めて理解した。現在の文化的な茶道になるまでの変容も学びたい。

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    2024年10月07日
  • 岡倉天心「茶の本」をよむ

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    岡倉天心の茶の本を逆さまから読みつつ、解説を加えていく。この本がアメリカで1906年に出版されたという背景を大切にしているので、事実とか一般的な認識からズレた記述もその観点から説明される。訳者の茶家としての豊富な知識に加え、その他の思想や哲学にも詳しいので学ぶところ大。わからないことにも正直だし。

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    2024年03月21日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    武家が公家にいちゃもんをつけられないようなオリジナル文化として能があり、茶が生まれたと。公家に負けまいと頑張った室町時代の武家文化が日本の伝統文化になったのは面白い。
    信長の名物召置や朝倉氏を滅ぼしたアピールのためのメディアとしての茶会、御茶湯御政道と利休を用いて自己の信長後継者ぶりをアピールし、朝廷を利用できるようになってからは公的な官位による序列とは別に私的に心服を勝ち取るためのツールとし、利休を切腹させた秀吉。

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    2023年11月02日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    利休の死について、そもそも利休の時代に、政治から独立し芸術のために命を懸けるような近代西洋的な意味での芸術家は存在しえないとし、「お茶と権力」の文脈で解読しているところが興味深い。

    秀吉が天下をとり間もなく、利休ももはや茶の世話をするだけの存在ではなく、秀吉の意向を非公式に外に伝達するという政治的な存在になってしまっていた。

    そうなると天下人秀吉にとって、利休を同席させない方が良いという判断を下すことにつながった可能性が高い、というのが本書の説。

    利休の茶はいやおうなく政治性を帯びることになってしまったため、利休が政治的には引退して茶席に引き籠るという選択肢は残されていなった、

    よって

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    2022年10月24日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    おもしろーー!!

    お茶は、文化ってよりもはや政治。笑
    この時代のお茶=メディア、もしなかったらどんな上下関係、どんな世の中になっていたか。

    保有しているものを自慢したい、見せびらかして上に立ちたい、って意味だと今でいうインスタと使い方は同じ?笑 (人間、満たしたい欲求はどの時代も変わらないのかもしれないなw)

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    2022年04月21日
  • お茶と権力 信長・利休・秀吉

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    名物茶道具を権力で収集土地の代わりの恩賞に使い人事掌握信長だったが家康もてなす茶会の前に光秀の謀叛により貴重な唐物を集めた安土城とともに焼失。朝廷に認めて貰いたい一心で金の茶室、北野大茶会開催し野望達成秀吉は目的を果たしたので邪魔になった策略家利休に切腹命令し茶道が完成。侘び寂びの裏はドロドロ権力闘争でした。

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    2022年04月20日
  • 岡倉天心「茶の本」をよむ

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    固めの内容で飛ばし飛ばし読んだが、それでも読んでよかったと思える一冊。
    岡倉天心は、「茶の本」を1904年に英語で出版している。今のように日本が世界で認められておらず、野蛮な国とされていた中で、西洋人顔負けの西洋的な教養も隠に陽に使いながら、日本人が文化的で精神的な営みができること、その精神を伝えようとしている。その教養深さたるや、想像もつかない。

    以下の岡倉天心の言葉が非常に素朴であるものの、まさに自分が茶道に求めていることであると感じた。これが茶道の本質なのであれば、やはり私は茶道を学んでいきたい。不完全「imperfect」
    以下転載----
    「茶道」は、毎日の生活でぱっとしない出来事

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    2021年02月08日