あらすじ
展覧会を企画・運営して作り上げるプロフェッショナルであるキュレーター。1950年代から現在まで、日本で企画された数々の展覧会を紹介しながらこれまでの歩みを振り返り、日本独自の文脈から生まれた「学芸員」の時代からグローバルで今日的な「キュレーター」の時代へという変遷を追う。キュレーターの現状を紹介して今後のあるべき姿も言及し、時代の新たな価値観を創造するキュレーターの魅力を明らかにする。
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Posted by ブクログ
とってもよかったです。キュレーターがどういう仕事か、日本では一般の人にはよく知られていないので、こういうきちんとした本で知らされるのはとても意義があると思いました。しかも引用元や資料など注付きで明記されていて、とてもよい本づくりだと思いました。しかも非常にわかりやすいです。
Posted by ブクログ
日本で、「キュレーター」がどのように変遷してきたか。
国内外の事例がふんだんに引かれ、非常にわかりやすい。
最後の中原佑介さんの東京ビエンナーレにまつわるインタビューは、1970年当時の熱が伝わり面白い。
Posted by ブクログ
キュレーターの歴史を知れたのは面白かった。
誰かがこんな風にまとめていって、発表していかなきゃいけないんだなぁと感じた。膨大な資料から細やかに変遷を追ったのはいいと思うんだけど、なんとなく物足りないと感じたのは私が速く読み進めてしまったからだろうか。。
Posted by ブクログ
キュレーターってどういう仕事なのか?本当のキュレーターとは?それよりも日本の学芸員は一人で色々なことをこなしていることにびっくりしました。
学芸員・キュレーターの歴史から詳しく書かれています。アート勉強していないので知らない作家の名前がわんさか出てきてその辺は頭に??がいっぱいでしたが、非常にわかりやすいまとめられ方なのではないかと思います
Posted by ブクログ
日本という、芸術文化の普及には不利な土壌にあって、奮闘してきたキュレーターの事情がよくわかる一冊。ちょっと難しいけど、読めば何かを見に出かけたくなります。いや、何かの企画にかかわりたくなります。
Posted by ブクログ
欧米のキュレーターの仕事が展覧会の企画や資料の調査研究にほぼ絞られるのに対して、
日本の学芸員(キュレーター)は何でも屋だそうです。
ここでも日本の特徴である非分業型がみられて興味深いです。
Posted by ブクログ
旧来の美術館は「美術の墓場」。
2000年代からの課題は「開かれた美術館」。
それはポンピドゥーセンター開設時の美術館像。
コレクションの展示ではなく、企画を展示する場としての美術館に。
企画実行最高責任者であるため、キューレーターは美術館に1人しかいない。
1970年、上野公園の歩道を全て布で覆うというクリストの世界初のプロジェクトは公園管理者の「通行人が布に足をからませて転ぶ」との反対で中止になった。
Posted by ブクログ
知らないことだらけのキュレーターの日本での現状
学芸員とは違うなん初めて知った。
現代美術は苦手な分野だけど
情熱をもって取り組んでいた人たちの
その感性を受け止められるようになりたい。
Posted by ブクログ
最近、何かと聞くキュレーターという職業。
これは、展覧会を企画・運営してつくり上げる人のこと。
で、この本は、キュレーターである著者がキュレーターの仕事内容、今後のあるべき姿などを説明している。
内容自体、学芸員史、キュレーター史のようなもので、
大体の流れを知ることができる。
この人たちって当たり前だけど、すごく深い知識がないと成り立たないんだなって思うことと、
作品を視る力と、ひとつの展示会にするという創造力がないとできないのだろうな。
最近は、美術館の企画展も広告がすごくうたれていたり、プロモーション活動が盛んな気がする。
これからにも期待な職業を知る上の一冊。