あらすじ
「このチョウチョをぶっつぶす」「バチがあたるぞ!」「なんのバチ?」「神さまの,だよ」「神さまなんて,いないもんね!」――ペンギンたちは,ある日,ノアの箱舟に乗ることに.ところが,世話役のハトときたら,働きすぎでごきげんななめだ.……で,神さまってどこにいるの? 世界27か国語で読まれているゆかいで深い物語.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
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Posted by ブクログ
ノアの箱舟を題材にしたユーモラスな物語。個性的なペンギン3匹とハト1匹に、最初から最後までクスりと笑わされて、飽きることなく楽しく読める。楽しくゆるい雰囲気のイラストもいっぱいで、会話も多く、読みやすい。
どの動物も2匹まで箱舟に乗れると聞いて喜ぶペンギン2匹が、けんかしたばかりのチビペンギンのことを思う場面はほろり。チビペンギンをスーツケースに入れて箱舟に乗り込むことで、それを怪しむハトとの攻防が始まる。このスーツケースをめぐって、物語は面白おかしく進行していく。
ついにハトがスーツケースを開けるように迫るとき、スーツケースの中から「神」の声が聴こえてくる。この物語をいちだん深いものにしているのは、この場面の会話。
信仰とは何かということが、子どもにもわかりやすく、クスクス笑ってしまうような面白さの中に包まれる形で語られる。