早瀬利之のレビュー一覧

  • 西郷内閣 明治新政府を築いた男たちの七〇〇日

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    明治の最初の十年間は、日本史上で最も改革が進んだ十年間と言える。集権的な近代国家の構築というグランドデザインの下、既得権と封建的制約を一気に廃し、有能の人材が自由に伸びれる社会を作った。戊辰戦争の勝者である薩長が敗者の徳川の遺産を分捕る、という体制になっていたら、日本の近代史はもっと違うものになっていただろう。
    本書はその十年のうち、岩倉・大久保らによる海外視察の前後も含む明治4~6年の物語。廃藩置県を薩長の力で断行した後、留守政府の首班は西郷に任され、その内閣で山縣、井上、大隈、江藤、板垣といった人材が縦横無尽に働く。その成果は太政官改革に宮内庁改革に止まらず、地租改正に秩禄処分、司法体系に

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    2018年04月30日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    山形出身なので、石原莞爾がどういう人物だったのか興味があり購入。この人の戦略が実現していたら、アメリカに勝つ(少なくとも負けない)という仮想戦記が現実のものになっていたのではないか?と思わせる。
    無謀な戦争に突き進んだ日本にも、このような大局を見て戦略を作れる人物がいたのか、と感銘を受けた。現在の日本にも居て欲しい人物。

    そして、ただの地元紙だと思っていた山形新聞が、石原莞爾の裁判に関してはきっちりと取材を行っているのを知り、ちょっと見方が変わった。

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    2016年05月31日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    石原莞爾に興味をもったので読んでみた。
    この人は戦争終了時ガンにかかっていたそうだ。
    石原を東京裁判(東京リンチ)の被告として呼んだら、色々と面白かったろうに。
    石原曰く「第一級の戦犯はトルーマンだ。アメリカの飛行機が日本に落としたビラに"もし日本国民が銃後において軍とともに協力するならば、老人、子供、婦女子を問わず、全部爆撃する。だから平和を祈念して反戦態勢の機運をつくれ"と。トルーマン大統領名で書かれている。これは何だ。国際法では非戦闘員を爆撃するなと規定があるにもかかわらず、非戦闘員を何十万人も殺したではないか、このビラがそうだ。立派な証拠である。」法務官「あれは脅し

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    2017年01月22日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    満州事変を引き起こしたの張本人、石原莞爾の戦後を描いた本。戦犯と言えばかなりの戦犯候補だと思うが、何故か東京裁判では被告人とならず、参考人として尋問を受けたのみである。しかもわざわざ酒田に臨時法廷を設けての尋問だから重要視をされていたわけである。
    確かに東京裁判で石原を被告人席に立たせたら面白いことになっていたと思うのである。何せ稀代の戦略家ではあるわけだから連合国の検事をやり込めた可能性はありそうである。
    石原が戦争を指揮していたら日本はアメリカに勝てないにしてももう少し時間を稼げた可能性はあると思うが、なんといっても石原には日本の指導者になる力量、才覚は無かったのである。そこが政治屋東条と

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    2015年04月26日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    満州事変を成功させた男・石原莞爾の壮大な戦略を解説する本……かと思ったら、東京裁判の検事に証人尋問されてやり込めました(弁が立つ面倒くさい人だからマッカーサーが被告にしなかった)が大半でガッカリ。東條英機とケンカして左遷されてるから、満州にいた期間は意外と短いのよね

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    2015年04月04日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    石原莞爾の思考・行動分析についての内容を期待していたが、内容は終戦後の石原を追ったドキュメンタリー(当時は映像で残してあるわけもなく、文章から辿ったものだが)のような形になっている。

    一番恐れたかは分からないが、唯一対抗できる可能性を持っていたのかもしれない、とは思う。

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    2013年11月24日
  • 石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人

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    戦前日本最大の巨人と言うべき石原莞爾を、たかが一回の尋問に押しこめて矮小化した堕本。江川達也の「マンガ最終戦争論」の方が全然マシ。

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    2013年06月05日