宮脇俊三のレビュー一覧

  • 旅の終りは個室寝台車
    発売と同時に読んだが再読、やはり面白かった。
    824列車 私も乗車したが長いとは思わなかった。
    飯田線:著者が中島みゆきの曲を無理やり聴かされる場面が面白い、赤石山脈はじめ山、川、河岸段丘の描写は見事。
    白鳥:見事な描写、山中温泉のパンフレットが笑える。

    中央構造線の旅 こんな面白い発想で旅が出来...続きを読む
  • 旅の終りは個室寝台車
    相棒の存在が良い。阿房列車の山系くんの味には及ばない気がするが、それは内田百間の凄まじいキャラ立ちのせいかな
  • 時刻表ひとり旅
    鉄道の魅力を文章で表現できる数少ない人。昨今、WEBなんかでよく目にする「ボクちゃんこんなことまで知ってます」的な文章でないのが好きな。紹介されている列車や線区を見ると、「こんな時代もあったなぁ」と感慨深くなる。
  • ローカルバスの終点へ
    昭和60年くらいの、今は亡き「旅」連載の旅行記。専属カメラマンがいたり、編集部で色々お膳立てしてくれたり、宿泊予約が電話だったり、宿泊料が一泊2食つきで5000円だったりと、古き良き時代を感じさせてくれる。時代は変わったな〜と実感。
  • 時刻表2万キロ
    旅本は面白い。
    初版は昭和55年!国鉄全線を制覇。調べてはないが、廃線になったところも多いんだろうな。
  • 時刻表ひとり旅
    現在持ち上がりつつある倉見新駅構想を言い当てる(あくまで本人の希望ではあるが)のは、流石としか言いようがない。
  • 時刻表2万キロ
    国鉄全線踏破を果たした時刻表マニアの著者の記録達成の後半部分を記録した本。

    私が10歳頃に廃線となった故郷の旧国鉄線も出ており、非常に懐かしく読むことができた。この本で紹介されている多くのローカル線もその後の民営化に伴う合理化で廃線になっていると思うと物悲しい気持ちになる。

    それにしても週末ごと...続きを読む
  • 時刻表ひとり旅
    新書判という事もあってか、中々見つけられなかった1冊。
    僕にとっては、久々の宮脇さんの「新刊」でした。このどこまでもクールで、だけどもユーモアに溢れている文章、やっぱり大好きです。

    内容自体は時刻表の魅力を探る読本で、旅行記を主体とする氏の作品群の中ではちょっと異色でしょうか。初版の刊行からすでに...続きを読む
  • 汽車旅12カ月
    それぞれの季節に、それぞれの旅がある。
     
    著者のこれまでの旅行遍歴を月別にまとめ、傾向と対策?を探ったエッセイ。氏の初期の作品に当たるためサラリーマン時代の逸話が多く、実感を持って読み進めることができます。
     
    印象的なくだりは「車掌、頭に来ました」。
    こんな車掌が許された当時の国鉄のいい加減さと...続きを読む
  • 室町戦国史紀行
    「古代史紀行」「平安鎌倉史紀行」と続く、鉄道紀行作家・宮脇俊三の歴史紀行3冊目。本シリーズの最終巻であると共に、氏のほぼ最後の作品となっています。

    史跡を年代順に愚直に辿っていくその真摯な姿勢は、最後までゆるぎなく一貫しており、歴史読本としても旅行記としても充分に読みがいがあります。ただ、「古代史...続きを読む
  • 終着駅は始発駅
    宮脇俊三氏の、初期の随筆集。
    …というより、あの「山陰ストリップ特急」の所収作と言った方が通りは良いでしょうか(笑)。
     
    タイトルのインパクトや2000年の「旅」誌宮脇特集で宮嶋茂樹が面白おかしく(しかし敬意を持って)取りあげたことで、妙に有名になった感のある「ストリップ」ですが、改めて読んでみる...続きを読む
  • 私の途中下車人生
    宮脇俊三氏の、生い立ちから作家デビュー後までの半生記。インタビューの体裁を取ってはいますが、語り口はいつもの宮脇さんの文体そのままであり、本人の手がかなり入っているものと推測されます。
     
    「時刻表昭和史」を筆頭に他の著作やコラム等とかぶる記述が多く、新鮮味の薄い部分もありますが、他作でほとんど語ら...続きを読む
  • 全線開通版 線路のない時刻表
    開通前の路線を行くというコンセプトの本。
    智頭線(智頭急行)、北越本線(北越急行)、三陸縦貫線
    (三陸鉄道)、樽見線(樽見鉄道)、宿毛線(土佐くろしお鉄道)、瀬戸大橋線、青函トンネルのことが事細かと書かれています。
    「国鉄非監修」の自作時刻表や自作の年譜も面白かったです。戒名にも鉄道の名前が記されて...続きを読む
  • 鉄道旅行のたのしみ
    時刻表片手に読みました。
    「はつかり」「つばめ」などの懐かしい(と言っても私はそれを見たことがないですが…)特急のことが書かれていたのが嬉しかったです。
    あと、「旅行に行きたいが時間も金もない」となげく人にはぜひ鶴見線をと言ってくれたのがとてもありがたい
    です。
    「遠くへ行くばかりが旅ではない」と代...続きを読む
  • 全線開通版 線路のない時刻表
    完成間際で工事が止まってしまった路線の寂しさが、宮脇さん独特の淡々としたタッチで書かれており、読み応えがある。後に第三セクターなどで開通した路線ばかりなので、その後の顚末も書かれているのもよい。瀬戸大橋線と津軽海峡線の開通前の話もあり。その他には、宮脇さんが勝手に作った時刻表も秀逸。ダイヤグラムの線...続きを読む
  • 私の途中下車人生
    幼少時に「ねえやの背中で山手線を見て」たときから鉄道に目覚め戦時中に「花火のような焼夷弾」を潜り抜け「戦後は熱海で文化活動」をして「中央公論社」へ入社、そしていよいよ「国鉄全線完乗へ」更に欧州、アメリカ、フィリピンなど世界的規模で乗り続けた筆者の一代記。
  • 時刻表2万キロ
    古本カフェで見つけ、購入。
    当時、私も周遊券(更に学割で!)で九州や山陰地方をふらふらしていたので、その頃を思い出しながら、懐かしく拝読しました。

    1日に数本しか列車のないローカル線に乗るために、時刻表や地図、電話などを頼りにプランを立てていく過程は、大変そうだけど、とても楽しそう。
    だけど実際に...続きを読む
  • 時刻表2万キロ
    もと中央公論誌の編集長という平日の顔を持ちながら、国鉄時代の2万キロを乗り切った宮脇俊三先生。鉄道好きの人種からすれば、教祖さまのような存在と言えるのでしょう。
    完璧に時刻表を読みこなし(あるいは全部頭に入っていそうな)、乗り換えや乗り継ぎで失敗するようなことは断じてなく、乗ることを使命としているよ...続きを読む
  • 時刻表2万キロ
    当時の国鉄の全線制覇ゴールまでのラスト3年間ほど軌跡の著者自身の手記。昭和50年から3年ほどの約35年前の記録なので、とにかく昔の国鉄の雰囲気が伝わって興味深い。この時代 1区間50円で切符買えたとか、この頃はまだ路線が延伸していたので、一度乗った路線でもまた新たな区間を走破しないと全線制覇できない...続きを読む
  • 旅の終りは個室寝台車
    こうして文章で書かれることで、昭和の鉄道旅行の様子が残っているのはうれしい。油の染み込んだ床、硬いボックスシートを思い出す。電車に揺られながら眠くなれば寝ちゃうような著者の力みのない淡々とした文章には、それでも不思議と旅情を感じるのだ。