蓮實重彦のレビュー一覧

  • ショットとは何か

    Posted by ブクログ

    蓮實重彦さんのライフワークの一つである「ジョン・フォード論」がついに出版されたのを知り、それを読むための準備運動として、こちらを読んでみました。

    インタビュー形式をとっているので、読みやすいかなと思ったのですが、やはりこれは「ショット」論なんですね。

    観たことのない映画、観ていても言及されているショットをほとんど覚えていない映画、名前も聞いたことのない映画の話が矢継ぎ早にでてきて、久しぶりの蓮實さんの映画論ワールドを堪能しました。

    映画の「ショット」という概念について語っているわけですが、内容としては、これまでの蓮實さん的な映画をみる視点が変わるわけではなく、これまで同様の話しがショット

    0
    2022年09月07日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    著者の好みをオブラートに包むことなく、ストレートに表現し、見るべき監督、見るべきショット、見るべきカメラマン、を提示している。とはいえ、まずは好き嫌いせず多くの映画を見るべきだと解く本。
    まだまだ未見の作品が山のようにある。最近の日本映画で、本書に登場した作品で見てみたいと思ったものを列記しておく。

    溺れるナイフ
    よこがお
    淵に立つ
    旅のおわり、世界のはじまり
    嵐電
    きみの鳥はうたえる
    ホットギミック
    寝ても覚めても

    0
    2022年05月08日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    今まで著者の書籍は手に取ったことがあるものの、私にとってあまりに難解で、通して読むことができなかった。
    本書は著者自身初の新書で、比較的読みやすい部類に入ると思われる。
    俳優やスタッフの名前(特にフランスが多い)で知らない者も多く、著者の知識の深さ・広さには驚かされた。
    映画のあらすじには関心が無いようで、むしろカメラワークへの言及が多く、そうしたところを映画では見るのか、と勉強になった。
    ドキュメンタリー映画を撮る小森はるか氏という名前も初めて目にし、今後の映画選びの参考にすることもできた。
    とはいえ、時には有名な映画監督、俳優らを徹底的にこき下ろすこともしている。それだけはあまり好きにはな

    0
    2021年11月02日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    いつもは難解で読みづらいけど、口頭筆記の新書で読みやすかった。知らなかった映画作家を知ることができるし、辛辣に批判されてるのがすごいなぁと思う。失われたプリントを捜索してこそ、映画批評家だという気概はすごい。ここで紹介されてる映画を少しづつ見ていきたい。

    0
    2021年04月05日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    蓮實重彦ってめちゃくちゃアカデミックの権化みたいに思っていたけど、
    インタビューを元に文章が構成されているせいか、読みやすかった。

    MCUから山戸監督までバッサバッサと斬っていく。
    かと思えば、三宅唱監督や濱口監督はベタ褒めで、ストレートな映画ファンじゃんって思った。

    0
    2021年02月07日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    はっきり基準があって斬っているのはいい。さすが筋金入り。いいと思っていないのに世間的な評価の高い監督らには実に辛辣。

    1ヶ所脱字を見つけてしまった。

    0
    2021年01月12日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    (01)
    新書というからには、映画の「現在」(*02)を扱っている。ハリウッドのデヴィッド・ロウリーやケリー・ライヒャルトといった作家を挙げ、邦画では、濱口竜介や三宅唱、小森はるか、小田香といった面々を推している。しかし、こうした現代の注目作家を並べた上で、映画史として振り返る素振りをもって、映画の誕生から起こってきたこととそれについての見解を、上映時間、サイズ、トーキー、ショット、運動、ドキュメンタリーとフィクション、キャメラマンや美術といった分類で述べ立てている(*03)。ヌーベルバーグの頃に、フランスに留学中であった著者は、その映画体験を語り、批評誌「カイエ・デュ・シネマ」への批評も加え

    0
    2020年12月30日
  • 伯爵夫人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    極めて難解。強烈な猥褻表現に囚われて非難する向きもありそうだが、一読でそちらに重点がないことは明らか。全ての性的表現が強烈ではあるものの、極めて陳腐であり、それが飽くことなく繰り返されていることから、意図的であることが見て取れる。そしてまた、伯爵夫人が回想してみせる戦争場面なども、これ見よがしの繰り返しになっている。これは意図的に繰り返しを重ねることで意図的に『嘘くさい』表現を作り出しているのだろう。

    0
    2020年02月13日
  • 伯爵夫人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あけすけな官能と戦争とが入れ替り立ち替りで全てが虚のような、でも戦争は現実なのだということを歴史で学んで知っているからこそのやるせなさというか…言葉にするのが難しい。
    すごい疾走感とドタバタともいえるエロと不意に容赦なくとどめをさしてくるこの感じ、解説も書いている筒井康隆を読む感覚と通じるところがあって、とても好きだった。

    0
    2019年01月09日
  • 表層批評宣言

    Posted by ブクログ

    リアル本棚の一番左上の端にいつもある。
    大学時代に読んで「まえがき」にヤラレた。
    徹底的な表層批評は、書く側ー読む側の構造力学をシンプルにした。
    ナカミは、読まなくてもイイ。
    「まえがき」だけ読んでみるといい。

    それは、読む側の勝手なのだから。

    0
    2009年10月04日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    流石にこの年齢と立場の方が発する断定的で強い言葉は老害ムーブにしか見えないが、内容自体は説得力強い。

    0
    2026年01月12日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    蓮實重彦氏の映画の見方に関する新書、もしくは蓮實重彦氏の好き嫌いを知る新書だ。

    とりあえず、蓮實重彦氏が濱口竜介監督のことを気に入っていることはよく分かった。本書を読んで、結局、映画なんて、楽しく観ればそれでいいじゃない、という気分だ。

    星は3つとするが、まぁ、とりあえず3つという感じだ。

    0
    2025年04月10日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    ネットで映画関連本を探している中で目に留まったもの。カメラワーク、ショットに強烈なこだわりがあり、映画の判断基準はまずはそこ、ってのはよく分かった。ただ、それを即ち自分に当てはめるにはハードルが高く、言及される作品の殆どが未知だし、あまり視聴欲を掻き立てられる作品も見つからなかった。よほど自分の視点が変わるようなことでもなければ、本書を参考に映画を選ぶ、ってことはなさそう。

    0
    2024年09月13日
  • 齟齬の誘惑

    Posted by ブクログ

     著者が東大総長だったときの入学式や卒業式の式辞、各種式典やシンポジウムでの祝辞や挨拶、広報誌等への寄稿文、それに小津映画に関する講演等をまとめた一冊。
     著者はあとがきで「入学式の式辞なり祝辞なり来賓挨拶なりを、そのつど真剣かつ真摯に書いていたということができようかと思う」としているが、確かにその通りだと思う。(自分もあいさつ文の案を結構書いたりしたので、本書収録の文章を読んで、それを実感した。)

     特に印象に残ったのは、大学の歴史とこれからの大学の在り方について論じたところ。中世ヨーロッパに成立した、神学や形而上学を学問の中心に据えていた「第一世代の大学」、これはその背後に「神」や「真理

    0
    2024年06月19日
  • 笑犬楼vs.偽伯爵

    Posted by ブクログ

    口の汚い頑固な爺さん2人の罵り合いを期待していたのに、見事にうらぎられる!
    互いに気を遣い合うかの如き美辞麗句の数々!

    それにしても、蓮實さんが「◯◯させていただく」表現を連発していることに、ガッカリしました…。

    0
    2024年01月04日
  • 齟齬の誘惑

    Posted by ブクログ

    難しくてとばしたところもあり。

    最後の文庫本にあたってで、大学やイベントの挨拶で、あえて普通の型にはまったことを言わないようにしてたということで納得。

    知識と経験から、こうも物事を違うこと角度捉え方、表現ができるのかとため息がでる...

    塔から寄港地へ。

    0
    2023年12月03日
  • ショットとは何か

    Posted by ブクログ

    あらゆる映画を見て、そこにあるショットの良し悪しを具体のシーンを引き合いに出しながら説明する本。まだまだ自分は映画詳しいと言えないなと思った。

    0
    2023年07月08日
  • 笑犬楼vs.偽伯爵

    Posted by ブクログ

    すこし驚いたのが、筒井が最近「二件の出版社に断られた」と書いてた部分。コンプラが厳しいといった文脈だったが、筒井康隆の小説でも断られるんだといった感じ。

    内容の半分近くは大江健三郎の話が占める。
    年寄りのふたりなので内容も戦前から最近まで幅広く、固有名詞も多いが、わからなくても語り口が軽快で口語調なので、年寄りの呑気な話を盗み聞きしてるような気分で、なんとなく読める。

    0
    2023年02月07日
  • 伯爵夫人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者(元東大総長)の作品は初読みとなりましたが、本作の評価は分かれるんだろうなぁ...

    テーマは「戦争とエロ」、帝大受験を控えた二朗とその前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な伯爵夫人のW主演作品。





    説明
    内容紹介
    ばふりばふりとまわる回転扉の向こう、帝大受験を控えた二朗の前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な〈伯爵夫人〉が、二朗に授けた性と闘争の手ほどきとは。ボブヘアーの従妹・蓬子や魅惑的な女たちも従え、戦時下の帝都に虚実周到に張り巡らされた物語が蠢く。東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表し、読書界を騒然とさせた

    0
    2022年08月28日
  • 見るレッスン~映画史特別講義~

    Posted by ブクログ

    映画の見方の本。著者は映画評論家。
    映画評論も色々あるが、この本では映画の作り手、プロデューサーや監督カメラマンについて、著者の考え方を記す。 前半は日本映画について述べているが、自分は最近の日本映画をほとんど見ていないので話が全くわからなかった。読み進めても、見てない映画、知らない映画監督の話ばかり。この本の内容を理解するには、古今東西の映画を何でも見ている事が前提で、よほどの映画マニアでないと 難しいように思う。また著者は好き嫌いもはっきりしていて、自分がいい映画だなと思っていたものが、残酷なくらいけなされていたりする。自分の好みを押し付ける講義というのは、講義になるのか。参考になる話やエ

    0
    2021年08月19日