松尾光のレビュー一覧

古代史がわかる『万葉集』の読み方

松尾光

万葉集や古代生活にまつわるエピソードが一問一答形式で紹介されている。
目次の一部を以下に示す
少しでも万葉集に興味ある人なら読んでみたくなると思うな
しかもそれぞれ最近の研究成果に基づいており、新たに目を開かれたことも多かった。

・万葉集はいつ成立したのか
・柿本人麻呂は刑死したのか
・大伴家持は万葉集の編纂者か
・貧窮問答歌は古代農民の姿の実写か
・万葉の相問歌に歌われる恋のマジックにはどのようなものがあるのか
・複数の男たちに求婚された伝説の処女たちはなぜ自殺をしなければならなかったのか
・古代の人たちはなぜ盛んに酒を飲むのか
・万葉集は本当に日本人が書いたものなのか

古代史の謎を攻略する 奈良時代篇

松尾光

藤原広嗣の事件の本当の標的は？
大伴古麻呂の朝賀の席次事件は新羅之記録にない（屈辱的な歴史だから当たり前）藤原仲麻呂の征新羅計画等、歴史の謎という中でも特に濃い奈良時代
お手軽に列記してあるから「一説によれば」程度に気楽に読めます

古代史の謎を攻略する 古代・飛鳥時代篇

松尾光

1項目につき２頁～４頁くらいの分量で平易に書かれている。そのため突っ込んだ論証は無し。
「蘇我稲目・物部尾輿は、崇仏論争がきっかけで仲が悪くなったのか」は外交方針の違いでの対立という見方だった

争乱の日本古代史

山岸良二 / 松尾光

人類は有史以前から争いを繰り返してきた。
アルコールを醸造するようになったのは８千年ほど前だという。
今日でも国家間の戦争は無くならないし、二日酔いにもなる。
何も進歩していない。

唯一進歩したと言えることは。
現代に生きる我々は過去を現在を知ることができるということだろう。

古代史がわかる『万葉集』の読み方

松尾光

古代史はよく解らなかったけれど、古代の風俗やら考え方やらは何となく解ったような。高橋むしまろが気になる。

古代の王朝と人物

松尾光

大伴氏、特に大伴家持に関する記述が面白い。ウジの代表者としての軍事豪族と、少納言としての律令官僚とのギャップ。
多分に想像力を駆使した内容ながら、思わず考えてしまう点はかなりあった。