スピノザのレビュー一覧

  • エティカ
     この本を読むと自分の信仰心を,スピノザの公理・定理・系といった一連の論理規則によって,より強固にすることができる.
     初めから読むと,公理系なので退屈であるが,最後にスピノザが書いたまとめ的なのがあるので,そこから遡ると読みやすい.
     内容は,キリスト教(というか一神教)によくあることがベースにあ...続きを読む
  • 神学・政治論(上)
    一言でいうと
    「考えることを放棄するな!」
    これが当時としては危険思想であった。

    考えない人間ほど為政者にとってコントロールしやすい人間はいない、
    ということは歴史を振り返っても、火を見るよりも明らか。

    自分の頭で、
    知性で考えることの需要性をスピノザと共に考える、類稀なる良書。
  • 神学・政治論(上)
    めちゃくちゃ面白い

    スピノザを知るには、まずはこの本なのでは

    翻訳が古い岩波の知性改善論とか、短論文で挫折するくらいなら(みすずの新訳はどうなのだろう?)、まずはこれを読むべきでは

    大事なポイントの多くがここに出てくるし、スピノザ の問題意識もよくわかる

    何を正そうとしていたのか
    「デカルト...続きを読む
  • ワイド版世界の大思想 第3期〈7〉ウェーバー
    版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。

    けして忘れない。
    「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。
  • 神学・政治論(下)
    国家論とか政治論とかにはいつでもどうしても興味が持てず、後半、16-19章は飛ばし、20章だけ読んだ

    スピノザの宗教観、とてもいい

    要するに、聖書は、神への服従を言ってるのだ。そして神への服従とは、隣人への愛として行われるのだ。
    要するにこれだけのことだ、と。

    素晴らしい。初めてあのわけのわか...続きを読む
  • エティカ
    読んでて、面白いところもあるんだけども、でもこれをしっかり理解しようとすると、ここからでは正直、しんどいと思った
    入門書、解説書的なものを頼ろうと思う
  • エティカ
    「神とは、絶対無限の存在者、いいかえれば、そのおのおのが永遠・無限の表現する無限に多くの属性から成りたつ実体のことである。」
    ・・・・・・第一部 定義6

    この『エティカ』という本は、幾何学的記述によって世界を説明している。
    定義、公理、定理、証明で構成される、極めて異質な存在だ。
    誤謬なく出来る限...続きを読む
  • エティカ
     何を言っているのかよくわからない、というのが正直な感想。幾何学的方法に基づき「定理」「証明」が繰り返され、しかもそれが思いついた順に書かれているような感じで全体像が見えづらい。もっとも、このわかりづらさはスピノザ自身も認めているようで各章の最後にまとめがある。それによって何をどう考えていたのかがお...続きを読む
  • エティカ
     エティカの重要性とは、その徹底的に論理的帰結を追及した幾何学的方法である。この方法が形而上学的な存在論、いっさいを包括する全体的、統一的空間を創造している。定義と公理によってすべての命題を導きだすことで、哲学の体系を構成する数学的アプローチはあらゆる意味で、彼の偉大な仕事であったと思う。 

     ス...続きを読む