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数々の新書が一人の青年の燃える向学心を導いてくれた――。このハンディーな本に熱中した若き日々を回想しつつ、すごい本からお買い得な本まで、名著から奇書まで、100冊を精選。読書人・坪内祐三の情熱がほとばしる読書自伝。
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Posted by ブクログ
本・古本・神保町好きで有名な評論家・エッセイストの坪内祐三が、自らの半生とそのときどきに読んできた新書百冊を重ねて振り返った“読書半生記”である。 本書では、吉川幸次郎/三好達治『新唐詩選』、渡部昇一『知的生活の方法』、丸山真男『日本の思想』、E.H.カー『歴史とは何か』、加藤周一『羊の歌』のような...続きを読むロングセラーも紹介されてはいるが、絶版となっているもの、当時でこそ読む価値の大きかった(であろう)ものも少なくなく、間違っても新書本のブックガイドとしてではなく、坪内氏がこれらの新書にどのように出会い、どのように読んだのかを、当時の世相とともに振り返るものとして読まれ得るものである。 私は坪内氏より少々若い世代ながら、同じように御茶ノ水で浪人生活を送ったが、「私が通っていた御茶ノ水の駿台予備校は、当時、単なる受験合格のテクニックではなく、もっと本質的な「学問」を教えてくれた。特に英文解釈の奥井潔先生の授業はいつも心待ちにした。教壇で奥井先生は例えばT.S.エリオットやポール・ヴァレリーの文学的意味について語ってくれた」というくだりは、なんとも懐かく読んだ。(今にして思えば、当時の私が、奥井先生の意図するところがどこまで理解できていたのかわからないのだが、学生時代のテキストの中で唯一、奥井先生の授業で使った「CHOICE EXERCISES」だけは30年以上経った今も手元に残っている) また、山口昌男と中村雄二郎の共著の『知の旅への誘い』に関する、「私がもっとも繰り返し読んだ新書本の一つである。といっても、共著者の中村雄二郎には申しわけないのだが、私が繰り返し読んだのは、二部構成のこの新書本の、山口昌男が執筆している第II部「知の冒険」である」という部分なども、同書を読んだ、その“ぞくぞくするような感覚”には大いに共感するのである。 坪内氏と同様、神保町すずらん通り(特に東京堂書店)を訪れるのが習慣となっている私としては、こうした本・書籍の文化が変わらずに続いていくことを願うのである。 (2005年9月了)
新書(版の本)を読むことへの強い思い入れを感じた。紹介されている本、それぞれの時代背景と、その年代に影響を受けた事柄などが表現されている。著者は私より先輩であるが、本文を読むと、記憶が重なる部分があるようだ。私は読書家ではないので多読には至らず、文庫本が主流。出版社の企画にそのまま乗ってしまった、と...続きを読むいまになって思う。当時新書のイメージとしてはむずかしい学問を分かりやすく紹介する、逆に専門学への導入と言うイメージがあった。自分が専門としている分野でも過去の経緯からの研究過程が示されていたり、自分の知らない事を補うためには、好適であったと思う。
【ノート】 ・引き続き読書ガイドだが、実はこういう「必読書◯◯選」みたいなものが昔から好きだ。中学の頃、OUTというサブカル雑誌に高千穂遙というSF作家が書いていたSFガイドが自分にとってのSF読みの始まりだった。そこで取り上げられていた本を読み進め、また、「初心者を卒業したらハヤカワ海外SFノベル...続きを読むズ」という一文が、高価なハードカーバー本に対する強烈な憧れをインプリントしたものだった。これは今でも拭い去ることができなくて、ハヤカワSFは文庫よりハードカバーこそが「通の証」という思い込みから逃れることができない。 ・「新書365冊」に比べると本書は出版時期が2003年ということで3年早い。本書も「365」と同様、新書レーベルの創刊時の1冊。著者が自覚している通り「新書本のガイドブックのような体裁をとりながら、品切れ本や絶版本ばかりを紹介(P220)」しているので、実用性という点では「365」の方に軍配が上がる。しかし、本書では、思春期を中心とした著者の読書遍歴が、当時の状況や心境、興味の広がり方と共に語られており、しかもそれがとても正直で素直なので、好感と共感を持って読み進めていける。読書ガイドでありながら、読書をテーマにしたエッセイでもあり「365」とは少し趣旨が違う読書本だと言える、ちなみに「365」には本書が取り上げられており、「こんな本を書きたいと思っていた」と述べられている。なお、本書では人文、それも文学系統に対する比重が高く、それが今の自分の興味とは少し合わなかったのが少し残念。しかし、いつか重宝する時がくるだろう。 ・清水幾多郎の「本はどう読むか」からの引用が特に印象深い。いわく、気になった本は、その時に読まなくても積ん読用に買っておくこと。また、読み方にはスピードが大事で、蕎麦と同じで一気に読んだほうがよい。「のどごしが大事」ということか。
ブックガイドとしての役割を期待して手に取った本…だけどこれ、紹介されてるのが基本的に古い。今も手に入るの?的なものもたくさんあるし、少なくとも自分が期待してた内容とは程遠かった。既に十分な読書量があるとか、文学系の仕事しててとかだとこれくらいが良いかもしらんけど、少なくとも自分のニーズには合わなかっ...続きを読むたす。ってかそもそも、どんなジャンルに関しても、温故知新の有用性に対してイマイチ懐疑的だったりする訳ですが。
[ 内容 ] 一人の青年の燃える向学心に数々の新書がいかに応えてくれたことか―。 富士正晴『中国の隠者』、児島襄『東京裁判』、金関寿夫『アメリカは語る』、山口昌男『文化人類学への招待』、名取洋之助『写真の読みかた』などなど、この知の宝庫に分け入り、次々と読破した若き日々…。 好きな本・凄い本・お得本...続きを読むから秘蔵の本まで、百冊の思い出を熱く描く。 本好きから心を込めて本好きへ贈る読書自伝。 [ 目次 ] 第1章 自らの意志で新書本を読みはじめた頃 第2章 新書がどんどん好きになっていった予備校時代 第3章 新書で読んだ読書ガイドと読書法と書斎の話 第4章 講談社現代新書のアメリカ文化物は充実していた 第5章 やがて来るニューアカ・ブームを前に 第6章 作家の書いた新書本とお勧めの伝記物 第7章 新書で近代日本の文化研究をする [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
坪内史学の底流が分かりますね。「カルチュラル・スタディーズ」の認識が間違ってるんじゃないの? って思うけれど、それ以外は面白く読めました。坪内学の好きな人は必読ですね。ただ、ここに挙げられている本は、ぶっちゃけ古い。
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