西岡研介のレビュー一覧

  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    なんのための労働組合なのか考えさせられる本。
    JR東日本と北海道の実態を膨大な取材、長期間にわたる執念で追い続けてまとめられていて素晴らしい。
    自己の組合の労働者の行動を、強権で縛り付け、付き合いまで管理・干渉し、敵対する労組の組合員へのいじめへの加担を強要するのを見ると、いかにも社会主義共産主義の...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    国鉄の民営化以降も革命的マルクス主義者たちがJR各社の労働組合を牛耳り、役人上がりの経営者と癒着して生きながらえてきた様子を克明に事実をベースに記述。JR東はつい数年前まで、北海道についてはこの瞬間もまだ以上な組合員運動が行われている。
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    ★第2弾だからこその厚み★前作「マングローブ」を読んでいないので重複する部分がどの程度あるのかは知らない。JR東労組から3万人超が脱退した異常事態の裏側を描き、同じ総連系ながら、触れられることの少なかったJR北海道労組の今も残るいびつさを描く。あとがきの最後にあったように、北海道の話をメインに書きた...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    JRではいまだにこんな歪な労使関係がまかり通っているのかと、唖然としながら読みました。
    わが(筆者は北海道出身、在住)JR北海道では、経営側が労組の言いなり。
    たとえば、乗務員らのアルコール検知器を使っての検査も組合側の抵抗(!)で義務化できず、実現したのはようやく2012年になってからです。
    ちな...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    極左暴力集団として中核派と並ぶ核マル派が実はJR東日本及びJR北海道を支配している-2007年に週刊現代の連載で、核マル派とJR東日本の関係性を暴き、高い注目を集めた著者による続編ルポルタージュが本作である。

    本作ではJR東日本という会社がどのように核マル派に支配されたのか(その問いは逆に同じ本州...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    革マルとの闘い 組織の存亡を賭け、多くの人材を喪失する 費やすエネルギーは虚しいが現実
    国鉄の分割民営化は革マル潰しが本質
    日本国を挙げた戦争と言っても過言ではない
    JRになっても各社それぞれ戦いを継続
    JR東日本は委員長の死に合わせて戦闘モードへ

    JR北海道は革マル組合が協力でより深刻
    36協定...続きを読む
  • スキャンダルを追え! 『噂の眞相』トップ屋稼業
    仰天スクープはこうして誕生した!
    東京高検検事長のクビを取り、首相を窮地に追い込んだ、 若き「ゲリラ記者」の東奔西走奮闘記!

    1999年4月9日付朝日新聞朝刊は、一面トップでこう報じていた。
    「東京高検 則定検事長に【『女性問題』最高検、異例の調査へ 進退問題に発展も」
    記事を読み終えると、すぐさ...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
    事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。

    この取材力。ジャーナリズムってこういうことなのかと衝撃を受けた。労働組合から抜けた職員を勤務時間中に拉致、そして駅...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    牧久著「暴君」と合わせて読むべき書。JR北海道についてはこちらが詳しい。炎上事故など不祥事続出の背景にあったもの。未だ革マル組合が支配する。同僚の結婚式を祝えない。組織破壊行為のレッテルを貼り死まで追いやる。少数組合員への嫌がらせ配転。中労委の命令にも素直に応じない。組合の介入で経営上の意思決定が変...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
     日本には、いまだにこんな労組と経営者がいるのだろうということは、まあ、知ってはいるのだけど・・・。JRだけではないということも知っている。でも、ひどい。

     JRに巣食う「革マル」。虎の威を借る労働者。保身と自らの出世だけに関心がある経営者。両者がつるんで、国民の安全をないがしろにし、税金を強奪す...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
     いったい、あの労働組合の存在はなんだったのか。
     内部にいても全然わからなかった。

     2018年初、まず地方支社から雪崩をうって労働組合脱退が各職場で始まった。
     当時、まだ長野支社にいた俺は、

    「電力はすでに終わった」
    「設備で残ってんのはウチだけだ、とにかく急げ」

     との声を聞いていたい...続きを読む
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ
    阪神大震災と東日本大震災の被災地取材。今思い返しても想像を絶する大災害でした。特に東日本大震災はまだまだ完全な復興には至っておらず、2019年10月の台風による河川氾濫によってまたも大被害。そして首都や西日本からの東北へ対する偏見はいまだにあるという悲しい事実。国会議員などさえ東北を卑下する言葉が時...続きを読む
  • トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉
    今まで知ることのなかった、JR(旧国鉄から)の経営と労組の複雑な関係を知ることができました。
    安全第一で業務にますっぐに取り組んでいるだろうと思っていた会社が、このような労組間の闘争にあけくれている事態だったとはとても複雑な思いです。
    特に、JR北海道での社長二人の自殺や、ステンレス733系とアルミ...続きを読む
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ
    また3・11が来るという最中、最後の「実は「11日」という日を意識しているのは、もう私たちのような当事者とマスコミだけじゃないのかなって」とい言葉に後ろめたささえ覚えた。その言葉に続いて書かれた「あの日から何も変わらない悲しみを抱えたまま、佇み続ける人たちがいる。「復興」の掛け声からこぼれ落ちていく...続きを読む
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ
    目を覆いたくなる惨状や悲痛なエピソードよりも、ここに登場する人たちの人間的な魅力を強く感じて、思わず会いに行きたくなる人たちが数多く登場する。

    妻を失っても愛する気仙沼のために、と市議選に出馬したカンコちゃんや、新宿ゴールデン街伝説のおかまキンコさんなど、愛すべきキャラクターと出会える一冊。

    ...続きを読む
  • 文藝春秋2021年4月号
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ
     重量が軽い本だが、中身は重い。

     阪神・淡路大震災を取材した二人の元神戸新聞記者が、東日本大震災の被災者、特に親族を亡くされた方の取材をしている。

     ご両親と生まれたばかりの子供をなくしたご夫婦の話から始まって、本当に悲しい話ばかりで言葉もない。

     東京で普通に暮らしているぼくらが申し訳なく...続きを読む
  • 文藝春秋2023年9月号

    秋篠宮家の娘たちの擁護記事

    どんな内容かと思って購入しましたが、A宮一家の娘たちがいかに大変で悲壮感たっぷりで辛い目に遭っているかという話がつらつら書かれていただけでした。残念です。皇族の方々が並々ならぬ重圧の中で役目を果たしてくださっているのは最もですが、この一家の人々と他の皇族の方々を並べて語ることは許せません。やたらと、...続きを読む