ウイルスはそこにいる

ウイルスはそこにいる

957円 (税込)

4pt

4.0

ヒトはウイルスと共に生きている。私たちのからだは一見きれいに見えても実はウイルスまみれだった!
免疫学者とウイルス学者がタッグを組んで生命科学最大のフロンティアを一望!

ウイルスはつねに悪者というわけではない。われわれの身の回りには病原性を持たないウイルスがいくらでもいる。われわれのからだの表面や気道や消化管の内腔には多くの細菌が存在して常在細菌叢を形成しているが、実はこれらの場所には多種多様なウイルスが同時に存在していて、常在ウイルス叢というものが存在する。
さらに、私たちの遺伝子の中には非常に多くのウイルス由来の配列が散在している。これに加えて、ウイルスそのものまでがゲノムの中に挿入されていることがあり、その一部はなんとヒトの遺伝子として働いていることがわかってきた。つまり、ウイルスは外界からの侵入者ではなくて、一部のものはわれわれの体内に棲みついて、われわれはそれを利用しているのである。われわれのからだという「母屋」がウイルスに「軒を貸した」状態になっていて、まさに「ウイルスはそこにいる」のだ。

●なぜ感染すると病気に?
●ミクロの世界で繰り広げられる 驚きの攻防戦とは?
●新型コロナウイルスは持続潜伏する可能性が
●巧妙な仕組みで体内に潜伏する肝炎ウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス
●子宮頸がんウイルス、麻疹ウイルス、エイズウイルス、EBウイルスなど、体内に潜伏する病原体

【本書の内容】
第1章 新型コロナウイルスでささやかれる持続感染の恐怖
第2章 ウイルスとは何か
第3章 ウイルスに感染すると、なぜ病気になるのか
第4章 ウイルスがからだに潜り込むカラクリ
第5章 厄介な潜伏ウイルスたち
第6章 病原性ウイルスvs.人類 ミクロの世界で繰り広げられる攻防戦
第7章 ヒトのゲノムに入り込んだウイルスたち
第8章 医学でウイルスを克服できるのか

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ウイルスはそこにいる のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ■ウイルスの大きさは通常は0.1マイクロメートル以下で、多くはナノメートル単位であり、電子顕微鏡でないとその姿を確認できない。一方、細菌は通常、マイクロメートル単位で光学顕微鏡で見ることができる。
     ウイルスは生命の最小単位とされる細胞を持たず、タンパク質の殻と核酸からなる粒子である。ミトコンドリア

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    ウィルスは病原体としてではなく体内にも遺伝子の中にも存在する。
    コロナウィルスから老化の原因と考えられるウィルス由来の遺伝子までほとんど知っていた事柄をわかりやすくまとめて解説している。
    中学生くらいまではヒトの体を合成できるのではないかと機械論的に想像していた。その後腸内細菌叢などの存在から無理な

    0
    2024年06月24日

    Posted by ブクログ

    ウイルスは常に悪者とは限らない。それどころか人のゲノムにはウイルスが組み込まれているのだとか。
    宿主がいないと増殖できないけど、コピーと変異を特色とするウイルスって実は進化を支えてきたんだろうね。

    0
    2024年07月25日

ウイルスはそこにいる の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す