大西寿男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレさすが校正について語られている本なだけあり、とても読みやすく、さまざまな分野での文章構成について触れられており大変面白かった。
要所に問題も設けられており、どうすれば読みやすくなるのかを考えながら読み進められる点も面白かった。
1つのレシピを書くにしても、これだけの工夫が施されているのかと、これまで当たり前のように読んでいた文章を新しい視点で捉えられるようになったと感じる。
また、歴史の中で漢字表記をやめる動きや、差別用語への配慮による表記の変化など、さまざまな経緯を経て現在の表現があることを知ると、日本語は難しい言語と言われながらも、分かりやすさが重視されてきたのだと感じさせられた。 -
Posted by ブクログ
非常に真面目に丁寧に書かれた本、というのが第一印象。
本は、著者によって書き上げられた段階で完成していて原稿に従って版を組み、刷り上がったゲラに誤字脱字がないかチェックをするのが校正の仕事と思っていたが、本書では、そんな簡単に本が出来上がるものでないことがよくわかる。
編集者が原稿の構成をサポートし、デザイナー・装丁者が書籍としての体裁を整えるように、校正者も原稿の言葉を支援し本に組み上げる作業に参加する。
映画が監督の作品であるが大勢のスタッフのクリエーティブが絡み合ったものであるように、本も大勢の人の営みが絡み合ってできあがる。本書の作者は、著者の書いた文章は生まれたばかりの赤ちゃん、と言