高木徹のレビュー一覧

  • 国際メディア情報戦

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    J. W. Harffについては「本」で見た時から気になっていた.凄い男だな.今回新書になったものを読むと、メディアに対する感覚が変わってきた感じがする.欧米のメディアの政治家に対する姿勢と我が国のそれが、あまりにも格差がありすぎるのではなかろうか.ヨイショに近い質問でお茶を濁すインタビューは見たくないのだ.

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    2014年12月24日
  • 国際メディア情報戦

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    前半は英雄譚的な読み物としておもしろく、後半はいろいろ考えさせられる内容だった。テレビの人なので、アメリカのテレビメディアの影響力の話が中心で、彼らの文脈にいかに乗せていくかという視点でPRが語られていく。
    ちょっとオールドファッションな気もしないでもないけれど、ワールドワイドで考えたときには、外国メディアや通信社の報道として「引用」されることが多いので、根っこの情報源として重視すべきというのは、まあそうなんだろうなと思う。
    PRの本質は、一般に日本人が苦手なロビー活動的な働きかけにあるので、日本(企業)が情報空間の中で優位に立つには、「正しいと思われるために正しく取り組むことは決して正しいこ

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    2014年04月26日
  • 国際メディア情報戦

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    報道番組、ワイドショー、そしてウェッブ上で断片的に流される人々の画像やコメント。それらはしばしば発言者の意図しないニュアンスをもって受け取られ、時として歪んだ固定観念を植え付ける。本書では様々な情報戦のテクニックやそこに暗躍する人々を描き、その実態を垣間見せる。

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    2014年04月20日
  • 国際メディア情報戦

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    この分野については、20年前アメリカにいたときに、英語を上達させたければMTVではなく、CNNを見た方がいいよと言われ、時々見ていたらイラク戦争勃発のニュースをCNNが報道していたことや、大統領選の際に、民主党と共和党の候補者が直接討論することくらいの予備知識かしなかった。よって、読む前や読み始めた時には、楽しめるかどうかわからなかったが、いざ読み出すと、おもしろい物語のように一気に読んでしまった。

    著者が初めに言うように、この本を読んで国際メディアで伝えられる人の発言やその発言の仕方、短い映像に対する見方が確かに変わった気がする。発言や映像に込められた意図を考えるようになったし、何回も聞く

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    2014年03月22日
  • 国際メディア情報戦

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     著者には「ドキュメント戦争広告代理店」で賞も得たノンフィクション作家だが、NHKディレクターでもある。本書は、その書で紹介したPRで国際政治を動かした例をボスニア、ビンラディン、オバマ、東京オリンピック選考で示して、その効果を明らかにする。
     ほうっておくと、いつのまにか劣勢に陥ってしまうのだ。日本ももっと重視して活用すべきと誰でも思うだろう。

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    2014年03月05日
  • 国際メディア情報戦

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    前作『戦争広告代理店』のような、メディア戦の話。前作のように一つの事例を深く紹介する内容ではなく、広く浅く多くの事例を紹介している。

    情報をいかにして操作(この表現は必ずしも適切ではないかもしれない)して、自らが伝えたいことを伝えているかという話が書かれている。多くの為政者、とりわけアメリカ大統領が、どのようなメディア戦略を立て、行動しているかが克明に記されている。

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    2014年02月10日
  • 国際メディア情報戦

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    PR会社や米政治、テロ組織の情報戦について、色々と面白い情報や見方が紹介されている。前2作も本書で概要は触れられているが、ディティールもっと濃口と想像できるので読んでみたい。

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    2022年03月31日
  • ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

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    旧ユーゴスラヴィアから独立した、セルビアを中心とした新ユーゴスラヴィア連邦とボスニア・ヘルツェゴビナ。
    民族浄化と強制収容で悪役として処断されたセルビアのミロシェヴィッチ大統領と、PR会社を活用して世界世論を味方につけたボスニアのシライジッチ外相。
    PR会社がこの紛争にいかに関わり影響を与えたか、そして逆にそれを得られなかったセルビアは国連を追放される。
    舞台はバルカンではなく、NYやワシントンでほぼ完結する。
    情報戦争のドキュメンタリー。

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    2022年03月27日
  • ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

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    いかに自己主張の仕方、アピールの方法が影響を及ぼすかということが理解できます。
    重要であることも。
    その方法を是と捉えるか非とするかは、立場や考え方で違うと思います。
    すごいとは思いますが、好感は持てません。
    どちらにも正義はあるでしょうから。
    PRについて考えることができたことに感謝です。

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    2022年01月18日
  • ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

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    ノンフィクション界の大きな賞を2つも受賞した本ということで、期待値も高く読んだ。

    戦争は当事者だけの戦いではない。
    周囲の意図的なチカラによって、こうも世論が変わるということ、そしてその結果によって勝負がついてしまうこと、を知った。

    戦争のイメージが変わってしまった。
    非常に怖い本である。

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    2022年01月09日
  • ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

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    戦争にこのような一面があるとは知らなかった。
    本のテーマが情報戦だからしかたないが、もう少し民族紛争についての歴史等も詳しく書いて欲しがった。

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    2021年08月18日
  • 国際メディア情報戦

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    情報戦という言葉から受ける印象は、以前とは異なり情報を集めることよりも情報を出すことをさすように感じられる。

    そうした情報の出し方については一定のルールやマーケットというものが存在していることも多くの人は知るところnのだろうが、本書は過去の事例をかなり詳細に分析して紹介してあり、いわゆる情報戦の基本を知ることができた。

    現代の情報戦において、嘘や捏造はダブーというのはSNSなどの力が大きくなってきている影響などもあるが、事実ではあっても嘘くさい情報というものの取り扱いが気になった。

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    2019年04月28日
  • 国際メディア情報戦

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    オバマとビンラディンの情報戦か。オバマ大統領がメディアの使い方に長けているのは周知の事だが、ビンラディンがイスラム世界にこんなメディア戦略で臨んでいたとは思い至らなかった。この辺のテーマは(オバマ単体でも)掘り下げたい。

    本書は、「戦争広告代理店」の著者による、世界的なメディア戦争の、事例を踏まえたドキュメンタリー。戦場で、兵士より先に記者が狙われる時代になったというのは示唆的で恐ろしい。もっと深掘りして欲しい部分も多かったが、少なくとも映像メディアで起こっている世界規模のPR合戦とその重要性を感ぜられる。

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    2019年02月25日
  • 国際メディア情報戦

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    メディアの重要性はアメリカのニュースを見ているとよく分かる。失言を繰り返したり、平坦に不明瞭に話すことが多い日本の政治家には訓練が必要なのだろう。
    もちろん、受け取り側の我々もsound biteやなぜこのような編集になっているのかということを意識してニュースを見る必要があるだろう。

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    2016年04月30日
  • 国際メディア情報戦

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    私にとって、PR会社のメディア戦略と広告代理店のメディア戦略は同じものだと今でも思っているのだが、どうなのか。デンパクが広告代理店というよりPR会社にもう近いと思うからだ。◆◆終章にある2020東京がなせ決まったのかが、大いに頷けた。◆戦略のない日本、厳しいな。

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    2020年07月27日
  • 国際メディア情報戦

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    ユーゴ内戦の内幕を暴いた「戦争広告代理店」からもう12年も経つのかと驚いたのですが、世界はますますメディアによるイメージ操作に操られるようになっているようです。急速に普及したインターネットメディアに主戦場を移して、その情報戦を繰り広げるPR会社たち。テロリストも、対テロ戦争も、メディアを通じて状況をコントロールしているのは間違いない事実のようです。筆者は日本も積極的に「メディア情報戦」を仕掛けて国益とすることを説いており、決してそれを否定する立場ではないのですが、はたして無批判にこの現状を受け容れて良いものかどうか。すくなくともこうした情報操作のもとに我々はさまざまな判断を強いられているという

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    2014年03月03日
  • 国際メディア情報戦

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    9.11を軸にした米国側とアルカイダ側のPR戦略について書かれていました。タイトルから想像してた内容と少しずれていたというか、話が局地的だったイメージがあります。

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    2014年02月20日