柴田耕太郎のレビュー一覧

  • 翻訳家になろう!

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    ネタバレ

    誤訳と悪訳の違いの記述が大切だと思った。
    「誤訳は文法的・事実的に間違っているもの
    悪訳は文のこなれが悪いもの・意味がつかみにくいものを指す」
    としている。

    これは少し,乱雑な定義だと感じました。

    文法的に間違っているが,原文も文法的に間違っていれば,誤訳ではない。
    原文が事実的に間違っていれば,訳文がどうするかは,文章の趣旨によって判定しないといけない。

    悪訳は,こなれが良いものがあったり,意味がつかみやすいものがあればいいが,ないと評価しにくい。
    著者自体が揺れていて,著者が意味を捕まえていないこともありうる。
    訳者の理解と,原著者の理解の間にどれだけの隔たりがあるかを明確にしていれ

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    2012年02月29日
  • 翻訳家になる方法

    Posted by ブクログ

    1995年とかなり古い本なので、情報としては使えない。ただ軽妙な語り口での様々な翻訳家の実例など(もちろん20年以上前の話だが)は面白かった。実際翻訳で食べていくにはどれだけ大変か、この時代でも蕩々と語られているので、機械翻訳や翻訳ツールの発達した現代においては言わずもがな。楽しみつつも軽い気持ちではできないことだと再認識させられた。

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    2020年05月26日
  • 翻訳家になろう!

    Posted by ブクログ

    本としてはあまり評価できない。たしかに翻訳の話ではあるが、業界の話と思うと、翻訳の技術的な話題に移ったりして、なんか飲み屋で親父の愚痴を聞いているような気分になった。
    翻訳業界を俯瞰しているというよりは、自分の目線で見える話を書いているようで、その分妙に生々しい。著者のサイトをのぞいてみたが、本書の転載部分も多く、これで1800円は高いな。自分のところから巣立った人たちの紹介は実例としての説得力はあるが、興味が湧かない。
    読んで、翻訳業界の厳しさはわかったけど、タイトルのように「翻訳家になろう!」と思えなかった。
    DHCが「大学翻訳センター」の略だったとは知らなかった。化粧品が英語業界に参入し

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    2012年02月15日