施光恒のレビュー一覧

  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    扇情的な題名だけど、落ちつた語り口で、内容はしっかりしている。英語がすきで、人一倍勉強もしてきたけれど、それと、グローバル化するために社会を英語化するのはちょっと違うんじゃないのと思います。少子化の問題にせよ、英語の普及活動にせよ、それらが英米の国家戦略の一環であることを、推進派の政・官・財の人達は...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    「あとがき」にも書かれているけれど、タイトルがキツすぎて、中身をうまく表現できていないのがとても残念な良書。

    まるで反アメリカ思想のナショナリストが書いた本のようだが、内容は言語が政治・文化にどのような影響を与えるかについて論じた真面目な本。

    タイトルにある「英語化」とは「日本の公用語が英語にな...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    安保関連法制よりはよっぽど大事と思われるTPPに関する各識者の反対論

    特に斬新だったのは施 光恒の指摘、以下のものがTPPにより壊されるという
    ①治安の良さ、連帯意識
    ②「ものづくり」を支える文化的基盤
    ③中産階級とその創造性
    ④多様な選択肢

    これだけの識者が反対しながらTPPはとうとう合意され...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    英語偏重教育の問題点を指摘してあり興味深く読むことができた。ただ個人としては、英語力をつけなくてはいけないということを強く思い、英語の勉強へのモチベーションが高まった。
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    英語化は愚民化 施光恒

    母国語を捨て、外国語による近代化をはかった国で成功したものなどほとんどない。学問を英語で教えることにより、英語に時間をふんだんに割ける少数の特権階級だけが文化を独占することになってしまい、一般大衆と大きな格差と断絶が生じてしまうだろう。

    モルレーは教育とは全世代までの伝統...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。
  • TPP 黒い条約
    1章 中野剛志
    日米同盟と自由貿易について。冷戦終結前後での意味合いの変化。米中関係の変化。

    2章 関岡英之
    日米構造協議、改革要望書に始まるアメリカによる日本の構造改革。

    6章 施光恒
    日本語による近代化の意義、明治日本の近代化における英語による近代化か日本語による近代化かの議論。
    TPPによ...続きを読む
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る
    例示が多く少し長いが、良著。
    何に苛かされているのか、の解像度を上げることができたように思う。
    Politically correctness への不快感。
    いろんな分析があると、面白かった。
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る
    1970年代から上流階級のエリート層が上からの改革により、新自由主義に基づくグローバル化推進策が徐々に取られることよって、庶民層との新しい階級闘争が生じた。それに対する庶民層からの反発として、ブレグジットやトランプ大統領の誕生など、下からのポピュリストの反革命が生じている。
    ニュースを見て、世の中が...続きを読む
  • ナショナリズムの美徳
    巻頭解説 中野剛志
    不寛容な「リベラリズム」、多様性を尊重する「国民国家」
     本書が大きな影響をもたらしたアメリカ保守主義の再編
     理想を探究する「政府の哲学」現実を直視する「政治秩序の哲学」
     「リベラリズム」と「保守主義」は対立する思想ではない
     「地政学的大変動下」にある現代日本人必読の書

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  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    確かにグローバル化によって一定程度の英語力が求められていて、場合によっては英語ができないと話にならないケースもある。ただ日本では、英語ができる=仕事ができるみたいな風潮があるのは本質からズレていると本書を読んでいて思った。

    改めて言語は単なる手段であって、以上の文脈において言語習得が目的化すること...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    近年の英語化、グローバル化に抱いていた違和感の正体が少しわかった気がする。確かに単純労働や介護とか、アジアの人呼んで低賃金で働かせたり、何でもかんでも欧米に迎合するのは違うと思う。ナショナリストではないけど、農産物とか、もっと自国のものを消費するようにしたい。

    <メモ>
    ・福沢の元でも学んだ自由民...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    7名の方々がTPPについて反対の方向で書いているので、合意に至ってしまった現在、どうなっていくのか非常に気になる。
    また、新聞・マスコミが取り上げる内容がいかに偏っているかを改めて認識。一般市民が得られる情報って限られるので、「興味を引くための内容」を掲載するのではなく、「国民が知っておくべき内容」...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    やや感情論に流されている感もあるが、著者の主張は納得できることも多い。

    一冊選ぶなら「英語の害毒」のほうがおすすめ。
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    筆者の主張はよく理解した。日本がここまで発展してきた理由、日本人が英語を苦手とする理由、英語化が進むことで考えられうる事態、確かに、って思う。

    でも、誰かは英語を勉強しなくちゃいけない。英語を使える日本人がゼロでは困る。

    英語教育と日本文化への意識の荒廃は結びつかない。

    愚民化は言い過ぎ。面白...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。この構図のなかで、いま、アメリカが日本を徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ。TPPが日本の成長を助ける自由貿易協定だというのは真っ赤な嘘。99%のわれわれ国民に対して、1%のグローバル企業・超富裕層が仕掛けた罠なのだ。その内実を...続きを読む