尾崎士郎のレビュー一覧

  • 相撲を見る眼

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     大相撲九月場所を観ながら読んだ。尾崎士郎が相撲観戦に通ったのは昭和二年頃からということなので、関東大震災復興後の初代国技館と、蔵前国技館ということになる。生で観戦するほかには、新聞などで試合の展開を知るしかない頃の尾崎士郎にとって、相撲というのは少年時代には自分でとるものであり、大人になっても文士同士でとりつづけつつ、国技館に通いつめて観戦し続けるものでもあった。そんな著者の相撲観の変遷は「跋」(pp217-219)にさらりと書かれている。本書におさめられた文章は、土俵から国技館の外、東京の街のなかにまで広がり、浜町や柳橋あたりまでを描く。相撲というものが都市において持っていた存在感を感じる

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    2025年10月12日
  • 篝  火

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    ネタバレ

    目次より
    ・篝火
    ・雲悠々(篝火 第二部)

    関ケ原を舞台にした小説を読むといつも思うけど、大谷吉継、いい男だよねえ。
    彼を悪く言う人はいないでしょう。(当時はいたと思うが)

    篝火は関ケ原に東西の武将が集まってきつつあるところから東軍勝利の夜まで。
    雲悠々は、落ち武者となった西軍の武将の話。

    時間に追われる現代と違って、両軍が一度に勢ぞろいするわけではありません。
    何日もかけて、各軍それぞれの事情に応じて集まります。
    早めに来て準備怠りない者、国元の反対を押し切ってはせ参じる者、遂に間に合わなかった者。

    それでも東軍は、家康の号令ひとつで誰がどこを守りどこを攻めるのか、どのように隊列を組

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    2016年11月25日
  • 石田三成

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    三成の小説でこれほど前田慶次郎が出てくるのも珍しい気がする。主人公は三成だが、登場人物がそれぞれ個性豊かで一人一人に重みがあって良い。未完なのが残念。

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    2011年04月25日
  • 石田三成

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    尾崎先生の三成ものは情感に溢れていてどれも大変によい。司馬先生にも多大な影響を与えたのがきわめてよく分かる。

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    2009年10月04日
  • 小説四十六年

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    古い文豪たちの交遊を筆者尾崎士郎を中心にして描いた随筆。
    時代背景を考えながら読むとなかなかに興味深い。
    「人生劇場」を読んでみたくなった。

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    2015年12月20日
  • 小説四十六年

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    古い文豪たちの交遊を筆者尾崎士郎を中心にして描いた随筆。
    時代背景を考えながら読むとなかなかに興味深い。
    「人生劇場」を読んでみたくなった。

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    2015年12月20日
  • 篝  火

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    表題よりも(時間軸的に)続編にあたる「雲悠々」の方が登場人物のチョイスからしても面白味があった。
    発表当時には数少なかったかもしれない三成像を描いている、はず。
    なのだけれど、それ故にどうにもきれいに収まってしまった感がなくもない。

    むしろ情景や戦場での描写に胸を衝かれる。

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    2010年06月21日
  • 石田三成

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    死の床にある秀吉をめぐって、北政所と淀殿、石田三成と古参の武将たちが激しく対立。慎重に時を待つ家康の巨大な影が、無言の圧力となって人々を脅かす。知性の人・石田三成の悲劇を描いた長編歴史小説。

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    2009年10月04日
  • 人生劇場 青春篇

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    多分、いまどき、、、この本を読む人は、、、吾が同窓しかいないでしょう・・・。でも、、花は桜木男は○稲田。昨日も聞いた今日も見た・・・。あのお袖さん・・・。
    いや言うまい言うまい・・・。
    嘘みたいな話しですが、私は四年間高田馬場に下駄で通いました。その頃靴は持っていなかった・・・。

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    2009年10月04日