パスカルのレビュー一覧

  • パンセ (上)

    パンセ上巻

    有名な人間は考える葦であるが収録されています。
    断片的な内容を収めたものとは知っていましたが
    パスカル自身の細かい説明がある訳ではないので
    直感的に理解できるものもある反面、当時の社会状況や
    宗教への理解がないと読みづらい部分も多いです。
    しかし、訳者の翻訳のうまさと注釈の豊富さで
    おぼろげではあり...続きを読む
  • パンセI
    パスカルは17世紀のフランスの科学者・哲学者で、16歳の時には
    「パスカルの定理」を証明。以後も数学や物理学の分野で功績を残し、
    39歳で亡くなった早熟の天才です。科学で残した業績ほどには知られ
    ていないかもしれませんが、実は熱心なキリスト教徒でもありました。

    本書はそのパスカルによる思想の断片を...続きを読む
  • ワイド版世界の大思想 第3期〈7〉ウェーバー
    版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。

    けして忘れない。
    「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。
  • パンセI
    では、考えない人間は何なのか?

    「人間は考える葦である」

    では、考えない人間は何なのか?ということが気になって読みました。

    知らなかった。若くして亡くなってしまったパスカルの周りの人が、パスカルが書き記したノートをまとめた本なのですね。

    なので、本当短文、メモがあれこれと連なっている内容にな...続きを読む
  • パンセI
    中公クラシックスに収録される古典なので、内容について一読者の私が感想をとやかく言ったところで何の参考にもならないだろう。

    ここでは特に関心した一節を挙げるのみに留める。


    260節
    彼らは多数のなかに隠れ、自分らの助けとして数を求める。
    喧騒。
    権威。
    あることを人から聞いたということが、君の信...続きを読む
  • パンセ (上)
    ついにパンセが岩波文庫に。というわけでまずは上巻。
    短ければ一言、長くても数ページの断片の集まりなので、まとまりはない。それでも読み進めていくと、パスカルの思想がおぼろげながらに見えてくる。ようなそうでないような。
    面白いのは、形而上学的な神の存在証明を明確に拒否していること。そういうアプローチもあ...続きを読む
  • パンセI
    「考える葦」や「クレオパトラの鼻」など、面白いものもあるが、全体としては、正直にいうと退屈な本だ。まずパスカルの死後に残された断章だから仕方がないのだが、考えが細切れでまとまっていない。それからキリスト教の擁護を一生懸命やられても、ぼくのような極東の一「無神論者」には何も響いてこない。真空論の序文は...続きを読む
  • パンセI
    「人間は考える葦にすぎない」、「クレオパトラの鼻、それがもう少し低かったら、大地の全表面は変わっていたであろう」など後世に伝える引用句が多い。パスカルにとって人間とは天使でも悪魔でもない。単に人間を「理性的な動物」と解することはできない。