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「ひきこもり」支援とは〈生〉を支えることです。その根本には〈聴く〉ことが深く結びついています。〈聴く〉こと、それ自体がその人の存在を肯定し、意味づけるからです。一方の〈生〉が他方のそれを圧倒することなく、できるだけ対等につきあっていくには、どうすればよいのでしょうか。自分とは異なる人生を歩み、異なる価値観を培ってきた相手と、どのように向き合っていけばよいのでしょうか。本書では、「ひきこもり」を通して〈聴く〉ことを考えていきます。
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Posted by ブクログ
私は「ひきこもり」当事者側だ。とても良かった。こんな方が世の中に存在するのかとビックリした。もちろん沢山同じ様に活動研究されてる方は沢山いるだろうけれど、こういった本を読んだのは初めてだったので衝撃だった。 こういう人が居てくれるのだなと思うと、今この現実の世界も悪くないかもしれないと思わせてくれた...続きを読む。 また、石川さんという人自体もすごい人だなと思う。違和感を感じたら、考え方や物の見方を変えることができる。私には出来ないことなのでとても凄いなと素直に思った。こんなふうに考え方や見方を柔軟に変えていけたら(簡単ではないとおもうが)、生きていきやすくなるんだろうと思った。
『聴く』とは、なんと尊い行為であろうか! 聴くとは、生きることそのものである。 そんな事に気付かせてくれた、宝物の本。 我々は、「語れなさ」と「聴かれなさ」により、 孤独を感じる。 存在論的不安、つまり自分はここにいるのだろうか という不安は、語れなさと聴かれなさにより、 解消される。 しかし...続きを読む、この語れなさと聴かれなさの解消は、 困難な試みだ。生きることが困難なのと同じくらい。 何かを目的に対話をするのではなく、 対話そのものに幸せがある、という 著者の言葉に心を奪われた。
筆者自身が「引きこもり」の人たちに関わり葛藤をしてきた経緯が痛いほどわかる。その中で深いところまで関わっているからこそ、「引きこもりの本質」は生きることや自分の存在に対する確認の揺らぎと、言えるのだろう。「8050」問題など「引きこもり」は社会問題になっているが、専門家は少ない。著者は「研究者」と何...続きを読む度も繰り返し言っているが、気鋭の実践家とも言えると思う。
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