藤井薫のレビュー一覧
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「ジョブ型人事」という言葉については聞いたことがあったものの、それが採用されると実際に会社の人事制度がどう変わるのか、一般社員である私たちにどのような影響があるのかについてはあまりイメージできていなかったので、この本は非常に有益だった。
薄々勘付いてはいたものの、これからの時代、歳を重ねるごとの昇給は期待できず、キャリアの中での給与水準は30-40代でピークを迎え、そのまま定年まで頭打ちなら良いが、役職を解かれることにより給与が下がる可能性も低くないという不都合な事実。老後の生活には2000万の貯蓄が必要と言われる中、どうやって資産形成していくか主体的に考えないといけないなと危機感を感じた。 -
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我が社の現在の人事制度がどうなっているのかの客観視をしたかったのと、自分自身の今後のキャリアを考えるために読んだ。
ジョブ型は組織の代謝をよくする、とても効率的な仕組み。
反面、個人がうかうかしてたら個人がやばい。
危険性を知り、今後の組織での頑張り方を考えるきっかけになったので本当に読んでよかったと思える。
(具体的に自分はじゃあどう頑張る?っていうのは具体的に考えていかないといけない。)
現在、我が社は成果主義をうたっていながらも職能資格制度の色が残った企業ではあり、年齢を重ねると給料があがる風潮はまだある。
そういう企業に勤めてる人は多いのではないだろうか?
だが、これから先は変わっ -
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岸田政権の時に、政府は「三位一体の労働市場改革」という考え方・政策群を打ち出している。それは、政府が毎年6月頃に発表する「骨太の方針」の中で明らかにされるものであり、今年の「骨太の方針」にも、「三位一体の労働市場改革」は政策として打ち出されていたので、石破政権も、それを受け継いだことになる。
「三位一体」とは、「リ・スキリング」「ジョブ型雇用制度(職務給)の導入」「労働移動の促進(転職促進)」の三つの政策から成る。本書の題名ともなっている「ジョブ型人事」は、三つの中の一つの政策から来ている。
本書は、「ジョブ型人事って何?」ということを、平易な言葉で専門家向けではなく、一般向けに解説したもので -
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【目的】
本書はYouTubeで見かけ、興味がわき、読んでみたいと思ったため。
【目次】
1. 御社の異動はどのタイプ?-若手社員の配属・育成のヒミツ
2. 御社の人事部は何してる?-人事権のヒミツ
3. 人事のからくり① 目配りされないミドルパフォーマー
4. 人事のからくり② 管理職になれる人、なれない人、なりたくない人
5. 人事のからくり③ 将来の役員候補 ハイポテンシャル人材の世界
6. 人事のからくり④ キャリア形成の鍵・タレントマネジメント入門
7. 人事ガチャに戸惑うあなたに贈るQ&A
8. これでよいのか? ニッポンの人事
【感想】
本書は、「人事異動とはどの -
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仕事帰りに立ち寄る本屋さんで。
新書の新刊売り場で気になり手に取りました。
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「ふつうの会社員」が直面する
想定外の将来
「ジョブ型」でどう変わる?
昇進昇格 異動配置 給与
もう会社任せにできない。
キャリア自律の道しるべをみつけよう
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今後は累積貢献よりも、時価になる。
読んでいて、より強く思いました。
20〜30代前半は抜擢人事も増えるし
キャリアチャレンジできるが、
役職定年がなくなる分、ポストオフも早まる。
給与をあげたいならマネジメントは避けて通 -
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タイトルは多少盛っていますが、中身は非常に良い本です。
私自身は、そもそも「人事異動や昇進といった人事施策はなぜ行われているのか」「その仕組みやプロセスはどういったものなのか」といった人材配置に関する知見を得たく、そのとっかかりとしてこの本を選びました。
ただ、本書はこういった個人の関心ごとのみならず「人材開発」「タレントマネジメント」「管理職登用」といった組織の人事課題も手広くカバーされています。
そのため、個人のキャリアのみならず、人事部や人材マネジメントの考え方も知りたい管理職の方にもおすすめできる本です。
そもそも、殆どの会社では本書に出てくる早期選抜や昇進の話はブラックボック -
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【324冊目】pivotに筆者が出演されていたのをきっかけに読んだ本。人事コンサルタントが、主に人事配置について解き明かしたものです。
パーソル総合研究所が(日系)大企業に行った複数回の大規模調査がベースになっているそうで、主な想定読者層は新卒〜入社10年目ぐらいの若手とのことです。人事をやったことがある人や現役管理職・人事部にとっては目新しい内容ではないようですが、私にとっては多くの学びがありました(重要なところはメモしながら読みました。)。特に前半は、大手企業の若手を想定して書いていることもあり、我が社に心当たりあることばかりでした。
本書の中で繰り返されるメッセージは、おおむね次 -
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ターゲット読者は学生かもしれない。けれども就活学生にとっては、内容が難しすぎるように思える。彼ら自分の体験に照らして腑に落ちる状態に至るのは難しいだろう。
もちろん、彼らも、クラブ活動やバイトや自身が属してきたコミュニティでの経験を通じて、集団の中では、どういう人がリーダーで、どういう人がアイデア出しをしたり潤滑油になったり、どういうタイプの人物が実務を中心的に支えるのか、というイメージは持てているかもしれない。しかし、彼らが就職を検討するようなカイシャという大きな組織は、個人が普段目にするような身の丈でのコミュニケーションモデルだけではない、高次の概念で設計され、運営され、制御されている。そ -
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「人事ガチャ」と最近聞くようになった言葉をタイトルにした一冊。様々な企業へのアンケートなどをもとに、その企業の人事担当者が異動や昇進をどのように行っているか、その実態を紹介した内容になっています。
調査対象になった企業の業種や規模が分からないため、割合でこういう企業が多かった、とデータが出たとしても、自分の職場と照らし合わせたときに納得感があるかというと判断に悩むところ。
人事は経営の中枢と直結しており、その組織のカラーが出るものなので、正解が見出だせないのが実際だと思います。自分が所属する組織の人事スタイルを見極め、自らのキャリアを考えながら仕事に臨みたいと思います。
▼「適所適材≒ポ -
Posted by ブクログ
この本の対象は、就活生から10年目くらい、また人事部や管理職にも、となっている。
もちろんそれ以外の人が読んで意味がないことはないのだが、私は総合職ではないし新卒でもない。
勤め先は大企業なので、30代で課長は多くはなく、部長クラスは50代。
また、ちょっと変わった社風なので果たしてこれにのれるかな?
結論から言えば、やるべきことをやるしかないよね、という感想だ。
マミートラックにも乗ったし、一般職だし、一応「ご栄転」はしたがただの担当者だし、職制はペーペー(私のランクで終える人も多い)。
最近多い出向中の身でもあるけれど、本書で勇気づけられても、期待の星ってわけでもなさそうだ。
大量退職時 -
Posted by ブクログ
「人事ガチャ」って。。。って思って読みました。
私自身の職務に少しでもプラスになれば、と。
本書は、複数の会社から得たアンケート回答や情報をもとに書かれているようです。
(え、社数少なくない?!偏ってない??と途中不安になった記憶です。苦笑)
会社の特徴(中小企業やオーナー企業、上場のような大組織や業界)によって、人事に対する考え方にパターンがあるんだなあ、と。
営業が強い会社や、製造部門が強い会社、現場の意見に左右されたり、ワンマンのトップダウンの会社、従業員数の規模によって、人事の立ち位置も変わる。
人事部が強い(主導できる)会社もあれば、
ただの事務作業員の会社もある。
(私の会社