福永文夫のレビュー一覧
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子供ごころに首相として最初に認識した人物で、在任中に亡くなったという以外、あまりイメージは持っていなかった。たまたま、今年の夏休みに旧師を訪ねた際に、私の先輩にあたる、という由で話題に上った。カーターかキッシンジャーか(どっちか忘れた)が信頼を寄せていたとか、周恩来が褒めていたとか、人物的な評価があったというような話だった。また、首相も自民党顔の人に替わったところだし、普段はあまり読まぬ政治家の評伝を読む気になった。
讃岐の貧農(は少し言いすぎで中の上の農家だったようだ)の倅。政治家としては貧しい家庭の出身だが、奨学金で東京商大に進学して大蔵官僚を経て政治の世界に入る。
官僚時代に中国駐在 -
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地元の駅ビルで購入する。大平元首相は、気になる政治家です。城山三郎さんの最後の仕事は、大平元首相の伝記でした。にもかかわらず、何も知らないのです。ですから、気になるのです。正直、失望しました。出来の悪い本ではありません。読みやすい本です。にもかかわらず、失望しました。理由は簡単です。僕の期待値が高すぎたのです。政治家になる前の大平氏のことが分かったのは収穫でした。池田、前尾と異なり、主税畑ではなく、主計畑なんですね。また、強固な均衡財政主義者のようです。失望したのは、長富補佐官です。長富補佐官のことは言及されています。ただし、具体的に、この本を読んだだけでは、何をしたのか分かりません。この人脈
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獨協大学法学部教授の福永文夫(日本政治外交史)による大平正芳の評伝。
【構成】
序 章 「戦後の総決算」の主張
第1章 青少年期-人間と思想の形成
1 生い立ち
2 大蔵官僚として
3 大平と「戦後」の出発
第2章 「保守本流」の形成-宏池会の結成
1 秘書官から政治家へ
2 池田政権-新しい保守主義
3 大平外交の展開
4 佐藤政権-宏池会の「冬の時代」
第3章 宰相への道-「三角大福」派閥抗争の時代
1 大平派の誕生
2 田中政権の成立-盟友と外交
3 三木・福田政権-激化する派閥抗争
第4章 大平政権の軌跡
1 宰相大平正芳の誕生
2 波乱の船出
3 苦闘の宰