加藤聖文のレビュー一覧
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「満鉄」
この言葉から受けるイメージは、中国東北部を支配した機関というものがあるが、この本を読んでみると、そう言う通りいっぺんの事柄では語れないほど複雑な組織であったことがよくわかる。
そして、満鉄と言えば“アジア号”であるが、その高速列車と中国東北部を支配したと言うイメージが、どうも一致しなかったが、ま「いろいろあったんだな」と言う事がよくわかった。
驚いたのが、戦後、東海道新幹線を実限させた十河信二が、満鉄の理事経験者であったと言う事。不勉強でした。十河に限らず、あの当時の政財界の重鎮達は、多かれ少なかれ、どこかで交わっているんですね。 -
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本書は、1945年8月15日前後に、日本、朝鮮、台湾、満州、樺太、南洋諸島という「大日本帝国」を構成していた諸地域がどのように敗戦を迎えていったのかを描くことで、大日本帝国とは何だったのか、その本質はどこにあるのか、どういうかたちで滅亡していったのか、そして帝国の記憶の何が喪われてしまったのか、そのことが現在のわれわれにとってどう関わっているのか、といったことを明らかにしている。
トルーマンのほぼ独断だったポツダム宣言の作成経緯、米英に見捨てられての自主的な朝鮮独立の動きの挫折、30分で決められた「38度線」、蒋介石の当初の台湾軽視に起因する台湾に上陸した国府軍への台湾人の失望、満州国崩壊に伴 -
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ネタバレ[ 内容 ]
「大日本帝国」とは何だったのか。
本書は、日本、朝鮮、台湾、満洲、樺太、南洋群島といった帝国の「版図」が、一九四五年八月一五日、どのように敗戦を迎えたのかを追うことによって、帝国の本質を描き出す。
ポツダム宣言の通告、原爆投下、ソ連参戦、玉音放送、九月二日の降伏調印。
この間、各地域で日本への憎悪、同情、憐憫があり、その温度差に帝国への意識差があった。
帝国崩壊は、東アジアに何を生み、何を喪わせたのか。
[ 目次 ]
序章 ポツダム宣言―トルーマンの独善とソ連の蠢動
第1章 東京―「帝国」解体への道
第2章 京城―幻の「解放」
第3章 台北―「降伏」と「光復」のあいだ
第4章 -
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世界史を高校2年で、日本史を3年で勉強しましたが、習う学年が違っていたこともあり両者を並べて理解する機会はありませんでした。幕末や明治維新に関する本を読んできた私ですが、この本のように明治維新を世界史の中の出来事として捉えてみると、新たな発見があると思います。
本の帯にあるように「なぜ日本は帝国=複数の民族を束ねる国」を目指したのか、日本史だけ勉強していただけでは理解できない、とありまして、この本を読む価値があると感じます。日本も世界の一員として歴史を歩んできたので、幕末から明治にかけて、日本を取り巻く世界はどうだったのかを知ることは興味深いことだと思います。
以下は気になったポイントです -
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”満蒙開拓団”、戦前に移民として満州にわたり農業に従事するも敗戦後すべてを失い何とか帰国、中には残留孤児問題として後々まで続く悲劇もあった、イメージとして持っていたのはこのようなこと。
本書は、この満蒙開拓団に関する国策が、いかに立案され実施されていったかを、政策史の観点からまとめた通史である。
「はじめに」にあるとおり、「政策当事者は、…その当時の置かれた状況で自身では最善と思われる政策を立案するのであって、むしろ「善意」や「熱意」が政策実現の推進力になっていることが多い。満州開拓政策も農村救済に熱心な人物であればあるほどのめり込んでいった」
満州移民の契機となったのは、もちろ -
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ネタバレ「大日本帝国」というのは何だったのかというのが、ここ数年の興味の一つで、本屋で見つけた時は大喜びだった。小熊英二「『日本人』の境界」と対をなすような本で、「『日本人』の境界」が大日本帝国の形成過程を描いたものだとしたら、この本は1945年8月15日を起点にしての、大日本帝国の崩壊過程を描いている。
漠然と、日本人一般がもっているイメージはなんか、8月15日の白昼にに玉音放送が流れて、戦争がぶっつりと終わり、暫くするとアジア各地から日本人が続々と帰って来たイメージだけど、それはあくまで「内地」から見た終戦であって、「帝国」の「外地」では具体的にどういう状況で玉音放送を聞き、どういう顛末を経て帰っ