河野健二のレビュー一覧

  • プルードン・セレクション
    プルードン著作からの選文集。
    プルードンの著作は古い邦訳が幾つかあるだけで、マルクスと同時代のフランス思想の重要人物にしては注目度が低いわけだが、そのような日本の文献状況の中では、このように文庫で外観できるものがあるのはさしあたり便利である。
    とはいえ、選文集である以上選者の考え方が色濃く反映され、...続きを読む
  • 世界の歴史〈2〉古代オリエント
    10年以上前に読んだものを再読。
    当時でも古本で購入したが、最新版は内容が更新されているのか不明。
    紀元前2000年~紀元前500年というくらいのはるか昔の出来事が発掘調査と文字の解読で明らかになっているわけだが、情報が少ないだけに歴史というより想像の余地があり、物語のようで古代史は面白い。
  • 世界の歴史〈22〉ロシアの革命
    1825年のデカブリストの乱から1940年のトロツキー暗殺まで。
    小見出しと多数の図版や写真を追っていくだけでもおおよその流れが浮かび上がる。
    通読すると、革命は歴史の必然ではなく、起こしたい人間が起こすから起こるのだ(同語反復だが)
    ということがよく分かる、特に当時のロシアのような国においては。
    ...続きを読む
  • 世界の歴史〈23〉第二次世界大戦
    この編の世界情勢は複雑です。
    戦争は悪と善では割り切れないものなのだと、つくづく思います。
    しかし、最終章を読んだ後で東西冷戦終結後の世界を考えると、世界はまた力の論理で動き始めたのではないかと思います。
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国
    中国中世は秦漢から始まるのではないという内藤湖南博士の説を冒頭に紹介して、巻末まで「中世の中国」を描きます。時代的には後漢末・三国・魏晋南北朝から唐まで。学者でありながら一般向けに描く文筆力に定評があるだけあって、読み物としても受け入れやすく仕上がっています。大学で東洋史でも専攻しなければ3秒で過ぎ...続きを読む
  • 世界の歴史〈15〉フランス革命
    幕末、明治の志士たちが参考にした、といわれるフランス革命。18世紀末から始まるヨーロッパ社会変革ストーリー。マリー・アントワネット、ルイ16世、ナポレオン時代収録。
  • 世界の歴史〈19〉インドと中近東
    インドはヒンディー教の独立国家であるが、歴史的に中近東、イスラム文化と密接に関係していたことがよく分かる。また、インドが現在も緩衝地帯的にイスラムの影響を受けずに存在していることが、イギリスの植民地政策が影響していることも理解できた。
    通史と思い読んだが、多くの事実、固有名詞が並び、この本だけでは自...続きを読む
  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世
    2017/7/6
    文字を持たないゲルマン民族がどのようにしてヨーロッパの国々を形成していったかが良くわかった。ローマの影響。キリスト教の貪欲な変貌。十字軍の意義。ローマとの距離が国々のあり方を変えていく。神聖ローマ帝国(ドイツ)とローマの関係が面白かった。
  • 世界の歴史〈5〉ローマ帝国とキリスト教
    2016/4/8
    ローマという都市が帝国になっていく過程が面白い。版図を大きく広げる際には有能な指導者が登場する。最終的には首都がローマではなくなり、コンスタンティノープルが首都となる。もはやイタリアではないのだ。ルーマニアという国名は「ローマ人の」という意味。地中海人すべてがローマ人だったわけだ。...続きを読む
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国
    2016/12/1
    中国の中世は興亡の歴史である。内乱に明け暮れ、異民族が支配者となり、猜疑心から身内の粛清が頻発し、なかなか安定しない。安定したかと思うと、朝廷が腐り始め、農民や軍閥のクーデターが勃発し、再び内乱となる。学ばないのだ。当時の政治力や軍事力では中国の国土は広すぎたのかもしれないな。
  • フランス革命小史
    受験世界史において,フランス革命は,
    まさに受験生泣かせ。
    議会の名前はころころ変わるわ,
    今の高校生に右だの左だの言ったって・・・。
    そんな疑問を解決してくれる一冊。
    腰を落ち着けて読んでほしい。
  • 世界の歴史〈11〉アジアの征服王朝
    杉山正明氏の説とは異なるモンゴル像を読んで、大モンゴルウルスに対する認識をより深めることができた。
    宋史や遼史の復習、知識の補充にもなった。
  • 世界の歴史〈2〉古代オリエント
    文明の源、オリエント。しかし、人間は昔からどうしようもない生き物なんだね。他民族、他人種となるとまったく人間扱いじゃない。
  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世
    これを読み出して、世界史にはまった。鯖田さんの史観は今では古いんだけど、日本から見たヨーロッパという視点がくっきりと出ていて面白かった。
  • 世界の歴史〈14〉明と清
    だいぶ前に読んだ本だが、明朝の変人皇帝たちについて、面白く書いてあり、明朝史をさらうにはちょうどよいと思う。また、在野の学問や芸術のことも概要をつかめる。
  • 世界の歴史〈6〉古代インド
    世界史の通史を勉強しようと読ませていただきました。古代インド、わかってないことばかりなんだなあー。あとがきにあるように、イスラム文化の史料からヒンドウー文化をのぞいてみる、良い方法だと思います。今後の研究の進化を祈りつつ、よくわからんので星みっつ。
  • 世界の歴史〈2〉古代オリエント
    とにかく世界史に対する基本的知識が不足していると思い、「世界の歴史」が読みたくなったのだが、お金がない。廉価な文庫版を探すとありました!少し古い気もしましたが、全シリーズの中から読みたいのだけ選んで23巻まで、17冊を購入。いきなり1巻を飛ばして2巻から読みます!さて古代オリエント、知らないことばか...続きを読む