辛島デイヴィッドのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の現代文学において、最も海外で読まれている作家は村上春樹を置いて他にない。本書はなぜ彼の作品がここまで海外で受け入れられたのかという点について、彼の英語圏での出版を手助けした翻訳家・編集者・出版エージェントといった文学の”裏方”の人間たちにスポットを当てることで解を出した労作である。
こうした”裏方”については、村上春樹本人が、アメリカで翻訳された短編作品だけを収める形で半ば逆輸入的に日本で出版された『象の消滅 村上春樹 短編選集1980-1991』の序文で本人の口から細かく語られている。その中では英語圏の出版業界の比類なきプロフェッショナリズムが、大いなる賛辞と共に示されているが、その -
Posted by ブクログ
現代の日本文学/日本語文学が世界、殊に英語圏(アメリカやイギリス)でどのように受容され、位置付けられているのか。翻訳者や編集者、書籍のデザイナーやイヴェント運営者へのインタビューが興味深かった。
読み進めるうちに「この作家/作品も世界に向けて翻訳・紹介してくれたらなぁ」という思いがムラムラと。個人的には有吉佐和子の『華岡青洲の妻』をぜひ!
書名からテーマごとに「文芸ピープル」への取材が章立てられているかと思ったが、ブームやムーヴメントの考察の一環としての色合いが強い。非英語圏についても紹介してほしかつた。
村田沙耶香の『コンビニ人間』について、英題を「Convenience Store -
Posted by 読むコレ
講談社Birthシリーズ。やはりアィデア先行で小説として
欠けたまま読まされた感は否めない印象を残すのが
このBirthシリーズの主旨なのではないか? と本気で
思うようになってきた。それならそれでいいのですが
1000円もする定価設定はいい加減に勘弁して欲しい。
このシリーズって評価されてるのかしらね?
10〜20代に限定した応募なので感覚的に自分が
理解や共有出来ない部分が多いのは分かっているんですが
あまりにも思いつき先行で見切り発車感を感じたまま
読むのは結構シンドい。今作も色んな事が安着かつ
社会で働いた事ない人が書いたような会社組織の薄さや
スーパーご都合