トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

2,640円 (税込)

13pt

「人殺しの組合にはいられない」(本文より)

JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。
『マングローブ』を凌ぐ、衝撃の超弩級ノンフィクション!

◆「トラジャ」とは?
①インドネシア・スラウェシ島の中央や西南の山岳地帯に暮らすマレー系の先住・少数民族の名称。現地の言葉で〈高地の人々〉を意味する。
②旧国鉄の労働組合「動労」「国労」出身の有能な革マル派同盟員で、分割・民営化前後に『職業革命家』として革マル派党中央に送り込まれたメンバーに名付けられた名称。同派傘下のJRのみならず、教職員、郵政等各産別労組の指導にもあたっている。


<内容紹介>
『週刊東洋経済』の短期集中連載「JR 歪んだ労使関係」(3回)を、追加取材の上、大幅加筆し単行本化。
講談社ノンフィクション賞を受賞した前著『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(07年)以後を描く。
テーマはJR東日本、JR北海道、さらにはJR貨物の三社の国鉄分割民営化から今日までの労使関係を中心にした経営問題。
それに加えて、『マングローブ』執筆時に判明していなかった、知られざる革マル派非公然部隊の動きや、党革マルVSJR革マルとの暗闘劇を描く。
またJR東労組の大量脱退問題は、会社に対する敗北だけでなく、組合という存在自体に嫌悪感やアレルギーを持っている「当世社員(組合員)気質」への敗北でもあると位置づける。その上で今回の大量脱退は、戦闘的国鉄・JR労働運動の終焉を意味していると結論づける。

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トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年09月29日

    極左暴力集団として中核派と並ぶ核マル派が実はJR東日本及びJR北海道を支配している-2007年に週刊現代の連載で、核マル派とJR東日本の関係性を暴き、高い注目を集めた著者による続編ルポルタージュが本作である。

    本作ではJR東日本という会社がどのように核マル派に支配されたのか(その問いは逆に同じ本州...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月27日

    なんのための労働組合なのか考えさせられる本。
    JR東日本と北海道の実態を膨大な取材、長期間にわたる執念で追い続けてまとめられていて素晴らしい。
    自己の組合の労働者の行動を、強権で縛り付け、付き合いまで管理・干渉し、敵対する労組の組合員へのいじめへの加担を強要するのを見ると、いかにも社会主義共産主義の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月08日

    国鉄の民営化以降も革命的マルクス主義者たちがJR各社の労働組合を牛耳り、役人上がりの経営者と癒着して生きながらえてきた様子を克明に事実をベースに記述。JR東はつい数年前まで、北海道についてはこの瞬間もまだ以上な組合員運動が行われている。

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月26日

    ★第2弾だからこその厚み★前作「マングローブ」を読んでいないので重複する部分がどの程度あるのかは知らない。JR東労組から3万人超が脱退した異常事態の裏側を描き、同じ総連系ながら、触れられることの少なかったJR北海道労組の今も残るいびつさを描く。あとがきの最後にあったように、北海道の話をメインに書きた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月21日

    JRではいまだにこんな歪な労使関係がまかり通っているのかと、唖然としながら読みました。
    わが(筆者は北海道出身、在住)JR北海道では、経営側が労組の言いなり。
    たとえば、乗務員らのアルコール検知器を使っての検査も組合側の抵抗(!)で義務化できず、実現したのはようやく2012年になってからです。
    ちな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月21日

    革マルとの闘い 組織の存亡を賭け、多くの人材を喪失する 費やすエネルギーは虚しいが現実
    国鉄の分割民営化は革マル潰しが本質
    日本国を挙げた戦争と言っても過言ではない
    JRになっても各社それぞれ戦いを継続
    JR東日本は委員長の死に合わせて戦闘モードへ

    JR北海道は革マル組合が協力でより深刻
    36協定...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月20日

    JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
    事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。

    この取材力。ジャーナリズムってこういうことなのかと衝撃を受けた。労働組合から抜けた職員を勤務時間中に拉致、そして駅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    牧久著「暴君」と合わせて読むべき書。JR北海道についてはこちらが詳しい。炎上事故など不祥事続出の背景にあったもの。未だ革マル組合が支配する。同僚の結婚式を祝えない。組織破壊行為のレッテルを貼り死まで追いやる。少数組合員への嫌がらせ配転。中労委の命令にも素直に応じない。組合の介入で経営上の意思決定が変...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月02日

     いったい、あの労働組合の存在はなんだったのか。
     内部にいても全然わからなかった。

     2018年初、まず地方支社から雪崩をうって労働組合脱退が各職場で始まった。
     当時、まだ長野支社にいた俺は、

    「電力はすでに終わった」
    「設備で残ってんのはウチだけだ、とにかく急げ」

     との声を聞いていたい...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年03月22日

     日本には、いまだにこんな労組と経営者がいるのだろうということは、まあ、知ってはいるのだけど・・・。JRだけではないということも知っている。でも、ひどい。

     JRに巣食う「革マル」。虎の威を借る労働者。保身と自らの出世だけに関心がある経営者。両者がつるんで、国民の安全をないがしろにし、税金を強奪す...続きを読む

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