西岡研介のレビュー一覧

  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    なんのための労働組合なのか考えさせられる本。
    JR東日本と北海道の実態を膨大な取材、長期間にわたる執念で追い続けてまとめられていて素晴らしい。
    自己の組合の労働者の行動を、強権で縛り付け、付き合いまで管理・干渉し、敵対する労組の組合員へのいじめへの加担を強要するのを見ると、いかにも社会主義共産主義の行き着く先という印象。
    連合・政党含めてまともな労働運動を行う組織の登場を願いたい物です。

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    2020年09月27日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    国鉄の民営化以降も革命的マルクス主義者たちがJR各社の労働組合を牛耳り、役人上がりの経営者と癒着して生きながらえてきた様子を克明に事実をベースに記述。JR東はつい数年前まで、北海道についてはこの瞬間もまだ以上な組合員運動が行われている。

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    2020年06月08日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    ★第2弾だからこその厚み★前作「マングローブ」を読んでいないので重複する部分がどの程度あるのかは知らない。JR東労組から3万人超が脱退した異常事態の裏側を描き、同じ総連系ながら、触れられることの少なかったJR北海道労組の今も残るいびつさを描く。あとがきの最後にあったように、北海道の話をメインに書きたかったが、読者が限られるので東の現在進行形のトピックを先に持ってきたのだろう。東の話を書いた本は多いが北海道は少ないだけに貴重だ。取材の蓄積と歴史観に強みがある。

    東については、経営側が労政転換をして組合をつぶしにかかったといっても、そんなに組合員が一致団結して脱退するわけではない。法令違反かもしれないが、経営側が現場の管理職などを動かしたのだろう。これまでの組合の歪さはおそらく前著でも触れており、逆に経営側から見たこの段階での具体的な戦術が見えるとさらに興味深い。また、現状ではほとんどの社員が組合未加入という事態になった。日本の大手企業としては異例のこの状況がどうなるのかは、労使関係の壮大な実験にもなる。

    北海道の組合の歴史はきちんとたどった書物がないだけに読みごたえがある。ハシにいるからこそ、革マルがより先鋭になるのだろう。内部資料の積み重ねもあり取材は手厚い。社長経験者2人が自死したのは本当に異例の事態だ。中島氏については組合問題とささやかれてはいた。36協定違反を契機に組合が経営側ののませようとした、国鉄時代に逆戻りする「現場協議の復活」の意味の大きさが、詳細な資料と歴史的な経緯をきちんとひも解いてくれたことで理解できた。
    ところで、西側をおさえる連合系の組合なら問題は生じていないのだろうか。

    いずれにも共通するが、(ほぼ)会ったことがない人を糾弾している例も多い。もちろん努力をしても会えなかったのだろう。対立する側の取材が中心となるなかで、まだ生きている人について書ききるのは、取材の厚みへの自信なのか割り切りなのか。胆力がいる。

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    2020年01月26日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    JRではいまだにこんな歪な労使関係がまかり通っているのかと、唖然としながら読みました。
    わが(筆者は北海道出身、在住)JR北海道では、経営側が労組の言いなり。
    たとえば、乗務員らのアルコール検知器を使っての検査も組合側の抵抗(!)で義務化できず、実現したのはようやく2012年になってからです。
    ちなみにこの労組とは、JR北海道労組。
    組合員が他の組合に属する組合員と口を利くことを許さず、結婚式にも出席するのはご法度というのですから、あまりにも偏狭です。
    世間の常識とかけ離れた組合と言わざるを得ません。
    もっとも、歪んだ労政を転換しようとした経営者もいます。
    しかし、労組の抵抗に遭い挫折。
    しかも、わずか3年の間に2人の社長(1人は元社長)が自殺に追い込まれました。
    ぜんたい、社長(1人は元社長)が2人も立て続けに自殺する会社なんてどこにあるでしょうか。
    百歩譲って、JR社内だけのことならまだいいです。
    所詮はコップの中の水の話。
    しかし、これがこと「乗客の安全」に関わってくるとすれば到底、看過できません。
    実際、JR北海道では近年、石勝線で特急「スーパーおおぞら14号」の脱線火災事故をはじめ、数々の事故や重大事案が続きました。
    この背景に、歪な労使関係を背景とした杜撰な安全管理体制があったことを、本書は告発しています。
    さらに、JR北海道では、組合員によるATS(自動列車停止装置)破壊、覚せい剤を使用しながらの運転などが明らかとなりました。
    開いた口が塞がりません。
    JR東日本も相当に異常です。
    特に、JR東労組を脱退した組合員に対する嫌がらせには、怒りを通り越してあきれ果てました。
    この元組合員が制服に着替え、電車に乗務しようとすると、JR東労組の組合員たちが運転席に一番近い車両に乗り込み、「この野郎、こんなところでブレーキをかけやがって」「ヘタクソ、危ねーな」などとヤジを飛ばすのです(一部は現在もyoutubeにアップされています)。
    さらに、この元組合員の証言によると、対向車線から来た電車にハイビームで2、3回パッシングされたり(危険な行為!)、駅構内の信号機を隠されたりしたこともあったそうです。
    乗客の安全などそっちのけ、大事なのは組合のメンツや保身なのでしょう。
    実は、自分は新聞記者として札幌市の小・中学校における国旗掲揚・国歌斉唱の問題を約1年間にわたり取材した経験があります。
    国旗掲揚・国歌斉唱の是非はこの際脇に置いておくとして、その過程で何度も教職員組合を取材しました。
    実は、「子供のことなんて考えていないのではないか」と疑問に思うことがしばしばありました。
    組合の論理が、真に大切な子供たちに優先するのですね。
    JR北海道労組やJR東日本労組、さらにはその上部団体であるJR総連には、極左暴力集団で殺人をも厭わない革マル派が相当浸透しており、本書の大半はそこに割かれています。
    かなり複雑に入り組んでいるので理解するのはなかなか難しいですが、公的企業であり人命を何よりも優先すべきJRに、こんな危険な人物たちが入り込んでいると考えると慄然とします。
    労働者たちが安心して働くためにも組合という存在は必要ですが、不健全な労使関係はただちに是正し、真に「お客様のためのJR」に生まれ変わってほしいと切に願います。
    読む価値あり!

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    2020年01月21日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    極左暴力集団として中核派と並ぶ核マル派が実はJR東日本及びJR北海道を支配している-2007年に週刊現代の連載で、核マル派とJR東日本の関係性を暴き、高い注目を集めた著者による続編ルポルタージュが本作である。

    本作ではJR東日本という会社がどのように核マル派に支配されたのか(その問いは逆に同じ本州のJRであるJR東海とJR西日本ではなぜ支配されなかったのかという問いと表裏の関係にある)を、JR民営化からの歴史を踏まえて明らかにする。そして、2018年になって3.5万人ものJR東日本の組合員が労働組合に嫌気が差し脱退・労組未加入の状況に置かれているという日本の労働史上、前代未聞と呼んでも良い事態が発生し、核マル派の影響からようやく脱した現状が示される。

    一方、JR東日本とは対照的なのがJR北海道である。2名の社長経験者が自殺している同社においては、未だに核マル派の影響下にあり、まともな労使関係が築けていない状況にあることが、これまた明らかにされる。

    大企業で働いた経験のある人間であれば、多くの大企業労組が腐りきっているということは、肌感覚で持っている人も多いと思う。それは私自身も同様であり、既に役目を終えつつある大企業労組というものの見直しが必要なのではないか。

    ”労働貴族”といった昭和の悪しき風習は、彼らを断頭台に送り込むことで終わらせるべきだ。

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    2019年09月29日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    革マルとの闘い 組織の存亡を賭け、多くの人材を喪失する 費やすエネルギーは虚しいが現実
    国鉄の分割民営化は革マル潰しが本質
    日本国を挙げた戦争と言っても過言ではない
    JRになっても各社それぞれ戦いを継続
    JR東日本は委員長の死に合わせて戦闘モードへ

    JR北海道は革マル組合が協力でより深刻
    36協定拒否から2011年9月に中島尚俊社長が自殺。そして2014年1月に坂本眞一元社長と2人の社長経験者が相次いで自殺を遂げた。2018年1月には、将来の労働組合幹部候補と言われていた組合員も「謎の死」を遂げている。組合としては戦勝。
    菅義偉官房長官の方針を嶋田社長が現実化
    技術系トップが組合と親しく混乱の要因
    まだまだ大変

    経営権
    人事 設備投資 価格

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    2023年11月21日
  • スキャンダルを追え! 『噂の眞相』トップ屋稼業

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    仰天スクープはこうして誕生した!
    東京高検検事長のクビを取り、首相を窮地に追い込んだ、 若き「ゲリラ記者」の東奔西走奮闘記!

    1999年4月9日付朝日新聞朝刊は、一面トップでこう報じていた。
    「東京高検 則定検事長に【『女性問題』最高検、異例の調査へ 進退問題に発展も」
    記事を読み終えると、すぐさま私はA子さんの携帯に電話。早朝の電話に困惑する彼女に、動揺を抑え、こう言った。
    「今からすぐに荷物をまとめてください。今後少なくとも1週間はホテルで生活してもらうことになると思います。1時間後に迎えに行きます。理由は後で説明します……」
    法務・検察当局や国会、そしてマスコミを巻き込み、その後1ヵ月にわたって世間を騒がせ、そして私のその後の人生のも少なからぬ影響をもたらした「則定スキャンダル」騒動の幕開けだった。――「プロローグ 未明の電話」より

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    2021年09月20日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
    事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。

    この取材力。ジャーナリズムってこういうことなのかと衝撃を受けた。労働組合から抜けた職員を勤務時間中に拉致、そして駅の外にいる非番の組合員に引き渡す。組合を抜けるなら会社を辞めろと恫喝(刑事事件で有罪)。結婚式の招待客に敵対組合員がいるからという理由で集団欠席。社長の自殺が二度も続く。JR駅員さんの笑顔の裏にこんな苦労とゴタゴタがあっただなんて。しかも現在進行形で問題は抱えたままという。日本の闇ってすぐ近くにあるのだと知ってショックを受けた。

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    2021年09月20日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    牧久著「暴君」と合わせて読むべき書。JR北海道についてはこちらが詳しい。炎上事故など不祥事続出の背景にあったもの。未だ革マル組合が支配する。同僚の結婚式を祝えない。組織破壊行為のレッテルを貼り死まで追いやる。少数組合員への嫌がらせ配転。中労委の命令にも素直に応じない。組合の介入で経営上の意思決定が変わる。それを利用する一部経営者。歴代社長2人の変死・・。発足当初から厳しい経営環境だったが潰したくても潰せないこんな会社。作るべきではなかった。国定分割民営化の失敗。どうすべきだったかが少し見えてきた。

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    2020年06月21日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    ネタバレ

     日本には、いまだにこんな労組と経営者がいるのだろうということは、まあ、知ってはいるのだけど・・・。JRだけではないということも知っている。でも、ひどい。

     JRに巣食う「革マル」。虎の威を借る労働者。保身と自らの出世だけに関心がある経営者。両者がつるんで、国民の安全をないがしろにし、税金を強奪する。民営化前から続く、その癒着ぶり、異常さを暴く。21世紀の話とはとても思えない、拉致、暴力、策謀・・・・。

     革マルが指導してきたJR東労組はついに組合員が大量脱退し、少数組合に転じたが、それまでは第一組、連合の中でも最大単組だったという。それはなぜか? 著者はあとがきでこう言う「実直で、従順な気質は多分に、組合であろうが、会社であろうが、「その時の力のある者」になびく傾向にある。」。つまり、革マルに従ったのは経営者より力があったからで、大量一斉脱退したのは、経営者のほうが力を持ったから・・・と言うこと。

     これはどうやら、「日本人論」かもしれない。

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    2020年03月22日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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     いったい、あの労働組合の存在はなんだったのか。
     内部にいても全然わからなかった。

     2018年初、まず地方支社から雪崩をうって労働組合脱退が各職場で始まった。
     当時、まだ長野支社にいた俺は、

    「電力はすでに終わった」
    「設備で残ってんのはウチだけだ、とにかく急げ」

     との声を聞いていたい。
     たしか2月か3月か、所員集まって一人ずつ届けを出して、晴れて労働組合から脱退した。
     その時は、なんでこんな話になってるのか全く知らなかったが、あとから原因は、会社に対してスト権を打つという組合への反発だったと知る。

     4.69万人を誇った自称世界最強の労働組合は2019年初までに脱退者は3.5万人にのぼり、実質崩壊した。

     今更ながら労働組合の横柄な態度が大嫌いだった。
     3,4年前、支社登山クラブに属していた関係で、労働組合の登山大会の手伝いをしたことがある。
     ホテルの受付やっていて、ある人が日本酒の酒瓶を渡して「部屋に持っていけ」と言った。
     どちら様?と聞くと「俺を知らないのか!」と怒鳴られた。
     東京地本のエラい人だった。
     知るか、バカ。
     以来、労働組合が大嫌いで、なるべくなら関わらないようにしてきた。


     本書は、2008年の「マングローブ」から10年経った続編のようなノンフィクションだ。
     前書では、JR総連の末端に至るまで浸透する革マル派の党員、通称「マングローブ」について書かれていた。

     本書では、逆にJR総連から革マル派党員になった通称「トラジャ」について書かれている。
     まず、2018年のJR東日本とJR東労組で起きた労使協調の破棄から起こる大量脱退について。
     次に、JR東日本とJR東労組の歴史的な経緯について書かれる。
     
     本書での本題は、JR東労組の上位団体、JR総連を切り口にして、未だに異常な労使協調が続けれられているJR北海道とJR貨物が後半の主題となる。
     

     内部にいてさえ、全然わからないまま労働組合が崩壊した。
     殆どの社員は、俺含め労働組合無所属だ。
     JR東労組の成り立ちからして、組織は内部に敵を作ることで強化してきた。
     逆に、内部の敵が増えすぎて組織が瓦解したと筆者は分析している。

     あの大量脱退騒ぎは何だったのか。
     一定の答えが本書にある。

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    2020年01月02日
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

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    ネタバレ

    阪神大震災と東日本大震災の被災地取材。今思い返しても想像を絶する大災害でした。特に東日本大震災はまだまだ完全な復興には至っておらず、2019年10月の台風による河川氾濫によってまたも大被害。そして首都や西日本からの東北へ対する偏見はいまだにあるという悲しい事実。国会議員などさえ東北を卑下する言葉が時々発せられとても悲しく思います。東北学についても学んでみたいと感じました。

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    2019年10月25日
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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    今まで知ることのなかった、JR(旧国鉄から)の経営と労組の複雑な関係を知ることができました。
    安全第一で業務にますっぐに取り組んでいるだろうと思っていた会社が、このような労組間の闘争にあけくれている事態だったとはとても複雑な思いです。
    特に、JR北海道での社長二人の自殺や、ステンレス733系とアルミ735系導入にあっての裏があったとは。
    K沼さんの開発本も読んでいて、北海道も頑張っていると単純に信じていましたが・・・残念でなりません。
    労組に遠慮しての経営で安全が守れるのでしょうか?
    JRに乗るのが不安になってしまいます。
    やはり規模の大きな会社となるとどこもこうなのでしょうか?
    中小企業に勤める私には理解できない部分が多かったです。

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    2019年10月11日
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

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    また3・11が来るという最中、最後の「実は「11日」という日を意識しているのは、もう私たちのような当事者とマスコミだけじゃないのかなって」とい言葉に後ろめたささえ覚えた。その言葉に続いて書かれた「あの日から何も変わらない悲しみを抱えたまま、佇み続ける人たちがいる。「復興」の掛け声からこぼれ落ちていく想いがある」。
    阪神大震災を経験した元神戸新聞記者のライター2人が「想い」に寄り添った本。上段から震災とは、復興とは、と語ることなく、端緒は常に被災者から。語られる生の言葉の一つ一つが深く印象に残った。

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    2013年03月09日
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

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    目を覆いたくなる惨状や悲痛なエピソードよりも、ここに登場する人たちの人間的な魅力を強く感じて、思わず会いに行きたくなる人たちが数多く登場する。

    妻を失っても愛する気仙沼のために、と市議選に出馬したカンコちゃんや、新宿ゴールデン街伝説のおかまキンコさんなど、愛すべきキャラクターと出会える一冊。

    第4章の「東北の怒りと向き合う」での、ケセン語の研究者・山浦氏による日本の都市と地方に関する歴史的な考察はとても興味深い。

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    2012年05月21日
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

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     重量が軽い本だが、中身は重い。

     阪神・淡路大震災を取材した二人の元神戸新聞記者が、東日本大震災の被災者、特に親族を亡くされた方の取材をしている。

     ご両親と生まれたばかりの子供をなくしたご夫婦の話から始まって、本当に悲しい話ばかりで言葉もない。

     東京で普通に暮らしているぼくらが申し訳なく思えてくる。

     被災者の方々、親族を亡くされた方々、まだ、遺体も見つからない方々の思いを胸に、復興の仕事と災害法制の仕事をしたい。

     自分にできる仕事をちゃんとやる。

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    2012年08月21日