【感想・ネタバレ】文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々のレビュー

あらすじ

著名な賞の受賞、ベストセラー……、日本の現代文学が、いま英語圏で注目されているのはなぜか?
アメリカ、イギリスの翻訳家、編集者、フェス運営者、装幀のデザイナー、書店など、
本作り&文芸に関わる人々=文芸ピープルを取材し、その声と仕事を伝えるルポ・エッセイ!

日本文学が、ここ数年、次々に英訳され、読者を獲得し、そこからまた世界に広く紹介されている。村田沙耶香『コンビニ人間』などベストセラーも生まれ、昨年は柳美里『JR上野駅公園口』が全米図書賞を受賞するなど、読者が広がり、高い評価を受けている。注目されるのは、若い翻訳家や編集者による紹介、独立系の出版社からの刊行、という新しい動きだ。

いま何が起きているのか?
作品はどのように発見され、翻訳出版されているのか?
なぜ女性作家が注目されているのか?
「日本」はいまどのように受け取られているのか?

〈目次〉
1章 新世代の翻訳家たちに聞く
2章 新しい「日本文学」を編む編集者たち1――『コンビニ人間』が英語圏の読者に届くまで
3章 新しい「日本文学」を編む編集者たち2――日本語の原体験と編集の仕事
終章 変化の年

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Posted by ブクログ

タイトルと内容が違うのではないか
内容はほぼ海外への日本文学とくに女性作家の紹介
面白くは読めたが、「好き」を仕事にする人々というタイトルじゃないでしょう

1
2021年07月31日

Posted by ブクログ

現代の日本文学/日本語文学が世界、殊に英語圏(アメリカやイギリス)でどのように受容され、位置付けられているのか。翻訳者や編集者、書籍のデザイナーやイヴェント運営者へのインタビューが興味深かった。

読み進めるうちに「この作家/作品も世界に向けて翻訳・紹介してくれたらなぁ」という思いがムラムラと。個人的には有吉佐和子の『華岡青洲の妻』をぜひ!

書名からテーマごとに「文芸ピープル」への取材が章立てられているかと思ったが、ブームやムーヴメントの考察の一環としての色合いが強い。非英語圏についても紹介してほしかつた。

村田沙耶香の『コンビニ人間』について、英題を「Convenience Store Woman」ではなく「Homo Convenience」にすべきだという意見が。私も性別/ジェンダーに注目した前者より、主人公のアイデンティティーを巧みに表した後者こそふさわしいと思う。

0
2025年05月19日

Posted by ブクログ

日本文学を翻訳し海外で出版するにあたって、これだけの人が関わり企画し試行錯誤を経ているのかと驚き。異文化の中に共通する現代の流れを世界に伝えたいと動いてくれる方々へ改めて感謝。日本語へ翻訳された本を読む意識も変わりそう。

0
2025年04月09日

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