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Posted by ブクログ 2021年08月16日
急逝した評論家の「遺作」は、私小説のごとき昭和文化論だった。その町にはチンチン電車が走り、牧場には牛が群れる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた―。自らのすべてを育んだかつての世田谷を卓越した記憶力で再現し、令和が喪った町と文化を瑞々しく甦らせる。
以前にも書いたが、私は著者の四つ下の学年...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月18日
昭和33年生まれ。出身の世田谷の松原を回想する。下町でも山手でもない玉電の沿線風景。
松原に縁があるわけではないがどこか懐かしさを感じる作品。玉電の支線だった世田谷線の駅。近くには三軒茶屋や経堂、下高井戸などの町。
昭和40年代、個人商店が溢れていた時代。
「小説新潮」に連載されていたエッセイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月11日
自分自身が今住んでいる世田谷の戦後すぐあたりから
今までの風景や文化が書かれている本。
私は、世田谷出身でも東京出身でもなく
この物語の記載されている著者の年代と
同じころの自分は、もっと田舎にいたので
逆に、風景が似通った部分があるような
気がしました。
やはり数十年というのは、あっという間のよう...続きを読む
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