石川良子のレビュー一覧
-
私は「ひきこもり」当事者側だ。とても良かった。こんな方が世の中に存在するのかとビックリした。もちろん沢山同じ様に活動研究されてる方は沢山いるだろうけれど、こういった本を読んだのは初めてだったので衝撃だった。
こういう人が居てくれるのだなと思うと、今この現実の世界も悪くないかもしれないと思わせてくれた...続きを読むPosted by ブクログ -
『聴く』とは、なんと尊い行為であろうか!
聴くとは、生きることそのものである。
そんな事に気付かせてくれた、宝物の本。
我々は、「語れなさ」と「聴かれなさ」により、
孤独を感じる。
存在論的不安、つまり自分はここにいるのだろうか
という不安は、語れなさと聴かれなさにより、
解消される。
しかし...続きを読むPosted by ブクログ -
登校拒否、ひきこもり、ニート、家事手伝い、子供部屋おじさん…各年代で様々な言葉で語られてきた家にこもる人々。本書では当事者、研究者、支援団体などが各々の言葉でその変遷を語る。対話や傾聴で解決するかもしれないし出来ないかもしれない。難題を論じる。Posted by ブクログ
-
本書の目的は、ひきこもり当事者の経験を描き出し、理解すること。ひきこもりとはどういう経験なのか、ひきこもりから回復するとは何を指すのか、という2つの問いを軸に、当事者とのインタビューや斎藤環など専門家たちの言説を素材として、ともすると第三者には理解しづらいひきこもりの「動けなさ」のリアリティをどうす...続きを読むPosted by ブクログ
-
元ひきこもり当事者…だと思っていたのですが
この本を読み終わった今、私は「元ひきこもり」ではなくある意味現在進行形でひきこもりなのかもしれないと感じました。
様々な論文や記事からの引用を交え、それを根拠として著者の解釈でひきこもり像を捉えておりなかなか読み応えがあります。
(当事者)本人の中の不確か...続きを読むPosted by ブクログ -
筆者自身が「引きこもり」の人たちに関わり葛藤をしてきた経緯が痛いほどわかる。その中で深いところまで関わっているからこそ、「引きこもりの本質」は生きることや自分の存在に対する確認の揺らぎと、言えるのだろう。「8050」問題など「引きこもり」は社会問題になっているが、専門家は少ない。著者は「研究者」と何...続きを読むPosted by ブクログ
-
[ 内容 ]
「仲間をつくれ」「働け」。
的はずれを含めた多くの批判にさらされ、「回復」へと駆り立てられるひきこもりの“当事者”たち。
対人関係の獲得や就労の達成という「社会参加」とそうすることの意味のはざまで、「なぜ働くのか/なぜ生きるのか」と彼/彼女らが抱いている不安や焦燥を、聞き取り調査をとお...続きを読むPosted by ブクログ -
なんか大学生の卒論みたいと思ったら本当に論文が元。
「自分は非当事者である」という自覚が最初は切捨てに見えた。
最後にみた同じ文は、自分と他者を混同しないための自覚にちゃんと見えた。
終章が大事。Posted by ブクログ -
ちゃんと読みました
ひきこもりの人をかわいそうとかは思わないし、
すべてを何かのせいにしているのはよくないと思いました。
逃げれる場所がある、日本社会が豊かな証拠かなと思いました。
Posted by ブクログ