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Posted by ブクログ 2024年01月31日
時に外国人の視点は気づきにくい他国の真実を記録してくれる。魏志倭人伝、フロイス、サトーなど。同様にイザベラ・バードの紀行文を民俗学の泰斗が読み解くと実に新鮮な視点。
やはり民俗学者の視点は面白い。実は普通の日常の生活文化や風習は記録が残らないので難しい再現、想像できない、ところが多いが、たまたま外...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月13日
宮本常一による日本観光文化研究所の講義録。
わたしも少しはものが言えるようになったと思っていたが、この方の膨大な知識量を浴びるとやはり言葉がない。同じ本を読んでこれほどにもゆたかに思索を巡らせるのか。もう少し知識が深まったときもう一度読みたい。
巻末の赤坂憲雄氏による寄稿が非常に、ひじょーーに興味深...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月12日
イザベラバードの紀行の原文を読もうと思ったことがあるが、なかなか難しくて理解出来なかった。
本著はそれをバードが感じた当時の日本文化や習俗について解説をおりまぜて触れているため、とてもわかりやすかった。
日本人がある種醜い人種とされている一方で、アイヌ民族にバードが共感を得ているところが驚きだっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月11日
バードの『日本奥地紀行』を、つっかえながら、しかしもう半年以上、読み終えられず。
今、青森あたりを、バードとともにうろうろしている(苦笑)。
いや、読みはじめたら面白いと思うところもあるのだが、なかなか手が伸びない。
これを打開するには、優れた先達あれ、と思い、本書を手にする。
この本を読むと、バ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月19日
まだ「江戸」が生きる東北・北海道へのイザベラ・バードの旅である『日本奥地紀行』を解説する本だった。バードの著した部分は必要最小限に引用され、本著者である宮本博士の民俗学的な所見が講義録に良くまとめられている。関西地方の旅先で本書のほとんどを読めたことは、当時と現代の交通を比較する面白さを味わわせてく...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月03日
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を、民俗学者の宮本常一氏が解説する作品。宮本氏が実際に行った講読会が、この作品のベースとなっている。
本作を読む前は、イザベラ・バードと宮本常一と聞いて、チョット意外な組み合わせだなと思ってしまった。でも、何の先入観も偏見も無い外国人が描いた、開国直後の素の日本と...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月14日
宮本の講演から起こされた本なので、とても読みやすいが、「日本奥地紀行」そのものを読むのと内容は変わらない。ただ、宮本が日本奥地紀行の「どこに着目したか」がわかる。
バードが訪れた東北の盆地、港町、山中の集落の風俗で、特に当時の日本人の衣服、居住まい、大人しいさま、臭い、蚤の多さ、通訳である伊藤の蕃な...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月15日
宮本常一がイザベラ・バードの「日本奥地紀行」を解説している。
「日本奥地紀行」は明治11年にイザベラが横浜~北海道を旅した話であり、宮本が全国を調査した経験を元に、イザベラが話す明治の地方の暮らしを補足していくスタイルとなっている。
●彼らはめったに着物を洗濯することはなく・・・夜となく昼となく同...続きを読む
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