大塚公子のレビュー一覧

  • 死刑囚の最後の瞬間

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    実際、死刑というのがどのようなプロセスで行なわれていて、死刑囚がどのように扱われているのかなど、まったく知らないことが多い。
    死刑囚は刑務所ではなく拘置所にいるなんて、読むまで知らなかったし。まあ言われてみれば確かにその通りだけど。

    死刑廃止論者の著者らしく、死刑囚(=犯罪者)への愛情ともとれそうな思い入れが端々に浮かぶ。
    ただ、そのような感情の部分をさっぴけば、普通は知ることのない死刑に関するさまざまな情報が書かれており、それは非常に有意義だと思う。

    13人の死刑囚の起こした事件、拘置所内での様子、最後の様子をつづっているのだが、人数を絞ってもう少し詳しく書いたほうが、この手のルポとし

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    2015年07月25日
  • 死刑執行人の苦悩

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    死刑賛成、反対を考える時、加害者や被害者、その家族のことは思っても、執行人の人のことは思ったことがなかった。どれだけの苦悩を抱えているのか考えることができた。少し古い本だったので、今はどういう状況になっているか気になる。

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    2012年09月11日
  • 死刑囚の最後の瞬間

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    興味深く読めた部分も多かったが、筆者が廃止論に傾きすぎているのが、この手の本としては失敗。
    ルポルタージュやその類に私情はいらない。

    反対に考えると、筆者が死刑囚に踏み込みすぎている分だけ、その被害者関係者が読めば、死刑が救いだったと思わせられる内容に仕上がっているとも言える。
    そして、見方を変えれば、被害者感情に非常に無神経な書き方をしていると考えることもできる。

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    2012年03月22日
  • 死刑執行人の苦悩

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    今度は死刑を執行する立場の人の話を読んでみました。
    これによると、死刑執行のスイッチは数個あり、刑務官の負担を軽くするため誰が押したかわからないようになっているそうです。
    死刑だ!ということは簡単ですが、それを実際行う人の気持ちはいかばかりだろうかと思いました。
    でも私は死刑は・・・うーん。必要だと思う。

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の最後の瞬間

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    死刑囚が最後を迎える時、現実を受け入れ足を進める者、それができなく一人で立つことすらできなくなる者、いろいろあるのだなと思いました。
    死刑制度については様々な意見があることでしょうが、これほど死を意識して向かっていくこともないと思います。人の命を粗末にしたものはやはり死をもって償うことが必要なのでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の最後の瞬間

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    ノンフィクション作家が描く「死刑囚の最後の瞬間」
    やっぱりとてもとても難しい問題で・・・
    とても同情できる反面
    死刑制度の良し悪しについては一概に結論・感想をいいがたいです。
    法が認めれば、正当な理由があれば人が人を殺していいのかという道徳
    社会的統制の問題、治安治世の問題、被害者・加害者それぞれの経緯と感情
    複雑でセンシティブな問題です

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の最後の瞬間

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    死刑囚を庇護する気持ちもなければ死刑囚を侮蔑する気持ちもないけれど、これを読んだ後はなんとなく心の奥が揺れ動く感じがした。

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    2009年10月04日
  • 57人の死刑囚

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    人は死ぬと言うことを軽く捉えていないだろうか?
    それは死刑囚にも死刑を求める人にも言えると思う。
    それは身内を殺されたことが無いから言えるのかもしれない。
    でも、死刑がある限り執行される死刑囚と執行する人は同時に存在する。

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    2009年10月04日
  • 死刑囚の最後の瞬間

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    これも以前読んでまた読んだ。
    この前は、死刑を執行する側の刑務官の苦悩を綴ったものだったけど、これは死刑囚の側の話し。

    執行された死刑囚が語ることは不可能なので、その内容が人づてに聞いたものが多いため「死刑執行官の苦悩」より迫力というより衝撃をさほど感じない。

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    2009年10月04日
  • 死刑執行人の苦悩

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    以前読んで、また読み返してみた。
    日本では、死刑存続派の割合が高い(被害者側に立った意見として)。そして大抵の場合、大半の人は「死刑」という判決までしか知らない。「死刑執行」までの間のことなんて知らないし、知る術もないのが現実なのである。

    「死刑執行」と言っても死刑囚が自ら命を絶つのではなく、国家による合法的な殺人を一公務員である刑務官らが、国家の命を受けて執行するのだ。何の恨みも辛みもない人間を殺さざるをえない刑務官の苦悩が、死刑になって当然と軽軽しく言ってしまう自分に衝撃として伝わる。

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    2009年10月04日
  • 死刑執行人の苦悩

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    どちらかというと私は死刑賛成派になるかもしれない。死刑制度は殺人と解釈される事あるけど、もし自分の家族や友人が殺されて 「罪を憎んで人を憎まず」と言えるかっていうと言えませんね。自分一人のではないけど収めている税金で、にくい相手を養ってるのって納得いかないと思うんだけど。憎しみからは何も生まれないって言うけどさ。ただ、執行人の立場になるとボタンを押せるかっていうと自信があまりないけど。灯りのスイッチ入れるような気軽さとは程遠い事だし、この本に書かれているようにすごく悩むと思う。
    とっても考えさせられる本。
    答えは出ないけどね。

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    2009年10月04日