施光恒のレビュー一覧

  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる

    英語化がいかに良くないかを理解するために、英語が標準言語になる前のラテン語の歴史などを振り返って論評されています。
    客観的な分析により、否定的な意見展開がされており、納得度が高いです。
  • 本当に日本人は流されやすいのか
    日本社会に蔓延する疲労感、引きこもりなどの要因は一種のダブルバインドが原因だと指摘している本。ものすごく納得させられる。
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    英語はビジネスエリートを中心に大事であることを前提にするとして、別の次元で日本語が日本民族のベースであることをわかりやすく説明している。発展途上国ではない、明治から作り上げて来た日本の民族性を大切にすることの大事さを理解できる。
  • 本当に日本人は流されやすいのか
    2018.07.16読売朝刊紹介。
    日本社会は、他者の気持ちや社会的役割に応じて自己規定する「関係性重視型」であり、知識人が称揚する、西洋式の「主体性確立」「自己責任」によって矛盾葛藤が生じ、多くの人が疲労感や閉塞感にむしばまれている。
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    日本の公用語を英語やフランス語に変えるべきという意見は、明治期以降これまで幾度となく議論されたが、世論を得られず実現しなかった。しかし、新自由主義の考え方が一般的になった昨今は事情が異なる。新自由主義が一因となって進行する「グローバル化」は、「時代の流れ」という認識(歴史法則主義)のもと、各国の経済...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    ぜひ読んでください!としかいえない気がします。
    『このままではインド版アントニ・ガウディは永遠に生まれない。専門教育が英語でしか提供されない環境では、他人のコピーしか作り出せない』
    『他方、英語を公用語の一つに加え、日本よりも英語が堪能な人々が数多くいるフィリピンなどのアジア諸国、あるいはケニアなど...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    翻訳と土着化なくして、国の発展なし。英語公用語化反対論の書籍の中でも説得力が群を抜いている。新自由主義の主張(国の歴史や文化はどうでもいい)には加担したくないな。英語ができる人にはなりたいけど、妙な優越感に浸った排他的な人間にはなりたくない。
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    英会話や英語学習を否定するものではなく、官庁や大学の受験や業務・授業の英語化、さらにそれに備えた低学年からの英語化学習ラッシュ(英語学習ではない)に警鐘を鳴らす。それは日本人の知性・感性の発達に膨大な負担を与え、長い目で見れば、国際競争力の向上どころか平均的に劣化をもたらすというもの。企業経営者・為...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    文科省がSGU(スーパーグローバル大学)を支援する制度を始めたらしい。ネットで検索すると一流と言われる大学や、そうでなくても国際化に力を入れている大学などが今後10年にわたり数十億円規模の補助金を受けて、グローバルな人材を輩出するためのカリキュラムを組む。

    へえ〜、いい制度なんじゃないの? 学生の...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    7人の著者によるTPPのデメリット、危険性を説く警告書。舌足らずな部分は見受けられるが、論旨自体はそれぞれ納得がいく。TPPは国家間の交渉ではなく、グローバル企業の利益誘導という漠然とした印象は間違っていなかった。

    ・アメリカの「年次改革要望書」(勧告書)は国家の主権の領域に及んでいた。
    ・非関税...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    TPPってよくわからないけど、グローバル化が世の中の流れだし、交渉参加賛成!という方はぜひ。

    コメなどの農業分野のみに矮小化されて報道されることが多いTPPだが、米国の狙う本丸は実は「金融」「投資」「医療」。
    これらの分野が開放された場合に私達の生活はどうなるのか?締結された後、知らなかったで済む...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    母語で思考して,しかも世界に関する概念も母語で理解できるというのが日本語の利点です。大阪公立大学で何年後かに英語公用化するという報道がありましたが,トンダ愚策ですね。維新は歴史を知らない(というか,維新幹部はグローバルなのだろうか?)。

    *****
     英語化の行き着く先に、この国「誰も望まない未来...続きを読む
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る
    東洋経済にて、新しい封建制がやってくると合わせて紹介されていたので入手。いわゆる「西側」諸国(ぶっちゃけ欧米)を今までリードしてきている新自由主義が何をもたらしているか、を解説する。基本思想が強者総取りのところに更にテクノロジーによる支配を加速させて、少数のテック貴族によって多数の下流層(中流層は下...続きを読む
  • 新しい階級闘争―大都市エリートから民主主義を守る
    この本で面白かったのは「世界対戦とニューディール」の章で、戦争が労働条件向上に役に立つという事実。アメリカは第二次世界大戦で国内の労働者の協力を得るために、勝ったあかつきには労働環境含め社会保障を充実させることを約束した。それだけ勝つためにはなりふり構っていられなかったのだろうと思う。戦後はその約束...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    母国語で高等教育を受けられ、高度なことを議論できるということは、非常に重要なことで、それを自ら捨て去るのは良くない。
    ただし、嫌だと思っても、子供の将来を考えると、英語のできるできないで就ける職業も異なり、経済的な格差も生まれていくのだと思う。そうであれば、我が子だけには、と考えて英語教育に熱を上げ...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
     英語を学ぶことは大切です。相手と対等に議論ができるのならばどんどん学ぶべきであると思います。

     ただし、今この国において日本語ですら議論を戦えない輩が溢れかえっています。論破は議論ではありませんただのいじめです。

     いかに母国語が大切かというのは世界が証明してる訳であり何故今さら日本は母国語を...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    水村美苗さんの『日本語が亡びる時』を参考図書の一つに挙げ、英語化がいかに危険なものであるかを説明する。
    かつてラテン語が普遍語であった時、ヨーロッパ世界において庶民はそれに接することができず、知は特権階級の独占物であった。それを翻訳し、各地の土着語へ変換することで庶民も知に浴することが出来、新たなる...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    内容ですが
    はじめに――英語化は誰も望まない未来を連れてくる
    第1章 日本を覆う「英語化」政策
    第2章 グローバル化・英語化は歴史の必然なのか
    第3章 「翻訳」と「土着化」がつくった近代日本
    第4章 グローバル化・英語化は民主的なのか
    第5章 英語偏重教育の黒幕、新自由主義者たちの思惑
    第6章 英語...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    自分は幸いにも語学学習が苦ではなく、英語、フランス語、ロシア語、タイ語、朝鮮語の学習はほとんど趣味の領域である。だからこそ日本語にとりわけ強い拘りがある。小学校からの英語教育には断じて反対である。そんな時間があるのなら日本語の小説や詩でも自由に読ませた方がよっぽど有益だ。その意味で著者の主張には全面...続きを読む
  • 英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる
    他言語を学ぶことはその国の文化を知ること。だからと言って自国の文化や言葉を失っては元も子もない。
    「英語化」の前にまずは母語で深く思考すること。そして「政治や経済を論じることば」は、日常の言葉に「翻訳」されなければならないのではないかと痛切に思う。