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城跡の発掘調査、絵図・地図、文字史料など分野横断的に「城」を資料として歴史を研究する「城郭考古学」。城を築いた豪族・武士の統治の仕方や当時の社会のあり方等々、近年、城を考古学的に研究することで、文字史料ではわからなかったことが次々に明らかになってきた。信長・秀吉・家康・光秀・久秀らの城づくりからわかる天下統一と戦国大名の実像、石垣・堀・門の見方、アイヌのチャシ・琉球のグスクなど日本の城の多様性、世界の城との意外な共通点等々、城郭考古学の成果とその可能性を第一人者が存分に語りつくす。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年03月15日
NHKで戦国時代の城郭の解説には必ず出演される著者の贅沢な作品。
旅先の城を見る程度の城ファンの私でも、読み始めると止まらないぐらい面白く幅広い。
研究者としてだけでなく、著者の城郭への愛が溢れ、知的好奇心を刺激してくれる。
入門編にとどまらず、海外との比較もあり、この著者の研究範囲の広さに驚きで...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月07日
文献のみでなく現地の調査など多角的に城を研究する城郭考古学、その魅力を余す所なく伝える良著。
古代の遺跡に比べて発掘調査の軽視されてきた城の調査。レーザー測量などの技術も活用しようやく進展し始めた城郭考古学。客観的な証拠の数々により従来の通説を覆す可能性も秘めている。
織田信長の城。家臣との関係...続きを読む
テレビ出演が多い筆者のため、すでに知り得た情報は少なくない。それでも体系的に整理されているのでより理解が深まった。山城ファンとしては共感できるところが多く、今後ますます存在感を高めて頂き遺構発掘、保全に貢献されることを期待したい。
Posted by ブクログ 2023年05月22日
城の魅力を語る新書。戦国時代までの城と近世の城は印象が異なる。しかし、石垣や天守閣などの外形で区分することは本質を掴めない。近世の城は大名が頂点となり、家臣に君臨した。織田信長が天主に居住した安土城が典型である。戦国時代までの城も大名が中心であるが、家臣との連合政権の色彩があった。本丸と有力家臣の曲...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月26日
日本史はあまり得意ではないのだが、戦国武将好きな息子と一緒に、主にNHKの歴史番組を見ているうちに千田先生の存在を知り、少年のように楽しそうにお城のロケをしているのを拝見してすっかりファンになってしまった。
この本もそんな千田先生のお城愛があふれていて、かつ、現在の日本のお城或いは城跡の保存の在り方...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月08日
千田先生、テレビでは磯田先生とキャッキャウフフしてるとか杉浦アナと仲良く討ち死にとか、ひたすら楽しい先生なのだが、文章となると驚くほど真面目です。城郭考古学のパイオニアとして、既存の学問と戦ってきたスピリットが見える本でした。なお、過去に書かれたものを集めて新書化しているので、重複する話が一部見える...続きを読む
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