三宅理一のレビュー一覧

  • パリのグランド・デザイン ルイ十四世が創った世界都市

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    [冠たる都市の冠たる設計]卓越した都市計画の上に成立し、今日においても世界中の人々を魅了し続けるパリ。リシュリューやルイ十四世の時代にその淵源を求め、建築に関する数々のエピソードを紹介しながら、グランド・デザインの背景を探っていく作品です。著者は、フランス政府から学術交流の業績に対して学術教育功労勲章を受章している三宅理一。


    都市計画に関する技術的側面のみならず、その背骨を形成した思想や価値観まで掘り下げて解説してくれているところが白眉かと。どのような歴史的推移を経てパリという街が成立したかが図面とともにわかりやすく解説されており、パリやフランスに興味を持つ人にとどまらず、広く建築に興味の

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    2015年05月15日
  • 安藤忠雄 建築を生きる

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    安藤忠雄をずっと追いかけている。
    闘う建築家と言われつつ、防御が最も重要と考えている事が、本書で最も印象に残る。
    2000年のGW、直島で南寺に衝撃を受け、その翌日に茶屋町で白のスーツに身を包んで歩く安藤忠雄と出会って再度の衝撃を受けた事を、いつも思い出さずにはいられない。

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    2020年06月06日
  • 動都移動し続ける首都

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    坂茂先生の講演会でこの本が紹介されていたので読んでみた。首都機能移転をオリンピックのように4〜5年で繰り返す事で地方都市の経済効果をはかるのは面白いなと思った。現在の国会議事堂の耐震性の問題もある事なので、是非実現してほしい。
    動都研究会議のメンバーには、現総理大臣の石破さんの名前もあるので、近々この動都の議論が動き出す予感がしています。

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    2025年02月09日
  • 動都移動し続ける首都

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    普段、あまり私が手にとらないような本でした!
    歴史や、今ある社会背景、様々な経緯があって、
    今の日本や国外の詳細が記載されていた本でした。

    動都ということで、あまり聞きなれない言葉ですが、
    正直、そんなことよりやることあるだろ。というのが私の感想です(・_・;
    色々と国を考えての手法なんだと思いますし、
    実際、私のような者があーだこうだ言う権利も無いと思いますが,優先順位が違うからこそ?議題にも上がらないのかなー、と思いました。

    確かに、現実的な話しになった場合には、
    地域の活性化やインフラの向上等も考えられますし、
    そこに来る人達が増えるので良いとは思いましたが。
    ただ、それも税金からだ

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    2025年02月09日
  • 動都移動し続ける首都

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    難しい本というか知らないことが多すぎてなかなか頭に入って来ませんでした。それだけまだまだ勉強不足なところがあると痛感しています。日本の人口減少や災害のことを考えると私も各地方が輝く動都はとても面白いアイデアだと思います。私は介護の仕事をしていますがデータでさ高齢化は2040まで高齢者の数が増えていますが現実的増えるのは東京や大阪で中山間地域や田舎はもう少しずつ高齢者の数が減って来ています。そこで各地域でのやり方ルールをその地域に合わせた考えをしていこうという地域ごとの流れが今後議論されていきますがこの動都は地域の活性化や災害の時の分散を考えていてなんとなくオリンピックを各国で誘致して開催するそ

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    2025年02月08日
  • 動都移動し続ける首都

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    坂茂と都市化研究公室におかれた「動都」研究会議(光多長温、三宅理一ら)による「動都」の提言。東京一極集中の是正と地方創生、防災、政治と官僚の見直し、国会議事堂の大規模修繕・建替え等に対応し、日本をグレート・リセットするため、国会機能等の一部を4,5年の周期で移転する「仮設首都機能移転」。移転先は東京からのアクセスが良く、高次の都市サービス機能を利用できる東京からのアクセスが良い中枢中核都市、本書では浜松を想定した計画が提案。移転人員4500人程度(国会議員、秘書、国会関連職員、最小限の行政職員、警備諸君等)、建物面積8.6万㎡。デジタルを活用し多くをヴァーチャルで処理することを想定。
    国会移転

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    2024年09月16日
  • パリのグランド・デザイン ルイ十四世が創った世界都市

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    ネタバレ

    花の都と呼ばれる大都市・パリの、都市計画の源流をみていくのが中心の本。
    アンリ四世からルイ十六世まで、
    ざっと五代の王の時代の建築と都市整備をたどります。

    まず本書は、リシュリュー枢機卿という人物からはじまります。
    鉤鼻で、権謀術数にたける策士といった風貌で、
    デュマの『三銃士』では悪役として描かれていますが、
    まあ、実際は権力争いで苦労しながらも生き延びた人でもあるようなので、
    実際、政治力があった人物なのでしょうが、
    その名もリシュリューという小さな町をつくっていて、
    その街のすぐれた美的であり機能的であるデザインこそが、
    その後のパリの都市整備(当時は「美装」と呼んだそうですが)の

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    2019年12月02日