免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ

免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ

ビジネス・実用
1,210円 (税込)

6pt

テレビや新聞、インターネットには、毎日のように「免疫力を高める」とか「がんを免疫で治す」といった情報が流れているが、免疫学的に見ると、その大部分は科学的エビデンスが欠けている。残念なことに、こうした怪しげな情報に、多くの人たちが惑わされて、かえって健康を損ない、ときには寿命を縮めているケースさえある。

その最たるものが、ワクチンに対する過剰な忌避感情・恐怖症だ。医学的にもっともエビデンスのある「免疫力増強法」は、ワクチン接種である。ところが、ワクチンの副作用を過剰に煽る人たちがいて、彼らの多くが医師や医学博士という肩書を持つことから、その主張はもっともらしく聞こえ、それなりの支持を獲得している。しかし、彼らの主張を子細に見てみると、ワクチンや免疫機構に関する初歩的な事実が見落とされ、しばしば医学的に誤った主張がなされている。こうした情報に翻弄されると、健康被害を受けかねない。もちろん、ワクチンは万能ではなく、効果が不十分である場合や、副作用が出ることもある。しかし、そのようなことを考慮しても、多くの感染症ではワクチン接種は有効で、ほとんどの人に利益をもたらす。

一方で、巷に氾濫している免疫力強化をうたう健康食品の多くには暗示効果以上のものはなく、摂取してもからだの免疫力はほとんど変わらない。健康食品は精神安定剤以上のものではない。免疫系全体の能力を上げるためには、むしろ、血流やリンパ流量をよくすることのほうが役に立つ(本書では、その科学的エビデンスや具体的な方法について、解説している)。そして、なるべくストレスをなくすことだ。「信じるものは救われる」と言うが、健康食品や民間療法の多くは「信じても救われない」。そのようなものに頼るよりも、からだの働き方を科学的に理解して、それに伴ったものの考え方、生活の仕方を実践することが賢明である。

本書では、近年注目を集めている「がん免疫療法」についても取り上げている。これまで抗がん剤以外に打つ手がなかった「がん」に対して、「がんワクチン」が使われ、効果をあげつつある。加えて、さらに最近、免疫チェックポイント療法、CAR-T療法など、劇的な効果をもたらす「がん免疫療法」が注目されている。本書では、こうした最新の免疫療法についても取り上げ、その可能性と限界についても紹介していく。

このほか、本書では、そもそも免疫力を科学的に測定することは可能なのか? また免疫力を科学的に高める方法は存在するのか? がんや高血圧などの病気をワクチンで治療することが可能なのか、など数多くの疑問に対して、科学的に誠実に解説した。インフルエンザや風邪が流行する前に読んでおきたい「読むワクチン」だ。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ブルーバックス
  • タイトル
    :
    免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ
  • タイトルID
    :
    690110
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    20MB

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免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書の前書きでも触れていますが、この本は新型コロナウイルスのパンデミック直前に出版された書籍です。ゆえに、新型コロナウイルスに関する直接的な記述はありませんが、ウイルス感染症への予防や対策について学べる書籍になっています。
    身体の持つ免疫機能、ワクチンの仕組み、感染症の種類やその特徴など、知っておくべき感染症に関する基礎知識を学べる良書だと思います。

    0
    2022年08月13日

    Posted by ブクログ

    新型コロナウイルスが流行している今、読みました。
    人間の持つ免疫とは?を分かりやすく解説しています。

    免疫力を高める最善の方法は「ワクチン」と語られております。
    が、インフルエンザワクチンは他のワクチンと比べると効果が低いことも説明されています。
    書籍のボリュームとしてはワクチンの説明が半分くらいです。

    ではワクチンのない新型コロナウイルスでは?と自分自身で考えるための自助として役に立つと思います。

    筆者が本の中で書いていますが、専門的で難しいと感じるところは読み飛ばしてもらっていいとあります。
    確かに専門性の高い内容も書かれているので難しくはありますが、素人の私は漫画「はたらく細胞」を読んでいたおかげで読みやすくなりました。

    難しそうかも?と思われる方は、副読本として「はたらく細胞」もおすすめしておきます。

    0
    2022年06月14日

    Posted by ブクログ

    免疫学の視点で新型コロナウィルスを眺めるために読んでみました。
     人間の身体はじつによくできていて、自然免疫系、獲得免疫系、リンパ系と外部からの細菌、ウィルスの侵入を何段階にも防御するシステムが備わっている。
     それでも、時として人体に侵入して悪影響を与え、病や死に至らせるウィルスが出現する。そんな時には、人類の叡智が貢献する。それがワクチンだ。

     このワクチンはうえにあげた人間の免疫システムに働きかけて不完全ながら防御体制を作り上げる。つまり、抗体を作り、二度目以降の細菌、ウィルスの侵入に備える。

     そしてこの感染経験やワクチンが効力を発揮するには免疫力が強くなくてはならない。

     だが、近年の生活習慣病を始めとする多くの疾患は免疫が過剰反応して、外敵から身体を守るはずの免疫細胞が逆に身体を攻撃する(サイトカイン・ストーム)を起こすことも多くなっている。(今回の新型コロナウィルスはまさにその身体の中でその反応を起こさせている)
     だから、一概に免疫力を高める“強化”という一方向への意識ではなく、バランスによる免疫機能が適正に働く身体を作り上げるための日頃の生活習慣が何より大事になってくる。
     
     以上のようなことが図入りでわかり易く書かれているので、新型コロナウィルスに限らず、今後出現する新たなウィルスに対処するときに役に立つ。
    それらと対峙する私たち人間側のシステムを知っておくことは、闇雲に恐れたり、錯綜する情報に右往左往せずに冷静な行動をとる知識の土台となる。

     図解がわかり易い。言葉も素人でもわかり易いレベルで書かれている。(家族の手作り感が熱意とともに伝わる)免疫学の権威の宮坂教授の本。

    0
    2020年05月19日

    Posted by ブクログ

    免疫力を高めるという時節柄ピッタシのテーマであったが、
    コロナ騒動の前に書かれた本で、「科学的にもっとも有効なのがワクチンである」などと云われても全く期待外れの内容であった。

    が、しかし感染症やワクチンの全体像が良く判って、改めてコロナ騒動を考えさせられた。

    インフルエンザのワクチンって有効率が半分程度、有効期間も4ヶ月しかないそうな。
    それでも国全体として死者を半減できるから有効。それも良く判るのだが、それで死者の数字は?
    また、結核の数字もあって、これこそ二類感染症(コロナと同じ)。2018年、毎日約50人が発症し、6人が死んでいるという数字。もちろん自粛無しで。

    翻って、コロナの死者数。欧米でなく日本に限って見た数字なんだが、何を大騒ぎしてるんだろ?!
    て云うか、毎日毎日、コロナ感染者数が・・・という報道するなら、併せてインフルエンザや結核患者の数字も報道していただきたい!

    1
    2020年06月13日

    Posted by ブクログ

    ワクチンのメリットデメリットをしっかり書いてある
    専門的なことを書いているのはいいが、初心者向けではない

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

    病原体(細菌、ウイルス)とは何か、あるいは免疫、ワクチンといったものの基本的なメカニズムが学べる良著です。

    また、当たり前のようだが、大事なこととして「免疫力を高める上で最も効果的な手法がワクチン接種だ」ということを著者は繰り返している。世の中にはワクチンは打たないほうがいいという陰謀論めいた意見や、免疫力を高める健康食品やサプリメントのようなインチキ商品も多く出回っているが、いずれも科学的な根拠に乏しい。(本著内ではワクチン否定派を名指しで論破している)

    2021年現在、新型コロナウイルスが猛威を振るう中でもまた、ワクチンの安全性についての疑問や、一部陰謀論のようなものが出回っているが、そういったデマに騙されて命を危険にさらしてしまうことがないためにも正しい知識は重要。今回初めて実用化されるDNA/RNAワクチンに関しても触れられていて大変興味深い(本作出版時点ではまだDNAワクチンは開発中の位置づけであり、日々技術が進歩していることがわかる)。

    0
    2021年04月27日

    Posted by ブクログ

    第8章で強調されていたのは、「科学的な免疫力増強法はワクチン接種です.」大きなストレスが免疫力を下げることから、ウォーキングがストレスなしに体中の血流、リンパ流を上げることにつながるとの記述は10年位ウォーキングを欠かさない小生としては嬉しい.免疫力をアップさせる食品やサプリの効能には疑問があるとの指摘は頷けるものがある.

    0
    2020年10月13日

    Posted by ブクログ

    免疫学者がワクチンと免疫の仕組みについてわかりやすく解説した本。

    著者がもっとも自信を持っていえる科学的な免疫力増強法は、ワクチン摂取だそうで、巷で言われているような免疫力を高める健康食品やサプリはほとんど存在しないが、血液循環やリンパ循環をよくすることで免疫力を高められるとのこと。そのためには、ストレスをかけないで、ウォーキングやストレッチ、ヨガ、マッサージなどをするのもよいらしい。

    科学的な証拠に基づいての説明で、とても参考になった。

    0
    2020年10月12日

    Posted by ブクログ

    内容が専門的で難解な用語も出てくるが全体的にわかりやすく書いてあり、感染症とワクチン、免疫について理解が進む。

    0
    2020年05月27日

    Posted by ブクログ

    ワクチンの種類やその効果について丁寧に解説された良書、可能な限り中立的に、また論理的にワクチンの効能に関して論じている
    特に第4章に記載の、現在使用されているワクチンの各論では、その効果・副反応・問題点に関して詳細に記載されており、知識のupdateになる

    0
    2020年05月01日

免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ブルーバックス
  • タイトル
    :
    免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ
  • タイトルID
    :
    690110
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年12月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    20MB

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