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Posted by ブクログ 2017年04月02日
「塩の道」「日本人と食べもの」「暮らしの形と美」
文献だけでなくフィールドワークで得た情報が、リアルに立ち上がってくる。
塩は必要不可欠なものだから、山の民は灰(麻を白くする)と交換したとか、牛を使って運ぶと道草を餌にできるし、ついでに向こうで牛も売れる(馬は管理が厳しかった)とか、当時の生活が垣...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月03日
日々の暮らしの中に ひっそりと息づいている 大事なことが
腑に落ちる・・・村から村へと歩き続けた宮本常一さんの見聞と体験が
ぎっしりつまっています。
「日本人と食べもの」「暮らしの形と美」とあわせて3作が薄い文庫本におさめられています。目からうろこ、のエピソードもたくさんあって、海外への旅のお供にも...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月28日
塩がいかにして作られ、運ばれてきたのか。
塩は神として祭られたことがないという話から始まり、山奥に住む人が苦労して塩を手に入れていた話や、塩を運ぶために道が作られたという話などが続きます。
塩だけにとどまらず、日本の食べ物や道具や暮らしなど、興味を掻き立てられることがぎっしりと詰まっていました。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月15日
塩の流通だけに終わらず、日本の至るところまでの文化、生活基盤を見事に解き明かしている。日本の文化と生活を知る上では最高の一書です。
◆稲作は中国の雲南省のあたりから戦から逃れ朝鮮を経て九州に伝わった。一方で東北ではヒエの栽培が行われていた
◆稲作をする上で最大の懸念は風であり、風を避ける為に各盆地...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月11日
本の題は『塩の道』ですが
Ⅰ塩の道
Ⅱ日本人と食べ物
Ⅲ暮らしの形と美 の3部から成る。
塩を通して、また稲作を通して日本の成り立ちを読み解こうとする。
塩は糖と違って、自分の体の中では生成できない。しかしながら、
塩は循環機能を保つためには必須のものだから、この塩を手に
入れ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月04日
元々内陸ではほとんど塩の取れない日本では、山で伐採した木を川に流し、海の河口で回収して薪に使い、海水を煮て得た塩を内陸に持ち帰ったという。生きるための知恵と
労力を惜しまぬ力技に感動。
また、そもそも塩魚というのは大量流通によって安くなった塩に付加価値をつけたもので、魚よりも塩を摂取することが本来の...続きを読む
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