英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる

ビジネス・実用
748円 (税込)

3pt

英語化を進める大学に巨額の補助金を与える教育改革から、英語を公用語とする英語特区の提案まで。日本社会を英語化する政策の暴走が始まった。英語化推進派のお題目は国際競争力の向上。しかし、それはまやかしだ。社会の第一線が英語化されれば、知的な活動を日本語で行ってきた中間層は没落し、格差が固定化。多数の国民が母国語で活躍してこそ国家と経済が発展するという現代政治学の最前線の分析と逆行する道を歩むことになるのだ。「愚民化」を強いられた国民はグローバル資本に仕える奴隷と化すのか。気鋭の政治学者が英語化政策の虚妄を撃つ!【各界の識者が絶賛!】●佐伯啓思(『さらば、資本主義』著者・京都大学名誉教授)公共精神を失ったグローバル・エリートが日本を破壊する。それが英語化だ。その欺瞞を本書は見事に暴き出した。●水野和夫(『資本主義の終焉と歴史の危機』著者・日本大学教授)日本の経済と民主主義を破壊する「英語化の大罪」を明らかにした力作。凄い本だ。●中野剛志(『TPP亡国論』著者・元京都大学大学院准教授)日本人が抱く直観的な不安に確かな根拠と論理を与えてくれる。これぞ名著。●白井 聡(『永続敗戦論』著者・京都精華大学専任講師)社会の根底から対米従属構造を強化するのが英語化だ。本書は、これと闘うための優れた『武器』である。【目次】はじめに/ 英語化は誰も望まない未来を連れてくる/第一章 日本を覆う「英語化」政策/第二章 グローバル化・英語化は歴史の必然なのか/第三章 「翻訳」と「土着化」がつくった近代日本/第四章 グローバル化・英語化は民主的なのか/第五章 英語偏重教育の黒幕、新自由主義者たちの思惑/第六章 英語化が破壊する日本の良さと強み/第七章 今後の日本の国づくりと世界秩序構想/おわりに ――「エリートの反逆」の時代に

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
  • タイトルID
    :
    406453
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年12月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    英語化がいかに良くないかを理解するために、英語が標準言語になる前のラテン語の歴史などを振り返って論評されています。
    客観的な分析により、否定的な意見展開がされており、納得度が高いです。

    0
    2023年09月27日

    Posted by ブクログ

    英語はビジネスエリートを中心に大事であることを前提にするとして、別の次元で日本語が日本民族のベースであることをわかりやすく説明している。発展途上国ではない、明治から作り上げて来た日本の民族性を大切にすることの大事さを理解できる。

    0
    2018年10月02日

    Posted by ブクログ

    翻訳と土着化なくして、国の発展なし。英語公用語化反対論の書籍の中でも説得力が群を抜いている。新自由主義の主張(国の歴史や文化はどうでもいい)には加担したくないな。英語ができる人にはなりたいけど、妙な優越感に浸った排他的な人間にはなりたくない。

    0
    2016年09月02日

    Posted by ブクログ

    英会話や英語学習を否定するものではなく、官庁や大学の受験や業務・授業の英語化、さらにそれに備えた低学年からの英語化学習ラッシュ(英語学習ではない)に警鐘を鳴らす。それは日本人の知性・感性の発達に膨大な負担を与え、長い目で見れば、国際競争力の向上どころか平均的に劣化をもたらすというもの。企業経営者・為政者・教育者には必読の書だと思う。森政稔氏「迷走する民主主義」を読んで、なぜ今のエリートはこんな簡単なことに気づかないんだろうと思わされること多々。その理由はここにもw 巻末「おわりに」だけでも読んでみて!
    それにしても、金融危機の国にイチイチ救済条件に英語化を強要するなんて、IMFは胡散臭すぎ… 

    0
    2016年06月19日

    Posted by ブクログ

    文科省がSGU(スーパーグローバル大学)を支援する制度を始めたらしい。ネットで検索すると一流と言われる大学や、そうでなくても国際化に力を入れている大学などが今後10年にわたり数十億円規模の補助金を受けて、グローバルな人材を輩出するためのカリキュラムを組む。

    へえ〜、いい制度なんじゃないの? 学生の皆さん頑張ってね〜、と思っていたけど、どうも問題があるようだ。


    そもそもが内需の拡大が期待できない日本の閉塞状況を打開するために、その活路を海外に求めるところから始まっているので、グローバルビジネスに必要な人材を育成するというのが主眼になっている。しかし、そんな政策はいろんな国で取っているから、世界と競争になる。そんな競争に勝つための人材を財界は欲している。即戦力と言うやつだ。そう考えたときに日本人にとってネックとなるのは英語力。だから英語力をつけて世界と互角に戦いましょう!というのが狙いのようだ。


    そのためには英語に慣れることが第一。英語での交渉力をつけるには大学の講義もすべて英語でしてしまいましょう。そうすれば手っ取り早く語学力も交渉力もつくよね、と政府は言いたいらしい。しかも英語での講義が増えれば増えるほど良い大学との評価になるので、大学の全講義の50%くらいは国際化のために英語化(オールイングリッシュ)しましょうと言っている。


    そんな狙いに著者は、待ったをかける。そんなことをしたら日本語を母国語としている日本人の良さが消されてしまうよ、だって言葉って文化の根幹じゃないか!と主張する。
    なぜ成熟した母国語を持ちながら、これからその高度な活用によって様々な学問を吸収しなければいけない学生時代に、わざわざ英語の習得に限った勉強をしなければいけないのだ!と怒っている。
    しかもどんなに頑張っても英語を母国語とする英米豪なんかにかなうわけないじゃん!なんで相手の土俵で相撲とるのさ!と戦略のまずさを指摘している。(自分なりの噛み砕いた表現なので、著者がこんな言葉を使っているわけではありません)


    なんか大人げない、と思う人もいるかもしれないが、本書を読めば納得しきり。例えば…と書きだすと途方もない分量になりそうなので書かないけど、確かに英語だけ出来る英語バカが増えるかもしれないと思う。(とか言う自分は英語すらできないただのバカ)



    ちゃんと断っておくと、著者は語学の習得に関して否を唱えているわけではない。母国語をないがしろにしてまでやろうとしているこのSGU支援制度を見直せと言っているに過ぎない。


    とりあえず講義のずべてを英語化(オールイングリッシュ)にするとかはやめといたほうがいいと思う。

    0
    2017年08月15日

    Posted by ブクログ

    斬新な視点で面白かった。

    聖書がラテン語のままだったら、知識人だけのものになってしまっかもしれないこと。
    岡倉天心の「茶の本」など、あの時代に英語で書かれた本が多いのはなぜかということ。
    GDPが高いドイツやフランスなども自国の言葉を大切にしている国であること。
    高等教育を英語で行う韓国にノーベル賞受者が少ないことなど。
    母語で学ぶことの重要性の根拠がたくさん挙げられています。
    だからといって、英語を学ぶことが悪いわけではないとも説明しておられるので、バランスが取れた考えだと思いました。
    巻末で言及されていたクリストファー・ラッシュが警告していた奇妙なエリート層の出現についての予告もほんとその通りだなと。

    勉強になった一冊でした。

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    母語で思考して,しかも世界に関する概念も母語で理解できるというのが日本語の利点です。大阪公立大学で何年後かに英語公用化するという報道がありましたが,トンダ愚策ですね。維新は歴史を知らない(というか,維新幹部はグローバルなのだろうか?)。

    *****
     英語化の行き着く先に、この国「誰も望まない未来」が待っている。英語化は、日本を壊すのである。(p.6)

     ヨーロッパ諸国は,ラテン語という「普遍」だと思われていた言語を,それぞれの母語に「翻訳」した。そして,知的な観念を「土着化」することを通じて,各国の言葉で運営される公共空間を作り出し,そこに多くの人々の力が結集され,近代化を成し遂げた。
     明治日本の場合も,「普遍」的で「文明」的だと思われた英語など欧米の言葉を,日本語に徹底的に翻訳し,その概念を適切に位置付けていくことによって日本語自体を豊かにし,一般庶民であっても少し努力すれば,世界の先端の知識に触れられるような公共空間を形成した。これによって,多くの人が自己の能力を磨き,発揮し,参加することのできる近代的な国づくりが可能となり,非欧米社会ではじめて近代的国家を建設できたのだ。(pp.91-92)

    0
    2024年03月22日

    Posted by ブクログ

    母国語で高等教育を受けられ、高度なことを議論できるということは、非常に重要なことで、それを自ら捨て去るのは良くない。
    ただし、嫌だと思っても、子供の将来を考えると、英語のできるできないで就ける職業も異なり、経済的な格差も生まれていくのだと思う。そうであれば、我が子だけには、と考えて英語教育に熱を上げる親が多いのも納得ができる。

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

     英語を学ぶことは大切です。相手と対等に議論ができるのならばどんどん学ぶべきであると思います。

     ただし、今この国において日本語ですら議論を戦えない輩が溢れかえっています。論破は議論ではありませんただのいじめです。

     いかに母国語が大切かというのは世界が証明してる訳であり何故今さら日本は母国語を捨てるような教育をするのか理解に苦しみます。

     クール・ジャパンなどちゃんちゃらおかしいという事がなぜ理解できないのだろう。日本を世界に発信したいのなら日本語で正々堂々とやるべきであり、この名のもとに公用語を英語とする英語特区が組み込まれているとなると何とも寂しい。

     やらなければならない時はいずれ来る、だけど今ではないそう子供たちに教育ができる社会になってもらいたい。

    0
    2019年11月20日

    Posted by ブクログ

    水村美苗さんの『日本語が亡びる時』を参考図書の一つに挙げ、英語化がいかに危険なものであるかを説明する。
    かつてラテン語が普遍語であった時、ヨーロッパ世界において庶民はそれに接することができず、知は特権階級の独占物であった。それを翻訳し、各地の土着語へ変換することで庶民も知に浴することが出来、新たなる思想も草莽の間から生まれるようになった。
    現在の日本で進む英語教育の推進は、その逆へ行くことになる。せっかく明治時代の先人たちが西洋の知識を苦労して日本語に翻訳したのに、我々が英語化を進めてしまえばその翻訳語が無駄になってしまう。日本人が日本人らしく日本語でものを考えられるように過去の先人たちが努力してくれたからこそ、我々はわざわざ一度英語を頭の中で介在させることなく、抽象的な概念、高度な知識を即座に思考できるようになったのだから。
    また、英語化を推し進めれば外国語が得意な人とそうでない人との間に分断が生まれ、それは政治的な連帯をも危うくする。更に、英語能力により職業の幅が狭まれば更に格差が拡大し、多様な人生の選択肢が失われることになる。
    そこで著者が提案するのは、いたずらに英語化を進めるのではなく、先人たちが行った翻訳と土着化の技術を磨き、母語でも豊かな生活を送れるようにすることだという。また、その模範を非英語圏の人々にも示し、必要とあればそれを指南することだとする。

    0
    2019年02月11日

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社新書
  • タイトル
    :
    英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
  • タイトルID
    :
    406453
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2016年12月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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