科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点

科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。科学の意味を問い直す「新しい科学論」。

専門家だけに任せるの間違っている!
私たちは科学技術とどう付き合えばいいのか?

科学における「事実」とはなにか?
「普遍的な知識の体系」である科学だが、「いつでもどこでも正しい」わけではない。
なぜか? どう考えればいいのか?
科学を毛嫌いする反知性主義も、過度に信奉する権威的専門家主義も、真に科学的であることはできない。
日本の科学技術力はなぜ衰退しているのか?
疑似科学信仰はなぜ拡大するのか?
研究不正を個人の責任にできない理由とは?
科学の意味を問い直す、「新しい科学論」。


【もくじ】

はじめに──新しい科学論が必要な理由

第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

終章──科学技術を生態系として見る

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ブルーバックス
  • タイトル
    :
    科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点
  • タイトルID
    :
    885288
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    22MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ・科学とはなにか、とは、これまで私が考えてきたように普遍的な一意の答えを求めるものではなく、人間社会と切っては切り離せない中で時代にも応じて常に探し続けなければならないことを教えてくれた
    ・著者の個人的な俯瞰であるとは注釈があるものの、新しい視点を与えてくれて大変な名著であったように思う

    1
    2021年02月07日

    Posted by ブクログ

    読み終わった。タイトルから原論っぽい印象を受けるが、社会(特に日本社会)における科学のあり方の変容みたいな感じの内容。知らないことがたくさんあった。

    1
    2021年01月12日

    Posted by ブクログ

    科学に詳しいが“科学者ではない”著者が科学を俯瞰的に見て、生態系に例えて科学に詳しくない人にも噛み砕いてくれる一冊。
    とても読みやすくて初心者向けな感じ。
    「市民科学」という考え方も初めて知る→

    知らないことがたくさんあって、面白かった!

    冒頭のアインシュタインの来日写真に一番驚いちゃった時点で、私の科学知識がほぼゼロなのは伝わるだろうし、そんな私が楽しく最後まで読めたので、かなり読みやすいと思う(笑)

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    科学とどう付き合っていけばいいか、ずっと知りたいと思っていたことへの答えをの一つバチッと知ることができました。

    「論文によると〜」というようなセリフに対して、これってどのぐらい信じていいことなんだろう、という疑問を自分は以前から感じていました。
    この本では、その疑問への解を提示してくれてると思います。
    科学的事実が確定されていく仕組みや、科学界の内情を紹介する章はとても面白く読むことができました。

    また、「科学的事実と価値判断を混同してはいけない」というルールは科学に縁取られた世界を生きる上では極めて大切だと思いました。少し遅めかもしれないけど今このことを知れたことに感謝しています。
    最近自分と接点の多い子育て関係の情報には本当に嫌になるくらい事実、価値判断の安易な結び付けが横行しています。
    大切なのは自分がいま、ここでどう行動したいか、どう生きていきたいかを考えること、それを実現するために科学を利用、飼い慣らすことだと知り、考えることがもっとシンプルになる気がしました。

    価値判断を考える学問である人文学はどう考えても世の中にとって重要であるし、自分個人でもちまちまと勉強していきたいと、改めて思わされました。

    0
    2022年04月20日

    Posted by ブクログ

    トランスサイエンスやコミュニケーターなど、科学と社会を繋ぐ役割を考えさせられた。社会科学出身者が自然科学と向き合うためにも有用だと思う。

    0
    2021年04月13日

    Posted by ブクログ

    自身の体験や、科学の歴史的な歩みを追いながら、科学と社会の関係を俯瞰的にみつめ、科学技術のあり方や向き合い方を提案してくれる。示唆に富んだ本。

    1
    2021年04月04日

    Posted by ブクログ

    科学そのものよりも、「科学と社会の関係」を考えさせられる一冊だった。

    序盤では、スポーツ選手は専門家と一般人の評価が比較的一致しやすい一方、科学者は専門家コミュニティ内で評価されるため、一般人からは「誰が本当に信頼できるのか」が見えにくいという話が印象に残った。コロナ禍でメディアに出る“専門家”が乱立した状況も思い出し、科学と社会の距離感を考えさせられた。

    また、科学と日常生活では「事実認定」のスピードが異なるという指摘も興味深かった。科学は徹底的に可能性を検証するため時間がかかるが、社会生活では数回確認して納得することが多い。そのため、一般社会は「早く結論を出してほしい」と求める一方、科学は「まだ分からない」と言わざるを得ず、両者にズレが生まれるのだと感じた。

    科学史の部分では、かつては「社会のための科学」であり、炭鉱夫の命を救うランプの発明が元素発見以上に評価されていたことに驚いた。現在は「知識のための科学」という側面が強くなり、専門家は事実追求を重視する一方、一般社会は「科学は人の役に立つべき」という昔ながらの価値観を持ち続けているため、そこでもズレが起きているのだと思う。

    現代の科学者の難しさについても印象的だった。科学は本来、成果を公表し共有する公共的性格を持つが、AIや先端技術では企業や国家が成果を囲い込もうとする。知識を公開したい科学者の倫理と、競争力や利益を守りたい組織の論理がぶつかっているのだと理解した。

    第5章では、科学用語の「もっともらしさ」がテーマになっていた。オキシトシンの例では、本来は「ハグをするとオキシトシンが分泌される」という事実なのに、社会では「オキシトシンが出るからハグしよう」と、科学が行動の正当化に使われてしまう。また、人は難しい科学用語が入っているだけで正しそうに感じてしまうため、SNSなどで科学っぽい言葉を多用する人には注意が必要だと思った。

    反科学や疑似科学についても、単に知識不足ではなく、不安な社会状況や「自分が信じたいものを信じる心理」と結びついて強化されていくという説明が腑に落ちた。正しい情報を丁寧に説明することは重要だが、それだけでは届かない難しさも感じた。

    市民科学や当事者研究の章では、科学がこれまで弱者やマイノリティにレッテルを貼ってきた歴史にも触れられていた。人種差別や優生学など、科学が権威として差別に利用されてきた一方、近年は当事者の語りを分析することで新しい知見を得たり、差別を問い直したりする方向にも進んでいることが印象に残った。

    終盤では、日本の科学技術の特徴についても考えさせられた。ヨーロッパが普遍的理論を重視するのに対し、日本は小型化や精密化、既存技術の改良を得意としており、衣食住に根ざした生活技術に強みがあるという指摘は、「言われれば確かにそうだ」と感じた。西洋の科学をそのまま輸入するのではなく、日本社会に適合させながら発展してきたのだと思う。

    全体を通して、「科学は善悪を決めるものではなく、事実を示すもの」であり、その事実をどう使うかは人間社会の価値判断に委ねられているという点が強く印象に残った。科学を過剰に信仰するのでも、逆に反発するのでもなく、「科学と社会の距離感」をどう保つかを考えさせられる本だった。

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    科学について語っているのは間違いないし,大事な側面について語っているのだけど,「科学とはなにか」と言われると個人的には「科学研究」あるいは「科学とはどういう営みか」と感じてしまう。

    そういう側面がないわけではなし,科学とは科学研究だけではないので,私の認識の問題(偏り)でもあるけれども,本書はどちらかというと「科学知とはなにか」の方が適しているように思う。

    でも,実は私のこの認識(科学とはなにか=科学研究or科学とはどういう営みか)自体が古臭いもので,その認識を改めようとした本なのかもしれないと思う部分もある。

    10年後にまた読んでみたい。

    1
    2021年02月25日

    Posted by ブクログ

     現代社会において科学はいかにあるべきか、一般の人間は科学技術といかに接していくべきかについて、科学の発展の歴史的な経過をたどりながら、読者を丁寧に導いてくれる。

     科学の規範モデル、ロバート・マートンが提唱した理想主義的なCUDOSに対する、ジョン・ザイマンが現実の姿だとしたPLACEという対比。
     科学者共同体の共有財産として知識を共有するという古典的な知識生産モデルから、特許による囲い込みに見られる経済原理の侵食。
     1999年に発表されたブタペスト宣言を、今日的にバージョンアップするための考察。シチズン・サイエンス=市民科学の興隆に向けて。

     ほぼ同時期に読んだ『解放されたゴーレム』と重なる部分もあり、科学技術と社会との関係を良いものとしていくことが、正に現代的課題であることが良く理解できた。


     各章のエピグラフは、すべてアガサ・クリスティーの作品からの引用である。著者はおそらくクリスティーファンなのだろうが、まさか科学に関する記述がこんなにクリスティー作品にあるとは驚きだった。

    1
    2021年01月26日

    Posted by ブクログ

    トランスサイエンス領域。
    最後、「人口に占める大学院生率少ない、大企業役員の最終学歴に占める大学院生以上の割合が6%と少ない。アメリカでは修士以上が60%以上(MBAが多いと考えられる)。修士・博士を持っていればいいわけではないが…」確かにそれだけ割合が違うのは気にはなるが、それが具体的に定量的にどういう問題につながっているのかの因果関係がよく分からなかった。あと著者自身が自分の特性を振り返っていて、物事の俯瞰視は得意だが、細かい事象を積み上げて結言するというのは…とあったが、確かに発散的な内容であったように思った。だからこそ科学とはの大きなテーマに向き合えたのだろうとも思ったが、あんまり好きな内容じゃなかった。すみません。

    0
    2025年02月18日

科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ブルーバックス
  • タイトル
    :
    科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点
  • タイトルID
    :
    885288
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年12月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    22MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ブルーバックス の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

佐倉統 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す