片隅の人たち

片隅の人たち

946円 (税込)

4pt

3.5

翻訳者はみんな変っていて、それに貧乏だった――。直木賞受賞作『遠いアメリカ』と同時期を背景に、出版界の片隅でたくましく生きる個性豊かな面々を、憧れに満ちた青年のまなざしからとらえた自伝的連作集。巻末にエッセイ「二十代の終わりごろ」他一篇を付す。〈解説〉青山 南

【目次】
翻訳の名人/若葉町の夕/線路ぎわの住人/四月の雨/初夏のババロワ/黒眼鏡の先生/喫茶店の老人/新しい友人/夜明けの道/引越し/夏の一日

〔エッセイ〕昔のアパート/二十代の終わりごろ

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片隅の人たち のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    「片隅の人々」常盤新平。

    ●1950年代、東京。アメリカ語の翻訳家、それもミステリー、ハードボイルドの翻訳家を志す、狭い狭い、出版業界の「片隅の人々」の人間模様。連作短編。

    ●貫く主人公は「私」で、高度成長とともに少しづつステップアップ。

    ●文章がうまい。すごくうまい。地味にうまい。

    ●描写

    0
    2021年08月22日

    Posted by ブクログ

     アーウィン・ショーを訳していた人といった程度しか知らなかった常盤新平さんであるが、本書に登場してくる翻訳者の面々に関心があったことから手に取ってみた。

     本書は小説であるから、実話そのままではないだろうが、登場する翻訳家も実名は出ていないが1960年前後の早川書房周辺の人たちだし、翻訳した作品の

    0
    2021年01月23日

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