ジャック・D・シュワッガーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・Q:20億ドルなんて、どうやってさばくのですか?そんな金額に対して、プライスなんかあるのですか?
A:例えば、5億ドル以上の顧客注文が入ってくるだろう。受けたトレーダーが立ち上がって、「電話しろー!」って叫ぶのさ。その瞬間、他のトレーダー、見習いトレーダー、事務員、テレックスのオペレーター、40人くらいが他の銀行に電話をかけ始める。みんな自分のコール・リストを持っていて、複数の人間が同じ銀行にコールするのさ。それぞれ3回くらい電話をするのかな。全部で120通話。数分の間に、だよ。
・次の日、数値が発表されて、それが前の晩見た夢の数字と同じだった。それに、修正値や反応したマーケットの価格の動きも、夢の通りだったんだ。唯一、違ったことといえば…、僕はトレードしなかったんだ。
なぜ?
夢や噂でトレードしないことにしているからさ。
・(コイントスを)試してみると、それほど回数を重ねることなく、裏と表を均等にすることができることに気が付く。別に驚くには値しないけれどね。均等な時点から始めている訳だから、次に均等になるまでには、それほど時間がかからないのさ。ただ、時として、裏と表のどちらか一方が続くことがあるね。こんなとき、均等になるまでひどく時間がかかることがあるんだ。
・「堅牢な」アプローチでは、どれに主軸を置くかではなく、すべての指標を1か0で表すのが最良の戦略なんだ。言って見れば、その数字を採用するか否か、のアプローチだな。その指標が受け入れられるべきものであるなら、他の受け入れられた数字と同等に扱うべきで、もし採用基準に満たない指標ならば相手にしない、ということさ。同様の原則がトレードを選択するときにも当てはまるんだ。
・それに、良いシステムというのは、時として何か間抜けなことを指示するものなんだ。そんなとき、自分の判断が非常に重要なんだな。一般的に言うと、もし良いシステムであれば、明らかにそのシステム・デザインに反しているとき以外、それに従うことだね。システムに小細工する癖を付けてはいけないんだ。そういう発明と想像力は、システム開発の研究用にとっておくことだね。
・安く買って高く売りたい、そのこと自体が流れに逆らう行為だからね。しかし、安いとか高いの概念は何かに固定されていなくてはならないんだ。人は、正常価格と思われているレベルから価格が動いたら、異常だとみなす傾向がある。この見方が人に、新しいトレンドとは逆の行動を起こさせ、つまり価格はそのうち正常に戻るという想定の元に取引をさせてしまう、そして、それは大惨事への道につながっているのさ。
・何年か前に、ある会社が恒例のチャート・コンテストを行った。そのコンテストでは、締切日までに幾つかの先物商品の特定の日の清算価格を予想する、というものだったんだ。僕のオフィスの誰かが、きっとふざけてだとは思うけど、ランダム・ウォーク理論を使うことにしたんだ。つまりは、単に締切日の清算価格を彼の予想として応募したのさ。すると、彼はこの方法で優勝ぎりぎりまでいき、ベスト50の中で5位に入賞したのさ。このコンテストには、何百という応募があったんだけど、95%、いや99%以上の人が、彼のいい加減な予言より悪い結果を出したんだ。
・小さな利益は消えてなくなりやすいから、マーケットは利益が消える前に現金化するように教えるんだ。また、マーケットは価格トレンドが変化して大きく動くよりも、小さいレンジに収斂することに時間を費やすので、価格が下がったら買って、上がったら売るように教える。マーケットは同じ価格を何度も何度もトレードし、もし長い時間待てば、以前通過した価格をまた通るので、損を出しているトレードも手放さないように教える。マーケットは高い成功率を有したテクニックの間違った安心感にトレーダーをなだめこもうとするが、長い目で見ると、それは多くの場合、悲惨な損失を伴うことになる。一般的に、常に(注:常に、だと長期も含むと考えられる。多分、‘普段’とした方が意を汲んでいる。)効果があるものは、長期的に効果のあるものとは逆の存在なんだ。
・多くの場合、ポイントとなる要因は収益に関連するものです。銀行株に関しては特にそうだ、と言えます。しかし、化学株の場合は、全く異なった動きをします。この業界のポイントとなる要因は、生産力のように思えます。化学株を買う理想的なタイミングは、多くの生産余力があって、需要を喚起する引き金が認識できるときです。
・その当時、社の資産は5万ドル足らずでした。そのとき、私は、金利は絶対に低下する、と確信していました。会社中の資産を集め、Tビル(財務省証券)の先物へとつぎ込みました。
そして、私は、四日間でそのすべてを失ったのです。
皮肉なことに、その後、一週間もしないうちに、金利は天井を打ったのです。それ以降、金利がそのレベルに達したことはありません。そのとき私が学んだことは、相場に関して正しい考えを持っていたとしても、レバレッジを利かせ過ぎると、結局、損をすることになるということでした。
・マーケットのタイミングを計るのに、株価評価を用いたことはありません。考慮するのは、市場流動性とテクニカル分析です。株価評価は、トレンド転換の兆候が現れたとき、マーケットが実際に反転するまであとどのくらい動くか、ということを示すに過ぎません。
・ソロスは私のトレーディング哲学の20年先を行っているようでした。その哲学とは、核となるグループの銘柄を買いで、同時に、核となる別のグループを売り持ちで抱え、S&P先物、債券、通貨などでファンドのレバレッジを計る、というものでした。 -
Posted by ブクログ
投資を極めた『ウィザード』達によるインタビュー集の第4弾です。前作から10年の時を経て本書が刊行されたのですが、やはり、本気で投資を考えている方にとってこのシリーズに目を通すのは必須であると思います。
僕は大学時代からこのシリーズを読んでいて、ずいぶんと影響を受けたものです。本書は第4弾で、前作から10年の歳月が経過しておりますが、そのクオリティは、やはり折り紙つきでございます。
本シリーズの影響力は本当に絶大で、筆者のインタビューを受けている『投資の達人』たちのうち、かなりの人間がこの本の影響を受けたり、ここに取り上げられた人物の下で働いて、その薫陶を受けていると知り、何か感慨深いものを覚えてしまいました。
しかし、重量級の内容から、僕はこれを完読するのに、二ヶ月の月日を要してしまいましたが、それに値する『何か』は得られたような気はいたします。ここには世界最大のヘッジファンとの設立者から、独立系ファンドのマネージャー。さらには数学的にギャンブルで勝つ方法を編み出し、カジノでディーラーをやっつけ続け、果てはカジノ側から命まで狙われた、などという経歴を持っている人物などがインタビューに応じております。
人生の遍歴、投資に興味を持つようになったきっかけ。その修行時代の苦労。中には首になったり、会社が買収なり倒産なりしてしまった苦労話。その中からやがて自分なりの『勝利の方程式』を見出すに至るプロセスが、筆者の絶妙なインタビューから引き出され、大いに啓発される部分がございました。投資や市場に興味のない方は正直読んでも仕方がないので、あまり熱心にお勧めはしないのですが、『机上の学問』ではなく、『生きた経済』を学ぶきっかけを持ちたい、という方や、本気で資産運用を考えている、という方は読んでも少なくとも
「こんなとんでもないものを紹介しやがって!カネ返せ!!」
といわれない程度には、自信を持って勧める事ができます。 -
Posted by ブクログ
大成功したといっても過言ではないトップトレーダーへのインタビュー記事がつづられています。手法もターゲット市場も違うトレーダーが、「成功のカギとなる要素は何か」「他のトレーダーに対するアドバイス」などについて、共通点のある回答をしているところが興味深く、読み進める上で様々な気づきがあります。(内容の詳細については、様々な書籍・ブログにて引用されているため割愛します。)
よく、成功するためには、成功者と付き合え(金持ちになりたければ貧乏人とは付き合うな(笑))と言われますが、一般人にはなかなか難しいと思います。この本はトレードでの成功者ばかりの生の声を聞けますので、日常的に何度も読めば、その辺りの効果も期待できそうですね(笑)。 -
Posted by ブクログ
誰もが薦める投資の名著。
いろんな投資家の人生が
ギュッと詰まっている。
何度も読み返したい。
読み返すたびに気づきがありそう。
有名なシリーズの最初の1冊。
心に残った言葉をいくつか。
「トレンドが変わるまでは、
僕はずっとショートしている」
「ファンダメンタル、テクニカル、場味、
この三つがそろったとき、
初めて最高のトレードが可能になる」
マイケル・マーカス
「自分の感情や自分の想像を
絶するような事が起こったときには、
そのことに関連している
すべてのポジションを
手仕舞うようになったんだ」
「定期的に
間違いを繰り返すように
心掛けなさい」
「なぜ相場がそう動くのか
理解できるまでは、
ポジションをとることはない」
「相場は先行する」
ブルース・コフナー
「相場は新高値を付けたときに
非常に強く見えるが、
それはしばしば
絶好の売り場なんだと学んだ」
「常に自分の出発点は
前日の引け値だ」
「トレンドが出るのは
相場全体の十五パーセントしかなく、
残りはボックスで推移する」
ポール・チューダー・ジョーンズ
「良いトレードの要素とは、
一に損切り、二に損切り、
そして、三に損切りだ」
エド・スィコータ
他にもたくさんあり過ぎる。
機会を見て読み返したい。