難波祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「美術館」というとかつては厳かに額装された「絵画」(多くは油絵であったりする)が鎮座し、来訪者は入場料を払ってこれまた厳かに「鑑賞」する、という場所である、というのがおおかたの意見であろう。
この書籍で対象となっている「現代美術」という範疇であっても、もちろんそれは大差ない。例え館外に飛び出すような、或いはそもそも美術館という体を成さない屋外で展示される場合にあってでもだ。ただ、そのスキームというかフレームワークというか、は、ある程度人為的、機械的に分類することができるようになっている、ようである。
そのような作業を一任され、もちろん協業して、遂行していくのが本書で取り上げられた「キュレー -
Posted by ブクログ
最近、何かと聞くキュレーターという職業。
これは、展覧会を企画・運営してつくり上げる人のこと。
で、この本は、キュレーターである著者がキュレーターの仕事内容、今後のあるべき姿などを説明している。
内容自体、学芸員史、キュレーター史のようなもので、
大体の流れを知ることができる。
この人たちって当たり前だけど、すごく深い知識がないと成り立たないんだなって思うことと、
作品を視る力と、ひとつの展示会にするという創造力がないとできないのだろうな。
最近は、美術館の企画展も広告がすごくうたれていたり、プロモーション活動が盛んな気がする。
これからにも期待な職業を知る上の一冊。