白須清美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★5 アメリカの田舎町、スモールタウンで繰り広げられる犯罪小説ならぬ "罪の小説" #罪に願いを
■あらすじ
アメリカはペンシルベニア州、ラストベルト地帯にある錆びついた街。
工場で働きながらボランティア消防員をする男、生まれつき顔面に疾患を持つ女性看護師、妻と娘を亡くしたガソリンスタンド従業員。底辺を彷徨い続けている彼らが、それぞれの「罪」と向き合う物語。
■きっと読みたくなるレビュー
★5 なんちゅう本を読ませるんや… 読めば読むほど辛くなってくるんだけど、陽だまりの優しさに包まれるような感覚にもなってくる。感情の揺れ幅に酔ってしまうような、そんな小説でした。
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Posted by ブクログ
2025.12.27
《罪に願いを ケン・シャボロウスキー》
ペンシルベニアの田舎町を舞台に三人が語るそれぞれの罪...
火災現場で人助けはしたものの、現場にあった大金を持ち逃げし、将来に夢を抱く〈ネイサン〉
末期ガンの少女の夢を適えるために、病院から少女を連れ出し海を目指す看護師の〈キャリー〉
愛する妻娘のために薬物を断ち切り、懸命に働いていたある日、妻娘を失ってしまった〈アンディ〉
それぞれに辛く悲しい人生を送り、やっと幸せをつかんだかと思えば無惨にも消えてしまう…
報われない日々…
そして彼らはさまざまな形で事件の渦中へ追いやられていく
その過程に胸が苦しくなるが、ウィットに -
Posted by ブクログ
伝説のミステリ小説です。作者はH.H.ホームズ。H.H. ホームズとは19世紀アメリカで27人を殺した連続殺人鬼の名前だ。これはあくまでペンネームで、その正体は評論家として有名なアンソニー・バウチャーである。おふざけとはいえ現代なら犯罪者の名前を使ったら炎上しそうですよね。
さて、話はこんなです。
カルト教団「光の子ら」を糾弾しようと準備を進めていた研究者のウルフ・ハリガンは助手として雇われた作家志望の青年マットと共に集会に参加する。そこで黄衣を着た教祖は呪を唱えてウルフの死を予言する。翌日ウルフは書斎で顔面を撃たれて殺された。現場の窓から黄衣を着た人物が目撃され、書斎は密室だった。
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Posted by ブクログ
原題は『small town sins』、小さな町の罪だが、この罪はcrimeではない。日本人には分かりにくいが、宗教的な罪である。
この小説には三人の主人公による群像劇となっていて、相互にあまり関係してはいない。
火事場から大金を盗んだ消防隊員のネイサンは、誠実で真っ当な考えの妻の声に耳を傾けることなく、二人でそのお金で人生やり直すことを説得できると思っている。そしてそのお金を守るために殺人まで計画してしまう。
そして末期ガン患者の少女の夢を叶えようとする看護師のキャリー。本人の希望とはいえ、保護者の許可がないので誘拐になってしまうのだが、少女の父親が宗教に傾倒していて科学的治療を受