石川良子のレビュー一覧

  • 「ひきこもり」の30年を振り返る

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    はじめに
    石川良子
    第1章「引きこもり」の三〇年を振り返る
    1「ひきこもり」史を振り返る
    2「ひきこもり」の問題設定を捉えなおす
    3精神医療からみた「ひきこもり」史
    第2章「ひきこもり」の捉えなおしと未来
    1「ひきこもり」とはだれか
    2なんのための支援か
    3語ることと聴くこと
    4親子の葛藤
    5「ひきこもり」と地域
    6「ひきこもり」という看板の悩ましさ
    あとがき
    「共に在る」未来へ
    ひきこもることが問題視されない社会へ
    不登校・「ひきこもり」の年表

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    2024年05月18日
  • 「ひきこもり」から考える ──〈聴く〉から始める支援論

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    私は「ひきこもり」当事者側だ。とても良かった。こんな方が世の中に存在するのかとビックリした。もちろん沢山同じ様に活動研究されてる方は沢山いるだろうけれど、こういった本を読んだのは初めてだったので衝撃だった。
    こういう人が居てくれるのだなと思うと、今この現実の世界も悪くないかもしれないと思わせてくれた。
    また、石川さんという人自体もすごい人だなと思う。違和感を感じたら、考え方や物の見方を変えることができる。私には出来ないことなのでとても凄いなと素直に思った。こんなふうに考え方や見方を柔軟に変えていけたら(簡単ではないとおもうが)、生きていきやすくなるんだろうと思った。

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    2022年04月27日
  • 「ひきこもり」から考える ──〈聴く〉から始める支援論

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    『聴く』とは、なんと尊い行為であろうか!

    聴くとは、生きることそのものである。
    そんな事に気付かせてくれた、宝物の本。

    我々は、「語れなさ」と「聴かれなさ」により、
    孤独を感じる。
    存在論的不安、つまり自分はここにいるのだろうか
    という不安は、語れなさと聴かれなさにより、
    解消される。

    しかし、この語れなさと聴かれなさの解消は、
    困難な試みだ。生きることが困難なのと同じくらい。

    何かを目的に対話をするのではなく、
    対話そのものに幸せがある、という
    著者の言葉に心を奪われた。

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    2022年03月19日
  • 「ひきこもり」の30年を振り返る

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    登校拒否、ひきこもり、ニート、家事手伝い、子供部屋おじさん…各年代で様々な言葉で語られてきた家にこもる人々。本書では当事者、研究者、支援団体などが各々の言葉でその変遷を語る。対話や傾聴で解決するかもしれないし出来ないかもしれない。難題を論じる。

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    2024年02月09日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    本書の目的は、ひきこもり当事者の経験を描き出し、理解すること。ひきこもりとはどういう経験なのか、ひきこもりから回復するとは何を指すのか、という2つの問いを軸に、当事者とのインタビューや斎藤環など専門家たちの言説を素材として、ともすると第三者には理解しづらいひきこもりの「動けなさ」のリアリティをどうすれば理解できるか、考えていく。

    人々のふるまいや語りを読み解くことで浮かび上がったパースペクティブを提示する本なので、実態解明ではない点は注意。ゴフマンのスティグマ理論、アーサー・フランクの物語論が面白かった。

    ■キーフレーズ

    経験を理解する 理解≠共感 予防は不可能 長期化が問題 スティグマ

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    2023年10月18日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    元ひきこもり当事者…だと思っていたのですが
    この本を読み終わった今、私は「元ひきこもり」ではなくある意味現在進行形でひきこもりなのかもしれないと感じました。
    様々な論文や記事からの引用を交え、それを根拠として著者の解釈でひきこもり像を捉えておりなかなか読み応えがあります。
    (当事者)本人の中の不確かさや微妙なニュアンスを取りこぼさないように丸々伝えたい、というような目的があるのかもしれませんがインタビュー形式での語りの部分は口語がそのまま使われているのでやや読みにくい。
    大きく7名?の当事者の経験談が載っているが(個人の大まかな経緯の紹介はあるものの)1人1人に焦点をあてて全てが時系列になって

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    2023年02月27日
  • 「ひきこもり」から考える ──〈聴く〉から始める支援論

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    筆者自身が「引きこもり」の人たちに関わり葛藤をしてきた経緯が痛いほどわかる。その中で深いところまで関わっているからこそ、「引きこもりの本質」は生きることや自分の存在に対する確認の揺らぎと、言えるのだろう。「8050」問題など「引きこもり」は社会問題になっているが、専門家は少ない。著者は「研究者」と何度も繰り返し言っているが、気鋭の実践家とも言えると思う。

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    2022年05月15日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    [ 内容 ]
    「仲間をつくれ」「働け」。
    的はずれを含めた多くの批判にさらされ、「回復」へと駆り立てられるひきこもりの“当事者”たち。
    対人関係の獲得や就労の達成という「社会参加」とそうすることの意味のはざまで、「なぜ働くのか/なぜ生きるのか」と彼/彼女らが抱いている不安や焦燥を、聞き取り調査をとおして描き出す。
    そして、「自己防衛戦略」や「存在論的不安」などの視点から、“当事者”たちにとって「ひきこもる」とはどのような経験なのかを浮き彫りにする。
    必要なのは“当事者”に共感することではなく、むやみに「回復」をめざさせるのでもなく、彼/彼女たちを理解することだと主張・提言する社会学の成果。

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    2010年06月17日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    なんか大学生の卒論みたいと思ったら本当に論文が元。
    「自分は非当事者である」という自覚が最初は切捨てに見えた。
    最後にみた同じ文は、自分と他者を混同しないための自覚にちゃんと見えた。
    終章が大事。

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    2011年07月21日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    現代において、引きこもりは増加している。時代の影響もあるが、住んでいる環境や場所、人間関係の影響を多分に含んでいる。
    さて、本著では、「ひきこもりになってしまった」方々と向き合う良書である。2007年の本ではあるが、最新(2025)のひきこもり支援も本著の内容に重なっている。
    往々にして、ひきこもりはなりたくてなるものではなく、その場所と人間関係に適応できなかったときに生ずるトリガーである。ひきこもりは私にもあなたにも起きるし起きえるものだ。
    ひきこもりになってしまった方々へ向き合うには「当事者への傾聴」だと私は思うのだ。放置してはいけない。必ず「ひきこもり当事者の傾聴よりの対話」が必要である

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    2025年05月05日
  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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    ちゃんと読みました

    ひきこもりの人をかわいそうとかは思わないし、
    すべてを何かのせいにしているのはよくないと思いました。

    逃げれる場所がある、日本社会が豊かな証拠かなと思いました。

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    2009年10月04日