玉電松原物語

玉電松原物語

1,870円 (税込)

9pt

3.5

幼少期を過ごしたかつての世田谷では、チンチン電車が走り、牧場には牛が群れ、神社は奉納相撲で盛り上がる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた。自らを育んだ街と文化を卓越した記憶力で再構築し、令和が喪ったものを鮮やかに甦らせる。昭和カルチャーの申し子たる著者の、集大成とも言うべきラストメッセージ。

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玉電松原物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月29日

    現在の世田谷線の松原駅とその界隈のことを回想するエッセイ。
    現在の勤め先が近いので、とても興味深く読めた。
    「オオゼキ」の1号店があそこだったなんて新発見。

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    Posted by ブクログ 2021年08月16日

    急逝した評論家の「遺作」は、私小説のごとき昭和文化論だった。その町にはチンチン電車が走り、牧場には牛が群れる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた―。自らのすべてを育んだかつての世田谷を卓越した記憶力で再現し、令和が喪った町と文化を瑞々しく甦らせる。

    以前にも書いたが、私は著者の四つ下の学年...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月18日

    昭和33年生まれ。出身の世田谷の松原を回想する。下町でも山手でもない玉電の沿線風景。

    松原に縁があるわけではないがどこか懐かしさを感じる作品。玉電の支線だった世田谷線の駅。近くには三軒茶屋や経堂、下高井戸などの町。

    昭和40年代、個人商店が溢れていた時代。

    「小説新潮」に連載されていたエッセイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月05日

    昨年(2020年)亡くなった著者が直前まで雑誌に連載していたエッセイ。小中学校時代を過ごした世田谷区松原辺りを、ゆるく回想している。昭和の世田谷は、のどかだった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月11日

    自分自身が今住んでいる世田谷の戦後すぐあたりから
    今までの風景や文化が書かれている本。
    私は、世田谷出身でも東京出身でもなく
    この物語の記載されている著者の年代と
    同じころの自分は、もっと田舎にいたので
    逆に、風景が似通った部分があるような
    気がしました。
    やはり数十年というのは、あっという間のよう...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年09月28日

    表紙でおおと思った。そうそう、松原駅。話からするとわりと後の方の絵。自分の知っていた町の話。牧場の後のあたりからは記憶にある。猫の集会を除きに行く話とか、風景が区画整理前で泣きたくなった。
    坪内祐三さんなくなられていたのを知らなかった。

    0

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