木本栄のレビュー一覧
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ネタバレノアの箱舟を題材にしたユーモラスな物語。個性的なペンギン3匹とハト1匹に、最初から最後までクスりと笑わされて、飽きることなく楽しく読める。楽しくゆるい雰囲気のイラストもいっぱいで、会話も多く、読みやすい。
どの動物も2匹まで箱舟に乗れると聞いて喜ぶペンギン2匹が、けんかしたばかりのチビペンギンのことを思う場面はほろり。チビペンギンをスーツケースに入れて箱舟に乗り込むことで、それを怪しむハトとの攻防が始まる。このスーツケースをめぐって、物語は面白おかしく進行していく。
ついにハトがスーツケースを開けるように迫るとき、スーツケースの中から「神」の声が聴こえてくる。この物語をいちだん深いものにし -
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Posted by ブクログ
ネタバレおっミヒャエルエンデだーー
しかも表紙が JUNAIDAさんーかわいいーーっと思って手にとる
クニルプスがロドリゴ・ラウバインが自分が思っていたような盗賊騎士でなかったことに気付かされた時
そもそもがこっちの思い込みだったわけだけど
普通なら騙された!と腹を立てるんじゃないかと思うんだが、すぐに自分がしたことでロドリゴに迷惑がかかるんじゃないか、と心配するところにびっくりした
えっ、なんかめっちゃいい子やないかーーー
ロドリゴが天職を得られてよかったなーー
最後まで読んだところでこれ、実は未完の作品で
エンデジャない人が完成させたとあってびっくり
そーなんだー
どの辺までがオリジナルなん -
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分が世界の中心であれば、何事も思うままに振舞える。けれども、周りに存在する数多の人々はそれぞれ独立した個であること。そして、自分の言動が他者に影響を及ぼすことを知ることが、「おそれ」の正体かと思う。それは、悪影響だけではなく、良いことももたらす。だからこそ、「とんでもない力がわいてくることもある」のだ。
また一方、ラウバインのように傷付けられることを極端に怖がり、自分の殻に閉じこもってしまうのは、ここでいう「おそれ」とはならない。それは自分の脳内で作られた世界を怖がっているのであって、現実の社会と向き合っているわけではない。
善悪を判断するには、他者の存在を尊重しなければならない。本作は、少 -
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ネタバレ【真実を語るおとぎ話】
主人公の男の子クニルプスは、人形劇団の両親と一話のオウムと一緒に馬車で異動暮らしをしていたのだけれど、ある嵐の日にこっそり抜け出して、向かった先は、盗賊騎士としてもいちばんの悪党と恐れられるロドリゴ・ラウバインのお城。恐れを知らぬクニルプスは、従者になりたい、と、ゾクゾク森のトゲトゲ岳のオソロシ城に辿り着く。
そこから、いろいろなみんなの思い違いが物語を作って行く。だって、本当は、ロドリゴは悪党なんかではなく、見た目は「牙をむいた闘犬」のようにとりつくろわれていても、心根は「ひな菊のようにやさしい」、怖がりで孤独な海賊騎士の末裔だったから。
あった時からクニプルスがロ -
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ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて!
と思い、借りた物。
なんと、こちら、エンデの遺作だった。
つまり未完。
エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、
はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。
クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えておもしろかったけれど、その後のクニルプスの冒険行は、
「エンデならこう書くんじゃないか」
という、過去のミヒャエル・エンデ作品を踏襲したもので、ボリュームも少ないので、どうしても物足りなく感じた。
ただ、エンデへのリスペクトとオマージュは溢れている。
童話というよりも、エンデを偲ぶための本だった。 -
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Posted by ブクログ
『ロドリゴ・ラウバインと従者 クニルプス』は、ミヒャエル・エデンが晩年に残した未完の原稿を、その精神性をついでドイツの作家が完成させた長編小説
なのですが…、エデンさんすみませんm(_ _;)m
今回はjunaidaさんの絵が見たくて借りちゃいましたw
junaidaさんは今作に装画と約60点の挿絵を描いたそうです
そして、はじめて挑戦したという濃密なペン画はステキ(๑•̀ㅁ•́๑)✧
物語は暗黒の中世のとある夜、突然姿を消した少年クニルプス
彼が目指す先は、誰もが恐れる盗賊騎士の城だった・・・
物語の続き、junaidaさんの素敵な絵が気になる人はぜひ本作を見てみてください!
ロバな -